アヴェ・マリア!
愛する兄弟姉妹の皆様
私たち聖ピオ十世会がこの数ヶ月の間経験した試練は、私たちはどうしてカトリック教会に聖伝を復興させる手伝いができるか、という試練でしたが、では、一体何故試練が生じてしまったのでしょうか?
デ・ガラレタ司教様は、10月にフランスでのお説教で、私たちにこう説明しています。(このお説教はしばらくして日本語でご紹介する予定です。)私たちが経験した問題の大部分は、ローマから混交のメッセージがあったという事実にある、と。つまり、どういうことかというと、教皇に大変近いローマ当局は、教理聖省からの回答が公式の回答であるがしかし無視すべきである、カトリック教会は今や崩壊しつつある、第二バチカン公会議というページをめくって、新しい章を始めたい、第二バチカン公会議は受け入れなくても良い、などということが伝えられたことです。聖座で働くさまざまな人々から、矛盾する事柄が伝えられていたことです。
これについて、11月にフェレー司教様が詳しく説明してくれました。これは、ローマ内部で、聖座それ自体の内部で、革新派と保守派との激しい戦いがあることを垣間見せてくれます。
私たちは以前、教皇に大変近いローマ当局から、公式のルートを通じて伝えられてくるものとは対立するメッセージが来ているという情報を受けていました。私は、以前、何故そのようなメッセージを無視しないのだろうか?と疑問に思っていました。建前だけであっても第二バチカン公会議に乗っ取られたものであっても公式のメッセージだけを聞いていれば良いのではないか?と。しかし、カトリック教会といえど人間たちから構成されている人間社会であり、ローマ内部では、革新派と保守派との熾烈な戦いが繰り広げられていることに想像がまわりませんでした。
現実には、ローマにおいて第二バチカン公会議を死守することを決意している革新派のグループがあり、彼らは、聖伝の公認化に反対しています。しかし同時に、ローマの保守派の高位聖職者達が存在し、彼らは聖伝のミサを捧げ、カトリック教会を聖伝に戻そうと出来るだけのことをやっている方々で、カトリック教会を何とか救いたいと思っているのでした。そして非公式のメッセージは、保守派からローマの内部情報が伝えられており、そして彼らが聖ピオ十世会に力を貸してほしいと求めてきていた、ということです。
例えば、フェレー司教様が指摘しているように、同じ教理聖省であっても、聖伝に対して、ミューラー大司教長官と、ディノイア大司教は正反対の意見をもっているのが分かります。今現在、私たちはローマ内部の矛盾に直面しており、ローマの保守派と革新派との戦いに巻き込まれてしまったということです。
一方で、公的ルートを通じて、聖ピオ十世会は第二バチカン公会議と新しいミサを受け入れなければならない、という要求が来ていました。もちろん、私たちの答えはノー!です。
他方で、信憑性のある非公式の保守派からの複数の情報ラインがあり、2011年8月半ばからずっとひっきりなしに、聖ピオ十世会の神学的立場に同意するということを伝えてきます。これらのバチカンの保守派高位聖職者が言うには「教皇様は、破門撤回のときと同じように、見返りに何の要求なしに【第二バチカン公会議や新しいミサを受け入れるという要求など一切無しに】聖ピオ十世会を承認するつもりだ、公式ルートからの内容は、教皇様の意向ではない、バチカンにはどんな手を使ってでも教皇の計画を潰そうという人々がいる、今後も聖ピオ十世会は、今と同じように思う存分[第二バチカン公会議への]攻撃を続けることができる、教皇は教理聖省よりも上にある、教皇様が聖ピオ十世会を守る」云々。それによれば教皇様ご自身は、第二バチカン公会議よりも、聖ピオ十世会を守りたい、というのが本心であることになります。聖ピオ十世会がカトリックであると宣言することが、第二バチカン公会議よりももっと重要であるとみなしている、ということになります。
ローマの内部でのこの戦いは、何を意味しているのだろうか?ローマの聖伝への回心が始まり浸透しつつあるのか?少なくとも部分的にも、ますます教会自身の聖伝にたいする権利を復興させることはどうしたらできるのか?聖ピオ十世会が手にしている聖寵の宝が、もはや升の中に隠されないばかりか、さらにはキリストの神秘体である教会にも、教会が必要としている癒しの薬が与えられるためには、どうしたらよいのか?教会内において聖伝の教えがより明確に響き渡るために聖ピオ十世会には何が出来るのか?保守派と改革派とが対立しているローマ当局をして、教会がそのアイデンティティーを失うことなく喪失することの出来ない聖伝をもう一度抱擁することができるように、どのように手伝うことができるのか?聖伝が自らの地位に再び戻るために、聖ピオ十世会には何が出来るのか?これらが、聖ピオ十世会のいつもの自問自答でした。
繰り返しになりますが、もちろん、私たち聖ピオ十世会の力だけで出来ることではありません。天主様からの超自然の助けが必要です。しかし、私たち聖ピオ十世会は、それに向けて私たちに出来る限りをしようとしているのです。これはルフェーブル大司教様の態度であり「私たちには天罰を待つしかない、天罰で全てが滅びるしかない、私たちには待つしかない」なdという態度では決してありません。
確かに、ベネディクト十六世は、2009年に聖ピオ十世会の司教たちから何の見返りも何の要求もせずに、いわゆる「破門」を撤回しています。しかし、革新派はこれを妨害しようとしました。ウィリアムソン司教様のインタビューを破門撤回に合わせて発表させたことは、革新派が、カトリック教会の敵である世俗の権力・勢力と緊密につながりがあることを示していました。ローマ内部の保守派は、革新派が手段を選ばないということをよく知らされました。
しかし、第二バチカン公会議と革命の成果を死守しようとする勢力は、今回も教会の敵の勢力と結託しました。フランスの司教たちは、フランス政府に働きかけてもしも聖ピオ十世会が認められるならばフランスはバチカンから外交官を召喚すると脅すことさえしました。ドイツとオーストリアとスイスのドイツ語圏の司教たちも聖ピオ十世会のボイコットの動きを見せました。保守派は、革新派の邪悪さとその勢力がそれほど大きいものだとは考えていなかったようです。
ローマ内部の革新派からすれば、聖ピオ十世会に第二バチカン公会議に反対して「暴れて」もらっては困る、ということです。革新派は、聖ピオ十世会が何をするかよく知っていました。保守派も聖ピオ十世会には第二バチカン公会議の幕を閉じるのを手伝ってもらいたかったことでしょう、しかし、改革派の邪悪さを見くびっていたようです。
しかし、ティシエ・ド・マルレ司教様によれば、聖母マリア様はロザリオの十字軍の報いとして、私たちがどうするべきかを示すために私たちに三つの印を与えてくれました。三つの思いもしなかった予期もしていなかった印でした。
(1)第1は、2012年6月13日、レバダ枢機卿はフェレー司教様をローマに招き「フェレー司教の提示した文章は受け入れることが出来ない」と拒否したことです。そして聖ピオ十世会が明らかに受け入れることが出来ない文章にサインをすることを要求したことです。
(2)第2に、6月30日付けの教皇の手紙が、はっきりと聖ピオ十世会に第二バチカン公会議と新しいミサを受け入れることを要求することを求めて来たことです。
(3)第3は、教理聖省長官としてミューラー大司教が長官として任命されたことです。ミューラー大司教は以前レーゲンスブルクの大司教でしたが、聖ピオ十世会の神学校について「廃校にしてやる、教授らは追い出してやる」と言っていた司教でした。
この三つの印は、ローマの保守派はまだ力が足りない、ベネディクト十六世は聖ピオ十世会を守りきれない、時は今ではない、ということを示してくれる聖母の汚れなき御心からの導きの印でした。(続く・文責:トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭))
天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)
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デ・ガラレタ司教様は、10月にフランスでのお説教で、私たちにこう説明しています。(このお説教はしばらくして日本語でご紹介する予定です。)私たちが経験した問題の大部分は、ローマから混交のメッセージがあったという事実にある、と。つまり、どういうことかというと、教皇に大変近いローマ当局は、教理聖省からの回答が公式の回答であるがしかし無視すべきである、カトリック教会は今や崩壊しつつある、第二バチカン公会議というページをめくって、新しい章を始めたい、第二バチカン公会議は受け入れなくても良い、などということが伝えられたことです。聖座で働くさまざまな人々から、矛盾する事柄が伝えられていたことです。
これについて、11月にフェレー司教様が詳しく説明してくれました。これは、ローマ内部で、聖座それ自体の内部で、革新派と保守派との激しい戦いがあることを垣間見せてくれます。
私たちは以前、教皇に大変近いローマ当局から、公式のルートを通じて伝えられてくるものとは対立するメッセージが来ているという情報を受けていました。私は、以前、何故そのようなメッセージを無視しないのだろうか?と疑問に思っていました。建前だけであっても第二バチカン公会議に乗っ取られたものであっても公式のメッセージだけを聞いていれば良いのではないか?と。しかし、カトリック教会といえど人間たちから構成されている人間社会であり、ローマ内部では、革新派と保守派との熾烈な戦いが繰り広げられていることに想像がまわりませんでした。
現実には、ローマにおいて第二バチカン公会議を死守することを決意している革新派のグループがあり、彼らは、聖伝の公認化に反対しています。しかし同時に、ローマの保守派の高位聖職者達が存在し、彼らは聖伝のミサを捧げ、カトリック教会を聖伝に戻そうと出来るだけのことをやっている方々で、カトリック教会を何とか救いたいと思っているのでした。そして非公式のメッセージは、保守派からローマの内部情報が伝えられており、そして彼らが聖ピオ十世会に力を貸してほしいと求めてきていた、ということです。
例えば、フェレー司教様が指摘しているように、同じ教理聖省であっても、聖伝に対して、ミューラー大司教長官と、ディノイア大司教は正反対の意見をもっているのが分かります。今現在、私たちはローマ内部の矛盾に直面しており、ローマの保守派と革新派との戦いに巻き込まれてしまったということです。
一方で、公的ルートを通じて、聖ピオ十世会は第二バチカン公会議と新しいミサを受け入れなければならない、という要求が来ていました。もちろん、私たちの答えはノー!です。
他方で、信憑性のある非公式の保守派からの複数の情報ラインがあり、2011年8月半ばからずっとひっきりなしに、聖ピオ十世会の神学的立場に同意するということを伝えてきます。これらのバチカンの保守派高位聖職者が言うには「教皇様は、破門撤回のときと同じように、見返りに何の要求なしに【第二バチカン公会議や新しいミサを受け入れるという要求など一切無しに】聖ピオ十世会を承認するつもりだ、公式ルートからの内容は、教皇様の意向ではない、バチカンにはどんな手を使ってでも教皇の計画を潰そうという人々がいる、今後も聖ピオ十世会は、今と同じように思う存分[第二バチカン公会議への]攻撃を続けることができる、教皇は教理聖省よりも上にある、教皇様が聖ピオ十世会を守る」云々。それによれば教皇様ご自身は、第二バチカン公会議よりも、聖ピオ十世会を守りたい、というのが本心であることになります。聖ピオ十世会がカトリックであると宣言することが、第二バチカン公会議よりももっと重要であるとみなしている、ということになります。
ローマの内部でのこの戦いは、何を意味しているのだろうか?ローマの聖伝への回心が始まり浸透しつつあるのか?少なくとも部分的にも、ますます教会自身の聖伝にたいする権利を復興させることはどうしたらできるのか?聖ピオ十世会が手にしている聖寵の宝が、もはや升の中に隠されないばかりか、さらにはキリストの神秘体である教会にも、教会が必要としている癒しの薬が与えられるためには、どうしたらよいのか?教会内において聖伝の教えがより明確に響き渡るために聖ピオ十世会には何が出来るのか?保守派と改革派とが対立しているローマ当局をして、教会がそのアイデンティティーを失うことなく喪失することの出来ない聖伝をもう一度抱擁することができるように、どのように手伝うことができるのか?聖伝が自らの地位に再び戻るために、聖ピオ十世会には何が出来るのか?これらが、聖ピオ十世会のいつもの自問自答でした。
繰り返しになりますが、もちろん、私たち聖ピオ十世会の力だけで出来ることではありません。天主様からの超自然の助けが必要です。しかし、私たち聖ピオ十世会は、それに向けて私たちに出来る限りをしようとしているのです。これはルフェーブル大司教様の態度であり「私たちには天罰を待つしかない、天罰で全てが滅びるしかない、私たちには待つしかない」なdという態度では決してありません。
確かに、ベネディクト十六世は、2009年に聖ピオ十世会の司教たちから何の見返りも何の要求もせずに、いわゆる「破門」を撤回しています。しかし、革新派はこれを妨害しようとしました。ウィリアムソン司教様のインタビューを破門撤回に合わせて発表させたことは、革新派が、カトリック教会の敵である世俗の権力・勢力と緊密につながりがあることを示していました。ローマ内部の保守派は、革新派が手段を選ばないということをよく知らされました。
しかし、第二バチカン公会議と革命の成果を死守しようとする勢力は、今回も教会の敵の勢力と結託しました。フランスの司教たちは、フランス政府に働きかけてもしも聖ピオ十世会が認められるならばフランスはバチカンから外交官を召喚すると脅すことさえしました。ドイツとオーストリアとスイスのドイツ語圏の司教たちも聖ピオ十世会のボイコットの動きを見せました。保守派は、革新派の邪悪さとその勢力がそれほど大きいものだとは考えていなかったようです。
ローマ内部の革新派からすれば、聖ピオ十世会に第二バチカン公会議に反対して「暴れて」もらっては困る、ということです。革新派は、聖ピオ十世会が何をするかよく知っていました。保守派も聖ピオ十世会には第二バチカン公会議の幕を閉じるのを手伝ってもらいたかったことでしょう、しかし、改革派の邪悪さを見くびっていたようです。
しかし、ティシエ・ド・マルレ司教様によれば、聖母マリア様はロザリオの十字軍の報いとして、私たちがどうするべきかを示すために私たちに三つの印を与えてくれました。三つの思いもしなかった予期もしていなかった印でした。
(1)第1は、2012年6月13日、レバダ枢機卿はフェレー司教様をローマに招き「フェレー司教の提示した文章は受け入れることが出来ない」と拒否したことです。そして聖ピオ十世会が明らかに受け入れることが出来ない文章にサインをすることを要求したことです。
(2)第2に、6月30日付けの教皇の手紙が、はっきりと聖ピオ十世会に第二バチカン公会議と新しいミサを受け入れることを要求することを求めて来たことです。
(3)第3は、教理聖省長官としてミューラー大司教が長官として任命されたことです。ミューラー大司教は以前レーゲンスブルクの大司教でしたが、聖ピオ十世会の神学校について「廃校にしてやる、教授らは追い出してやる」と言っていた司教でした。
この三つの印は、ローマの保守派はまだ力が足りない、ベネディクト十六世は聖ピオ十世会を守りきれない、時は今ではない、ということを示してくれる聖母の汚れなき御心からの導きの印でした。(続く・文責:トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭))
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