ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

捕植!まぁ、運命と諦めて

2017-05-26 08:59:41 | 農業

 ともかく終わった!田植え、実は全然終わっちゃいない。ただ、田植え機で満遍なく走り終えた、ってだけのこと。お後にどんな惨状が広がっているか、なんてことは敢えて振り返らない。まずは、終わった!まずは、良かった!で昨日は切り上げた。

 見るまでもないことなんだ。わかってる。きちんと田んぼに植えこまれず、田植え機からぽとんぽとんと落とされただけの苗がずらーっと連なってるってこと。あるいは、植え爪で差し込まれたものの、浅すぎて辛うじて土に乗ってゆらゆらしてる苗たちも多いことを。

 そんな置き去り苗たちをしっかりと田んぼに差し込んで自立を促してやらにゃいかん。これって、捕植って言うか?まっ、手助けして植わるの補ってやるわけだから、やっぱり捕植か。欠けた箇所に新たに植えるって作業ないわけじゃないからな。でも、今年の苗作りは今までにない上出来だったから、欠株はずいぶん少ない。たまにぽつりぽつりと空いているだけだ。大変じゃあるが、なんとか1日で済ませてしまいたい。よしっ、頑張るぞ!

 なのに、朝から、どしゃ降り。ずぶぬれになってでもするか?そりゃちょっと勘弁だ。だらだらと天気待ちしてたら、おおっ、上がった。小雨だけど、こんなもんは雨とは見なさぬ。さっ、覚悟を決めて田んぼに出よう。

 我が家では一番広い田、ここにはモチとヒトメボレが植わっている。端っこの8列が満月モチ、間違ってヒトメボレ苗で捕植しないよう、何度も何度も列を、8列な、8列と確認しながら植える、いや、立てる。畦沿いに1列、ほぼ完全にお寝んね状態。ずっと腰を屈めたまま20メートルを直進。田植え機を回転させた箇所はまっさらなので、そこは持ち込んだ苗を植える。

 続いてヒトメボレ。ここも寝たまんまがすくなくないが、深植えし過ぎて完全に水没している苗列も多い。田植え機、フロートが曲がって傾いてたからな、どうしても右側1列は深く差し込まれちまうんだ。って、機械のせいにしたが、代掻きが下手で田面が均一になってないってことも大きな理由だ。他の箇所じゃ土が現れるほど浅いのに、深い所じゃ水深5cm近くあったりするんだもの、穂先まで沈んでて当然だ。面倒この上ないが、溺れている株を1本1本引っ張り出してやる。こんなことやってるの、日本中で俺くらいのもんだろな。水没したままにしておくと、活着する前に腐ってしまうから仕方ない。

 寝てるものを起こし、ゆらゆらするやつを差し込み、溺れてるのを引っ張り出し、なんてほぼ全部の株に手を掛けてるようなもんだ。まったく、これって捕植か?それでも、以前のおんぼろ田植え機の時よりもはるかにましなんだ。あの頃は、すぐに苗が詰まって欠所があちこち、止まらぬ機械から勝手に溢れ出た苗が山盛り、それを拾っては植え、ほとんど手植え作業だった。

 腰を屈めつつ前進、立ち上がって周囲を見回しつつさらに進んで負傷苗を救護、昼食挟んで4時過ぎにこの難物1枚を完了できた。コシヒカリの田は神さんが昨日の夕方から頑張ってくれたから、残りは中くらいの番屋(地主さんの屋号)1枚コシヒカリ、二人で一気に終わらせた。

 最初の除草機押しまで10日間、田んぼの仕事は水の管理だけ。ちょっとは楽できる、なんてことはあり得ない!恵みの雨は、雑草の強力な援軍でもある。一気に草、草、草との戦いの日々の始まりだ。

 

 

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さっ、田植え!雨?そんなもん気にしてられっか!

2017-05-25 08:03:25 | 農業

 3日前、やりたかったぁ、田植え。苗の状態も最適、田んぼも準備完了、天気だって真夏のようなド晴天、ここ逃すなんてあり得ない!でも、

 できるわけないじゃん、菜の花シニアの公演だったもの。

 天気ははっきり下り坂。予報じゃ曇り後、夕方から雨。田植え日和とはいかないが、なんとかできるだろう、2年前に買い入れた中古4条植え田植え機が活躍してくれるはずだから。ポット苗にゃぁ、ぎんぎらの晴天より曇り空の方が、ポットが乾かないから向いるってこともあるしね。雨降り出す前にちゃっちか終わらせてしまおう。

 ポット苗用の田植え機って、ほんとよく工夫された奴なんだが、使いこなすのはかなりの熟練がいる。とは言っても、使うのは年1日、せいぜい2日。これじゃ習熟しようったって、無理、無理、無理ぃぃぃ!

 まずは脳内でマニュアル確認。すっごく不安だが、まずはやっみないことには思い出せない。苗箱を仕込んでいざ田んぼに侵入!田植え始動!!

 おっ、おっ、おい!動かねぇぞ、車輪は土にめり込みから回り、苗の方はその場にぼとぼと落ちるばかり。無理やり押せば、なんとか進むものの、株間はほぼゼロで連結状態。なんだ?田んぼが柔らかすぎか?ったって、まさかからからにして固めるわけにゃいかんのだし、柔らかくてダメなんてあり得んぞ。そっ、そうか、油圧で機体をちょっと上げてみればいいんじゃないか?でも、去年、そんなことしたかなぁ?

 何度か失敗しながらもどうにか植えつつ前進できるようになった。が、左側1列は苗が落ちるだけで植わらない。もう、なんだよ。しかも、なんかやけに左に曲がりたがる。真っ直ぐだ、直進だ!と呼べど叫べど田植え機の気の向くまま、それを強引に補正するから植え列はぐにゃぐにゃ。もう、笑っちまうよ。まっ、近所じゃ下手くそで知れ渡ってるから別に気にもならないだけどね。

 1反歩1枚終わったところで、雨!おいおいおい、早いよ、ちょっと待ってろって。都合ってもんがあるだろ。なんとか小さな田をさらに仕上げて、今日は止めよっか?って神さん。なんのなんの、これしきの小雨、続行、強行。昼食もそこそこに、最後の大きな1枚にかかる。

 ポット苗は雨に弱い?ポット土に湿り気多いと田植え機の押し出し部分で土が崩れて上手く植えられない。降りも本格的になってきたし、雨の中、畦に必要分50枚を並べてから始めるってわけにゃいかない。田植え機に積む前までは、雨に当たらぬよう、ハウスに置いておきたい。装着した10枚を植え終わったら、トラックでハウスに飛んで帰って次の10枚を積み込んで田に戻り、セットして植える。これを5回繰り返してどうにかこうにか作業は終えることができた。もちろん、植えこまれずに1列に寝そべっている苗も多数ある。機械に慣れたとは言え、畝はやっぱりぐちゃぐちゃのくにゃくにゃ。まっ、いい。明日の午後には雨、上がるってことだし、そこから捕植だこで。曲がってたって、除草機押せればいいわけだし。

 夢中で作業を終えて、機械を洗いながら点検してみたら、左側のフロートが曲がってる。苗送りのベルトコンベアーを連列するコイルもちぎれてる。これじゃ曲がるわけだよ、植わらないわけだ。機械を回転させる時、畦にぶっつけて力がかかって曲がったんだろう。だいたい、この機械、非力のちびにゃ、扱いずらくできてるんだ。後進なんかさせると、両手ハンドルが浮き上がって、クラッチを握っていられなくなるほどだもの。そう、洗ってる途中で、これやらかして、危うく機械とハウス骨組みに挟まれるところだった。危ねぇ、危ねぇ!ポット苗を上手に植えるって機械構造的にもぎりぎりの難しさがある。運転する人の安全にまで配慮してらんねえよ、ってことなんだろうな。

 まず、中途半端だが、なんとか、機械での田植え作業は終わった。うーっ!体、ガチガチのゴワゴワ!こんな無茶な仕事、いつまで続けられるんかねぇ。

 

 

 

 

 

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『追いかけぇて!追いかけぇて!』川西プラザ公演

2017-05-24 08:06:08 | シニア演劇

『追いかけぇて!追いかけぇて!』川西プラザ公演 のゲネプロ画像をアルバムにしました。

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喜劇?あっ、そうか、そうかも。『追いかけぇて!追いかけぇて!』反省しきり!

2017-05-23 09:21:39 | シニア演劇

 『追いかけぇて!追いかけぇて!』新聞取材、記者から、「喜劇ですか?」って聞かれて、あっ、そ、そう、多分、喜劇、何故かしどろもどろしてしまった。台本書いてる時も、演出してる時も、喜劇だって意識はほとんどなかった。不思議だ、せっせと笑いを追求してるのに。

 狙ってたのは、ナンセンス!ともかく、突拍子もないエピソードが次から次としゃしゃり出て来て、なんだぁぁぁ?これは??って観客を煙にまき、散々ぱら引きずり回して、最後は種明かしでストンと腑に落とす。そんな作品を作りたいと思っていただけだ。

 早口言葉がまったく言えない女子アナ志願者とか、バアサンのアイドル、あっ、これはあるか、とか、過去の遺物の流しのギター弾きとか、メジャーデビューを夢見る歌手とか、4文字熟語でしゃべる料理研究家とか、やたら変なキャラクター、設定を考えた。それをつなぐのは、夢と妄想。そんな妄想人間をつなぐのが売れない熟女女優。

 こう書き出してみて、男二人のシーンがも一つ受けが悪かった理由に思い当たった。流しのギター弾きと夢見る歌手って、設定としちゃ、外し方が不十分だったんだ。けっこうありそう設定だったもの、今思えば。もっともっと、とんでもないキャラに作らなけりゃダメだったんだ。それなりに、ギャグは仕込んでおいたんだが、それだけじゃインパクト不足だったってことかな。役者の持ち味の問題もあったしね。

 実は妄想失調症のシェルターだったってオチは、かなり綱渡りかな?って心配したけど、意外とすんなり受け入れてもらえたようだ。妄想を自在に生きる人々から、夢を追い求めよう、幻想をどこまでも追いかけ続けよう、ってラストのメッセージにはちょっと飛躍がある気がしたけど、役者たちの熱演とお客さんの暖かな心で無理なく融け込ますことができた。

 出演者の持ち芸を存分に発揮させつつ、ナンセンスで笑いを連打し、最後はストッパーがきっちり押さえる。これが今回の芝居の作り方だった。これ、喜劇作法の1典型だったなぁ、考えれば。

 もっと自覚的に書けないとだめだってことかな。ギャグの不発だって同じことだ。狙ったコースにしっかり投げて、しっかり笑いのストライクを取れるようじゃないとね。その点、やりすぎ女優

と、屋台流しは、狙いたがわず!だったなぁ。

 

 

 

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全国シニアに向けプレ公演!生かせ反省!!

2017-05-22 13:53:11 | シニア演劇

 2週間後の全国シニア演劇大会、上演する作品『追いかけぇて!追いかけぇて!』のプレ公演終了!大きな不満や疑問の声も聞こえて来ないし、カーテンコールではあちこちから激励の声さえ飛び交っていたから、まあ、水準は超えられたんじゃないかな。

 オープニングのダンス、手拍子とか出るかな?って思ってんだが、さらっとした反応だったなぁ。お馴染みさんにとっちゃ、またか、って、このパターンも飽きられてきてるのかもしれないな。でも、全国じゃダンスで幕開けって今回で2回目、まだまだ衝撃性はあると思うよ。

 ホリゾントの明かりを使わず、限られた照明だけだったから、どうしても地味に映ったかもしれない。大会じゃ専属のスタッフにお任せとなるとあまり贅沢も言えないし、我慢、我慢と大黒締め切りで通したけど、やっぱりバックを華やかに彩った方がいいのかもしれない。あと2週間、メールのやりとりで必要最小限のホリゾント明かりを点けてもらってみよう。まっ、断られたらそれは仕方ないってことで。

 ダンスの後、男二人、流しとラーメン屋台は想定通り、大いに受けた。客いじりも大成功、客席から掛け声さえ戻って来た。もっとも、役者はアドリブ対応できなかったけど。物語の導入はうちの花形役者が見事に引っ張ってくれたし、最初のエピソード、活舌がめちゃくちゃ悪い女子アナ志願者の早口言葉も大いに笑ってもらった。アイドル登場!はインパクトなかったのかなぁ。すでにオープニングでアイドル衣装披露しちまってるからかもしれない。手直しするとしたら、オープニングを別衣装にするとか?どんな?

 女性たちは一人一人の持ち味を生かして、大いに沸かせていたが、ギター流しの竜司と歌手志望の実は設定やセリフを生かし切れていなかった。ここは演出も含めて一から作り直しだな。

 女優を奪い合うシーンももっと笑いを誘わなくちゃだめだ。演出面でもっともっとギャグを仕込む必要がある。クライマックスの感動種明かし編は、感動した、とか、こみ上げるものがあったとか言ってもらえたから、まずは成功だったのだろう。

 そして、ラストのオチ、声掛けられたステージオファーが、全国シニア演劇大会のアトラクションって内輪オチ、馬鹿々々しくて大受けだった。ここは福岡でも大丈夫だろう。

 などと、見た人、やった当人にしかわからない反省・振り返りを書き連ねてしまった。いかんなぁ、ブログの読み手の身になっていない。許してくれ。どうしても次の全国があると思うと、総括も修正できる内容のチェックになってしまうんだ。しかも、間2週間、てのが味があって、これだけありゃ、いろいろ手直しできるぞ、って色気が出てしまうわけなんだ。

 せっくかここまで上がってきた役者の力量、残りの日々を大切にしながら、さらに大きく飛躍させてやろうじゃないか。全国じゃ、知り合いやお友達の暖かい声援なんてないからね。演劇やってるシニアってけっこう厳しい人多いから、もっともっと質を上げて行かないと、白けムードの逆流を1時間泳ぎ続ける、なんて苦闘を強いられないとも限られない。あと、4回の稽古、やれる限りやり通そう。

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