今日は装置作りだった。いやいや、装置さんや舞台監督さんは、もう、ずっと前から取り組んでくれていました。僕は置農演劇部の定期公演と田んぼの仕事が忙しく今日が初仕事。カンベン!
どこの劇団も苦心する装置製作場所だが、菜の花座では、小松の町から犬川を車で20分ほど遡った玉庭地区にある置農の旧分校舎を借りて行っている。かつて柔道場だった部屋に装置や道具を置き、体育館で作業を行う。パネルなど一気に広げて同時進行でいくつもの作業ができるので大変好都合だ。
さて、仕事の進み具合を見ての印象、その一。装置作り、上手になったよなー、ってこと。パネルがゆがんでいて合わせると隙間だらけなんて昔が嘘のよう。なんせ、プラザ演劇学校では装置の作り方はまったく教わらなかったんだから、いやあ、最初は手探りどころか、行き当たりばったり思いつきでひどいものだった。それから10年、そりゃ上手くなるよな。一人一人が、自分の担当分をしっかり理解して着々と仕事を進めていた。
次の印象。劇団っていいよなあ!ってこと。18歳の若者から60歳間近の熟年までが、一緒になって作業する風景って、仕事場を除けばそうはないよ。いろんな趣味のグループ見ても、だいたい同年代が集まってるものね。若者のエネルギーと年寄りの経験が一つになって一つの舞台を作り上げる。しかも、お互いが同等だ。それぞれが自分のできること、得意なことを黙々と、おっと、これは違った、賑やかにおしゃべりを楽しみながら和気藹々とやっている。いい光景だ。
印象その三。今回は美術担当のメグミが初めて菜の花座に加わった。今日は朽ちかけた壁の彩色を担当してもらったけど、やはりいいんだよ。汚しをかけてもらったら、あっという間に、荒れた屋敷の崩れかけた塀が仕上がった。彼女の仕上げてくれたポスター・チラシなんて、菜の花座の芝居より人気が高いみたい。
てことで、午前中の除草機押しでそうとう疲れてたけど、気持ちよく作業できた一日だった。ちなみに、僕が担当したのは、小さな祠。まったくなんて面倒な装置要求するんだよ、書いた奴誰だ?ってその犯人は僕なんだけどね。たくさんある舞台装置、これもチンドン屋負けず劣らず今回の公演の見所だから、よろしく!