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2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

大修院長聖ヨハネ・グアルベルトのミサ: 私たちが相手を赦せば赦すほど愛徳に生きる事ができる : ビルコック神父様御説教

2019年08月08日 | お説教・霊的講話
2019年7月12日(金)大修院長聖ヨハネ・グアルベルトのミサ
聖ピオ十世会司祭 ビルコック神父様御説教

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。


親愛なる兄弟の皆さん、今日は私たちは聖ヨハネ・グアルベルトの祝日を祝っています。この聖人は、10世紀から11世紀の間に生きた方です。

聖ヨハネ・グアルベルトは、この出来事で非常に知られています。

ある日、家族の一員が暗殺されたのです。そして聖ヨハネはこの事を非常に心に深く傷付けられて、そしてこの事を、この犯人に対してとても怒りと憤りを覚えていました。

ところである聖金曜日に、フィレンツェを旅している時に、この家族を殺した暗殺者に出会ったのです。ヨハネ・グアルベルトはお供の者たちと一緒に武器も持っていました。しかし暗殺者はたった一人で武器もありません。復讐の絶好の機会だと、剣を抜いて躍りかかりっます。

その道はとても狭くて、右にも逃げる事ができずに、左にも行く事ができず、後ろにも逃げる事ができませんでした。犯人は聖金曜日である事に気が付き、十字架に架かった者のようにサッと両手を広げ、跪いて、頭を差し出して「私たちの為に本日数々の苦しみを受け、十字架の上に生命を捨て給うた主イエズスの聖名によってお願い致します。どうぞ命ばかりはお助け下さい」と言う事でした。

ヨハネ・グアルベルトは非常にこの行為に胸を打たれて、乗っていた馬から降りて、この暗殺者を復讐して殺す代わりに、彼を抱き締めて赦したのです。

そしてこの時に聖ヨハネは、私たちが毎日唱えているこの祈りを唱えたのです、「我らが人に赦す如く、我らの罪を赦し給え。」

これこそが私たちのカトリックの態度であって、愛徳の態度です。私たちがもしも相手を赦せば赦すほど、愛徳に生きる事ができます。「相手を赦す」という事は、非常にキリスト教的な徳です。これは聖ステファノがやった事であり、私たちの主イエズス・キリストも十字架の上で模範を見せた事です、「聖父よ、彼らを赦し給え。彼らはその為すところを知らざるが故なり」と。

そしてこの「人を赦す、敵を赦す」という事は、非常に使徒職的な、使徒的な行為です。なぜかというと私たちの主も、「聖父よ、赦し給え」と私たちを赦す事によって、私たちを回心させました。また聖ステファノも、自分を殺すその相手たちを、敵を赦す事によって、聖パウロの回心も引き起こしました。

特に私たちは、マリア様にお祈りしましょう。特に秋田のマリア様に、この同じ態度を私たちが持つ事ができますように、お祈りしましょう。

秋田のマリア様は、私たちの罪を赦す為に涙を流されました。そしてそれと同時に手を開いて、私たちが回心するように招いておられるからです。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。


御聖体こそが、私たちの霊的生活の中心であり、私たちの霊的な糧である : ガブリエル・ビルコック神父様御説教

2019年08月08日 | お説教・霊的講話
2019年7月11日(木)教皇殉教者聖ピオ一世のミサ 
聖ピオ十世会司祭  ガブリエル・ビルコック神父様御説教
同時通訳:小野田圭志神父


聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

親愛なる信徒の皆さん、今日、私が皆さんの為にミサをする事ができるというのは大きな喜びです。そして私は皆さんの、司祭職に対する信心とその奉仕の心に、また御聖体に対する信心とその奉仕の熱情に、本当に感動して感嘆しています。

この御聖体に対する大きな信心を是非、皆さんにしっかりするようにと、そのまま続けるようにと励ましたいと思っています。なぜかというと、この御聖体こそが、私たちの霊的生活の中心であり、私たちの霊的な糧であるからです。

御聖体はまず、私たちを色々な面で養ってくれますが、まず「信仰」を養って下さいます。

なぜかというと、御聖体の秘跡において、私たちの主イエズス・キリストの全ての玄義が含まれているからです。

まず私たちは御聖体を信じる事によって、イエズス様の「御託身の玄義」を信じます。なぜかというと、イエズス様の本当の人間の御体である、という事を信じているからです。御体・御血、そして御霊魂を御持ちの御聖体です。そして同時に御神性も、天主であるイエズス様も信じます。

御聖体は、「贖いの玄義」も私たちに深く信じるようにさせます。なぜかというと、御聖体というのは、私たちの主の御受難と御死去の実りであるからです。もしも御聖体が私たちの前に現存するとしたら、それはイエズス様の御受難を再現してのみ、初めてこれが実現するからです。

第2に、御聖体は、私たちに徳の、「望徳」の聖徳を高めて養って下さいます。
なぜかというと、御聖体というのは、私たちの永遠の命への約束であるからです。これは聖トマス・アクィナスも、そして私たちの主イエズス・キリスト御自身も仰っている事です、「私の肉を食べ、私の血を飲む者は、彼の中に永遠の命がある」と。そしてその時に、命を持つ「だろう」とは仰らずに、命が「ある」と仰ったからです。

第3に、御聖体が私たちに、「愛徳」を養って下さいます。
なぜかというと、御聖体というのは、愛の秘蹟であるからです。なぜかというと、イエズス様は御聖体において、御自身を全く最も寛大なやり方で、私たちに御与え下さるからです。イエズス様は私たちの為に御亡くなりになる事によって、御自分を与え尽くしたからです。これこそ愛の証拠です。

ですから私は皆さんに、御聖体に対する大きな信心をぜひ続けてほしいと願うばかりです。なぜかというと、この御聖体の信心というのは、それのみならず、究極的に「使徒的」であるからです。

使徒的であるという事はどういう事かというと、使徒たちのように、御聖体は霊魂を引き寄せるからです。私たちが御聖体に対する信心を行う為に、ミサをする為に、イエズス様の約束を実現する事になります、「私が高く上げられた時に、全てを私の元に引き寄せよう」とイエズス様は仰いました。イエズス様は御聖体の信心をすればするほど、多くの霊魂たちをイエズス様の方に引き寄せて下さいます。

そして早かれ遅かれ、この多くの霊魂たちは御聖体にやって来る、そしてこの事がこのチャペルに、この聖堂において実現する事を私は祈っています。

特にマリア様にお祈り致します。マリア様が皆さんのこの共同体を祝福して、そして増加させて、そして成長させて下さいますように、お祈り致します。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。


2019年7月10日(水)聖なる七兄弟殉教者及び、童貞殉教者聖ルフィナと聖セコンダのミサ 

2019年08月08日 | お説教・霊的講話
2019年7月10日(水)聖なる七兄弟殉教者及び、童貞殉教者聖ルフィナと聖セコンダのミサ 
聖ピオ十世会司祭 小野田神父 説教

親愛なる神父様、そして愛する兄弟の皆さん、聖母の汚れなき御心聖堂にようこそ。
今日は七人の兄弟の殉教者のミサを一緒に黙想致しましょう。

この殉教者では、婦人の、聖なる婦人のミサの書簡が読まれています。そして福音も少し殉教者とは違ったような読み上げがされています。

なぜかというと、この七人の殉教者は兄弟で、聖フェリチタスというローマのお母さんの子供たちが殉教したその記念日なのです。162年、ローマ皇帝マルコ・アウレリアノ皇帝の下で迫害を受けて殉教しました。ローマでは非常に古代から、この殉教者たちを祝ってきました。

ですから子供たちの殉教の為に、そのような子供たちを育て上げたお母さんの事が、既にミサで祝われているかのようです。


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「女性の美しさというのは全く虚しい。天主を愛する、天主を畏れる女性こそ、賞賛されるべきだ。子供たちや家族を、天主を畏れて教育して養なってきたその女性こそが素晴らしい」と、むしろお母さんを謳っています。

七人の子供たちは、長男ヤヌアリオは、鉛を付けられた鞭で打たれ、次男のフェリックスと三男のフィリップスは棒で打たれ、四男のシルヴァヌスは高いところから落とされ、そして最後の子供たちアレクサンデル、ヴィタル、マルチアリスらは、首を切られて殉教していきました。4ヶ月後、彼らの母も殉教します。


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また二人の姉妹であるルフィナとセクンダはローマの童貞女でした。両親によって許嫁をされた男性がいました。アルメンタリウスとヴェニルスでした。しかし彼女たちは天主に捧げられた童貞であることを望み、婚姻を拒否しました。そのために彼女たちは捕らえられます。長官のユニウスは、色々な約束や処罰で彼女たちの決心を揺るがせようとしますが、無駄でした。まずルフィナが鞭打たれます。

その妹のセコンダは、裁判官に「お姉さんはその殉教の栄光を受けたのに、私には下さらないのですか?」と言います。

「私たちは同じくキリストの神性を告白してるのだから、私たちを同時にむち打つように命じなさい。同じ殉教を望みます。」
こうして二人とも殉教していきました。


ですから典礼ではこう言います、「天に在す私の聖父の御旨を果たす者こそが、私の兄弟であり、姉妹であり、母である。」

この殉教者たちは、天主の御旨を果たして、イエズス様の信仰を証して、天国に行き、イエズス様の兄妹、姉妹、母ともなりました。

マリア様に、私たちもそのような殉教の心を下さいますように、お祈り致しましょう。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

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