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公式発表が間近に迫ると言われている新しい使徒憲章「Praedicate Evangelium プレディカーテ・エヴァンジェリウム」

2020年08月10日 | カトリック・ニュースなど

アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

すでに一年前に報道された内容ですが、あまり知られていませんし、公式発表が間近に迫ると言われているので、新しい使徒憲章「Praedicate Evangelium プレディカーテ・エヴァンジェリウム」についてご紹介いたします。

草案をもとに一年前に報道された内容によると、新しい使徒憲章「Praedicate Evangelium プレディカーテ・エヴァンジェリウム」は、国務省への権力の集中化と、教義的規律の弛緩化につながるだろうと予想されています。要点を挙げます。

*バチカンの行政機構を完璧に変革させる。バチカンの様々な部署を合理化し統廃合しスリム化する。
*「省 Congregations」などは皆、「部署 dicasteries」に名前を変える(格下げされる)。

*「福音宣教部署」がリストの最初に挙げられる。教会が何を優先するかを暗示させる。(今までは「教理省」がリストの最初にあり、省の中で一番重要であると考えられていた。)

*すべての部署は、互いに法的に平等だとされる。ただし、例外は「国務省」(Secretariat of State)である。国務省は、名前もそのまま残る。

*いままでは、各省は、教皇からの恒常的な委任を受けていたので、教皇の権威をもって一般法令を発布することができたが、これからは、すべてにおいて教皇の特別の許可が必要となり、教皇に権力が集中する。しかし、教皇の許可を一つ一つ、各部署が取ることは極めて困難になるので、国務省の力がますます強くなる。

*平信徒も(女性を含めて)各部署の長官となることができる。(今までは聖職者のみが統治の行使を実行できると教会法の規定があった。)ただし、国務省の長官だけは、枢機卿でなければならない。(現在は、ピエトロ・パロリン枢機卿)

*新使徒憲章は、前書きで団体主義 collegialityや、補完性 subsidiarity について語っているが、実際は単なる「国務省」への権力の集中化。教皇の承認なくしては何もできず、教皇に近づくには国務省長官を通さなければならない。

*部署の長官たちは、頻繁で定期的な会合を行うことが想定されている。「崇高な原理」だが「デザインにより不効率」に終わるだろう。ソヴィエト式モデルに従って、話し合いは多いが、国務省[書記長]が全てを決める。計画的に教皇の承認を受けるのが難しくしてある。

*国務省への権力の集中化にバランスをとるために、各国の司教評議会により大きな権力が移譲される。

*改革された「教理部署」は、「信仰の擁護」のために、地方の司教評議会と協力することになり、補完性の原理を適応する。個別教会については地方の司教評議会が「主要な責任」を負い、彼らが「正真の教義的権威」を享受する。

*この草案に対する反応をいくつか挙げると、今後は、ローマは、地方のことに口をはさまない。離婚して再婚した人たちに聖体拝領をするか否かで大きな混乱が起こったばかりであるが、地方の司教たちに「真正の教義的権威」があるとすることは、より大きな混乱が予想される。各国の司教評議会との「連邦制」の始まり。これは、教皇庁が解決するために存在している諸問題を、まさに、作り出すために計画された新しいシステム。権力と資金は全て国務省に行く。そのほかは全て窓から捨てられる。

Analysis: New Vatican constitution to centralize power in state secretariat



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