2020年6月28日(主日)聖霊降臨後第4主日のミサ
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父説教(大阪)
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
愛する兄弟の皆さん、御説教はYouTubeをご覧下さい。一言、話しをするのを許して下さい。
今日は福音で、イエズス様は聖ペトロの舟に乗られました。
ベネディクト十六世は、引退する際その直前に、「ペトロの舟は今、沈みかけている。舟のどこかしこからも水が入っている。沈没しそうだ。今このカトリック教会は、危機の状態である」と訴えました。
愛する兄弟の皆さん、是非、カトリック教会を愛して下さい。聖ペトロ、その後継者、教皇様を愛して下さい。教皇様に、聖座に本当に忠実で、これを支持して下さい。
教皇様を、教皇聖座を愛する、これを忠実に支持する、というのは、これを変える事ではありません。なぜかというと、カトリック教会は天主によって、イエズス・キリストによって立てられたものですから、これを私たちが手を触れる事はできません、私たちが改造する事はできないのです。これを怪物のようにする事はできません。頭を二つにする事はできません。手を四つにする事はできません。
もしも、天主の創ったその神秘体を変えてしまおうとなるならば、神秘体はもちろん苦しみます。舟は穴が開いてしまって、沈みかけてしまいます。
私たちが、本当の意味で、「教皇様を愛する、教皇聖座を支持する、教皇聖座に忠実である、そしてカトリック教会を愛する」というのは、「イエズス様が作られたそのままの、聖伝の、一・聖・公・使徒継承のそのままを、私たちが確実に、本当に信じる」という事です。決して変える事ではありません。
そして「この教会が保たれますように、教皇様の為にたくさんお祈りをし、犠牲をする事」です。
今つい最近、元アメリカの在米教皇大使が、「今まで私たちは、騙されていた。善意に信頼してきたけれども、実は教会は今、間違った道を歩み続けている。私たちはこれを元に戻さなければならない。そうしてこそ初めて、教会の不可謬性が輝き出すだろう。教会がまたもう一度復活するだろう」と仰っている大司教様がいます。ヴィガノ大司教様ですけれども、ルフェーブル大司教様と同じ事を言っています。
私たちも、昔からの聖伝のミサ、昔ながらの使徒継承の聖伝の教え、何も変わらない秘跡、教理、教え、これをそのまま信じ続けましょう。天主様の御恵みによりて、信じ続けましょう。
そうする事によって初めて私たちは、カトリック教会に最高の奉仕と、そして愛と、忠実を見せる事ができます。教皇様に対する奉仕をする事ができます。
ですから愛する兄弟の皆さん、ぜひ聖伝のミサに与り続けて下さい。教皇様の為に祈り続けて下さい。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。