栄えの玄義 第5玄義黙想
2020年11月7日(初土)御聖体降福式にて
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父
『栄えの玄義 第5玄義:この一連を捧げて、聖母が天使と人類との元后に立てられ給いしを黙想し、その御取次ぎによりて永福の冠を乞い願わん。』
御聖体の内に真に在し給うイエズス様の聖心の御前で、初土の信心の一環として、15分間、ロザリオの15の玄義の内の一つを黙想致しましょう。
今日は、先日諸聖人の祝日を祝ったばかりですので、諸聖人の元后である、天と地の元后であるマリア様、栄えの玄義の第5玄義を黙想致しましょう。
特にマリア様は、イエズス様のすぐ近くで、私たちの為に母として、女王として、元后として、私たちの霊魂の救いの為に、救霊の為に、悪魔に勝利を収める為に、全能の祈りを捧げて取次いで下さっています。
マリア様のその取次ぎの力強さ、マリア様の小さな、ほんの小さな溜息は、お願いの、心の片隅の想いは、イエズス様にとってはご命令であって、マリア様を喜ばせる為に、それをどうしても叶えてあげようと思われる、大切な願いとなって、このマリア様がイエズス様に懇願されるならば、イエズス様は拒否する事が全くできず、最高の方法で、最高のやり方で、一番良い時に、私たちの想像をはるかに超えるやり方で、はるかに超える良いものを下さろうと、マリア様の願いを聞き入れようとされます。
マリア様の、天における祈りの力強さを黙想致しましょう。
100年前に、マリア様がファチマで、「もしも私の要求を人々が聞き入れないならば、天主の御旨である初土の信心を、聖母の汚れなき御心に対する信心を実践しないならば、ロシアはその誤謬を世界中に広めるだろう」と警告されました。
つまり「共産主義の世界を、世界中に広めるだろう」と。
「無神論の世界を広めるだろう」と。
「天主に対する反乱、教会に対する迫害、飢饉、戦争を、世界中に対して起こすだろう」と言うことをです。
私たちは今日、天地の元后であるマリア様の汚れなき御心に、その玉座の元に、信頼して近寄ります。
私たちの避難所であり、天主へと行く道であるマリア様の汚れなき御心に、私たちを憐れみ給うて、特別の御恵みを、憐れみの恵みを、イエズス様に取次いで下さるようにお願い致しましょう。
「ロシアでそれが起こったように、ソビエトであったように、世界中が強制収容所のようになってしまう」と、「もしも、天主のこの最後の手段(聖母の汚れなき御心への信心)を使わないならば、その危険がある」と、警告しておられます。