四旬節第三主日―再発の危険性(大阪2024)
ワリエ神父 2024年3月3日
悪魔が戻ってきています。悪魔は決して遠くには行かないでしょう…。
2週間前の主日に、私たちの主の砂漠での誘惑について黙想しましたが、悪魔の戦術のうち、覚えておくべきもう一つの教訓があります。
1.天主に立ち返る時である四旬節
昨日の福音は、放蕩息子(ほうとうむすこ)の話でした…彼の人生の中での罪深い時期のあと、父のもとに戻ってきました。
私たちは、自分の罪を「痛悔」する必要があります。天主の御怒(おいか)りを招いたことに対する、深い超自然的な悲しみと、自分の生き方を改めるという固い決意です。
2.霊的な癒やしの時である四旬節
聖マテオによれば、この男は以下のような人物でした。
・口がきけない(つまり、話すことができない)
・目が見えない(つまり、見ることができない)
・悪魔に憑かれている
私たちの主はここで、三重の治癒をされました。主は、その男が真理を見、真理を認めることを妨げていた悪魔から、その男を解放されました。
四旬節の良い「告解」(つまり、自分の罪を告発すること)が、復活節の戒律を果たすために必要です。
3.再発の危険性
悪魔は戻ってくるでしょう。きっと四旬節の後に。もっと早くかもしれません…。
再発とは、今日の書簡で語られている、罪の闇のことです。
4.天主に向かって具体的に踏み出す時期である四旬節
私たちは、善を行うという固い決心をしなければなりません。
・真実を語り、嘘や中傷を避けること。
・天主を見つめること。
詩篇作者はこう言います。
「私は天に住み給う御身(おんみ)に目を上げ奉る。主人の手に目をとめるしもべのように、女主人の手に目を注ぐはしためのように、主があわれみ給うまで、われらの目を、天主なる主に向け奉る」【詩篇122篇1節】。
・サタンとその悪しき誘惑から離れること。
結論
悪魔が戻ってきています。悪魔は決して遠くには行かないでしょう…。
聖ペトロが、私たちに次のように警告したようにです。「あなたたちの敵である悪魔は、吠(ほ)える獅子のように、食い荒らす者を探して、あなたたちの周りを回っている」【ペトロ前書5章8節】。
私たちの良き母、大天使聖ミカエル、そして私たちの守護の天使が、私たちを安全に守ってくださいますように。