2020年9月20日(主日)聖霊降臨後第16主日のミサ
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父(東京)
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
愛する兄弟の皆さん、今日福音でイエズス様は、「謙遜がどれほど大切か」という事を教えて下さいます。
謙遜の反対は傲慢です。傲慢によって、光の天使であったルチフェルは、サタンになりました。傲慢によって、アダムとエヴァは、天主から命じられた事を、禁止されている事に反して、善と悪の知恵の実を食べてしまいました。傲慢な人は、必ず辱められます。
しかし、マリア様はとても謙遜でした。謙遜というのは一体何なのでしょうか?
謙遜というのは、「私たちが真理に根付いている」という事です。真理に根付いているという事は、「私たちが天主から、創造主から創られた単なる被造物であって、無に過ぎない。全て私たちの持っているものは、与えられたものだ」という事を、そのまま認める事です。
私たちが持っているものは全て、良いものは全て与えられました。私たちが持っているもので、与えられなかったものはありません。その事を感謝して、それを認める事、これが謙遜です。
私たちは全て与えられた、無に等しい者。私たちは誇る理由は全くない、という事です。
マリア様に、私たちが謙遜である御恵みを求めましょう。謙遜であればあるほど、ますます御恵みを受けて、ますます高められます。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。