Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた

2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

ファチマの聖母は私たちを天国に導こうとされています。「私は天国から来ました。」聖母は私たちを天国に連れて行きたい。「めでたし」の祈りにキリスト教の教えの信仰のほぼ全てが詰まっている

2022年07月06日 | お説教・霊的講話

2022年5月14日(土)聖母の汚れなき御心の随意ミサ
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父 説教

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

今日はマリア様の汚れなき御心の随意ミサを行なっています。8月22日のミサと同じです。
なぜかというと、聖母の月である5月の土曜日でもありますし、昨日は5月13日、ファチマのマリア様の最初の御出現の日だったからです。

マリア様は最初に、「私は天から来ました」と子供たちに言いました。天から来て、私たちを天国に導く為に、引き寄せる為に、一緒に連れて行く為にいらっしゃいました。その為の手段も、最後の手段も与えて下さいました。『ロザリオ』と『聖母の汚れなき御心に対する信心』です。

フエンテス神父様に65年前にシスター・ルチアは言いました。「これは最後の手段だ。つまりもうこの他にはない。これを使い損ねるならば、もう他に天主さえも与えることができない」という意味です。ですからシスター・ルチアは、「最後の時代を私たちは生きている。終末の時代を生きている」ということを理解しました。

イエズス様は震える手で、この二つを、最後の手段として私たちに下さっています。

(1) ロザリオ。なぜかというと、ロザリオは特に、「天主祝詞・めでたし」の祈りに、キリスト教の教えの信仰のほぼ全てが詰まっているからです。

マリア様の無原罪の御孕り、聖寵充ち満てる御方の神秘、主がマリア様と共にましますということの神秘、御托身、また御胎内の御子イエズスも祝せられ、マリア様も女の内にて祝せられた、第二のエワとして、御子と共に贖いの業を果たす共贖者など、私たちのカトリックの信仰の深い玄義が、この簡単な祈りの中に含まれています。

更にマリア様は、それを補うかのように、「この祈りを付け加えさせない」とファチマで教えました。
『ああイエズスよ、我らの罪を赦し給え。我らを地獄の火より護り給え。また全ての霊魂、ことに主の御憐れみを最も必要とする霊魂を、天国へ導き給え。』

天国へ導き給え。これこそが、地獄の火を避けて天国に連れて行く、これこそがイエズス・キリストの人となった目的、血を流された目的、そして私たちの人生の目的である、と教えています。マリア様はこのロザリオに特別の力を与えました。

私がつい最近、なるほどなぁと知ったことの中には、「めでたしの祈りは、ラテン語では単語がAve Maria gratia plena…と数えていくと、31単語ある。その中のちょうど真ん中が、『Jesusイエズス』という単語で、イエズスという聖名が中心になっている。

私たちを地獄の火から守り、天国に導き給う御方が、そのど真ん中にある」ということです。

このイエズス様は、マリア様を通して、私たちに与えられました。

(2) このロザリオの次は、『マリア様の汚れなき御心』です。

聖霊に充ち溢れる、罪の汚れのない、聖霊の浄配であるマリア様の御心です。この聖霊の賜物、聖霊の愛、聖霊の実り全ては、マリア様を通して私たちに与えられます。その他以外いかなる道も通りませんでした。イエズス・キリストも、聖霊も、マリア様の御心を、マリア様を通してのみ、私たちに与えられました。

ファチマのマリア様はこれを、私たちに与えようとされています。天国に導こうとされています。
「私は天国から来ました。皆あなたたちを天国に連れて行きたいのです」と仰っているかのようです。

ではマリア様の汚れなき御心に対する信心を実践しながら、ミサを御捧げ致しましょう。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。



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