2020年12月20日(主日)待降節第4主日のミサ
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父様御説教(大阪)
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。
愛する兄弟の皆さん、お知らせがあります。
来たる12月24日は、クリスマスの前日で、聖伝によれば昔からこの日には、主の御降誕を準備する為に、大小斎を行なってきました。今では残念ながらこれは義務ではないのですけれども、もしもできる方は、一緒に大小斎を捧げる事を提案致します。
なぜかというと、特に今年のクリスマスは、全世界で、バチカンでさえも、クリスマスを祝う事が集まる事ができないにもかかわらず、多くのヨーロッパやアメリカの国々でそれが難しくなっているのにもかかわらず、私たちには、この日本では、それがまだできているという事を、その特別な御恵みを感謝したいと思うからです。
私たちの元にお生まれになる方は、単なる王様ではありません。天皇陛下でも、皇太子でもありません。この全宇宙も、その方と比較すれば、ほんの塵に過ぎないような何でもない、創造主、宇宙の創造主が、私たちを愛する天主が、人となって来られるからです。
何でこんなに小さくなって、無限の偉大な天主がなぜ、こんなにか弱い赤ちゃんとなって、私たちの為にお生まれになるのでしょうか?
その理由はたった一つしかありません。
天主が、私たちを愛したが為に、その愛のあまり、この御自分の地位も、御自分の御稜威も、全て忘れてしまったかのように、「私たちの元に留まりたい」と思われたからです。
「私たちに、御自分の持っているものを全て与えたい」と思われたからです。「天主の命を与えたい」と思ったからです。
そのとてつもないクリスマスのプレゼントを、私たちが今、受けようとしています。
ですから私たちも、その前日に、良い準備を致しましょう。洗者聖ヨハネがその一生をかけてそれを、私たちに模範を示して下さいました。私たちはその一生のところを1日、24日に捧げたいと思っています。
そして25日のクリスマスには、主の愛のプレゼントを受ける為に、集う事に致しましょう。
聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。