アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様!
今年の12月8日、第二バチカン公会議の閉幕55周年を迎えます。公会議でまかれた種が木になり、実を結び続けています。アマゾン・シノドスは「新たな聖霊降臨」とされましたが、教皇フランシスコは「新たな聖霊降臨」を待望しています。
新使徒憲章 Praedicate Evangelium プレディカーテ・エヴァンジリウム【福音を宣教せよ】公布は間近いとのニュースを耳にします。これにより、バチカン改革と主要枢機卿ポストの交替が目前に迫っています。
第二バチカン公会議以前には、カトリック信仰こそがカトリック教会の宝であり、最も大切なものでした。したがって、検邪聖省(Holy Office)が、最も重要な機関でした。
しかし、第二バチカン公会議以後は、検邪聖省は単なる「教理省」となり、「国務省」が「教理省」より大きい権力を持つようになりました。
新しい使徒憲章によって、教理省は「教理部署」になるか、あるいは、リストの順位が一位になる「福音宣教部署」に統廃合されて飲み込まれて、無くなってしまう可能性もあります。
女性が様々な部署の長官になるでしょう。
世俗の国家のように、国務省と財務部署が、権力を振るうでしょう。
計算し尽くせない結果が新しい使徒憲章から生じると思います。しかし、教皇の使命は「兄弟たちの信仰を固める」ことです。
私たちは、今までに増して、教皇聖下の為に祈ります。
さて、日本語に訳された記事から、以下、要点をご紹介いたします。
カトリック教会の中心にあるバチカン、その官僚機構のメンタリティと構造を改革しようする教皇フランシスコの現在の最も野心的なプロジェクトだ。
フランシスコは2013年3月に教皇に選出されてちょうど一か月後、「枢機卿顧問会議(C9)」を設けた。
当初、世界各地から教皇が選んだ9人で構成され(現在メンバーは6人)、そして、現在のバチカンの体制を規定している使徒憲章『Pastor Bonus』に代わる新使徒憲章によって、バチカンを抜本改革する計画を策定するという具体的な使命も与えられている。
『Praedicate Evangelium』の草案は1年以上前に完成しているが、教皇は世界各国の司教協議会、特定の修道会の総長たち、そして何人かの神学者たちから、追加の提案を受けることを希望された。
今年の2月22日の聖ペトロの使徒座の祝日、遅くとも6月末の聖ペトロ・聖パウロの祝日までに最終文書が発表される、ということが、今年の年初には言われていた。
バチカンの情報筋によると、新使徒憲章『Praedicate Evangelium』は完成し、教皇フランシスコが既に署名を終え、主要言語への翻訳作業に入っている。翻訳が完成すれば、新使徒憲章は正式に公開される、という。
新使徒憲章がいつ発表されようと、それは歴史的なものとなり、影響は多岐にわたると予想される。
新使徒憲章が実施に移されると、バチカン幹部の大規模な人事異動だろう。
間もなく、バチカンを拠点に活動する枢機卿20人以上が司教定年=現職の閣僚ポストからの退職の年令=を迎える。このため、あたらな指導者たちの任命が必要となる。
・司教省長官
教皇フランシスコは、司教省の長官、マルク・ウエレット枢機卿の後任を決めねばならない。
・典礼秘跡省、東方教会省、教育省の長官
典礼秘跡省の長官を務めているロバート・サラ枢機卿も6月15日で75歳になった。
・東方教会省長官のレオナルド・サンドリ枢機卿も76歳で、交替期を迎えている。
・教育省長官も交替するだろう。現長官のジュゼッペ・ベルサルディ枢機卿は今月末に77歳になる。
・聖職者省長官、列聖省次官
聖職者省の長官を務めてきたベニアミノ・ステラ枢機卿も交替が求められている。
聖職者省の次官、ジョエル・メルシェ大司教も交替となる可能性がある。年初に75歳になっているからだ。
列聖省の次官、マルチェッロ・バルトルッチ大司教も、このほど76歳となったため、教皇フランシスコが彼の辞表を受理すると予想される。
・バチカン市国の管理者たち、内赦院長
現在の行政庁長官のジュゼッペ・ベルテッロ枢機卿は2011年からこの職に就いており、あと3か月で78歳の誕生日を迎える。
総務局長を2013年から務めている大司教フェルナンド・ヴェルジェス・アルザガ大司教も定年だ。2人とも交替となる。
内赦院長のマウロ・ピアチェンツァ枢機卿もそうだ。
・教理省長官
教理省長官のルイス・ラダリア枢機卿。スペイン人イエズス会士は今年4月に76歳になった。
・新福音化推進評議会議長サルバトーレ・フィジケッラ大司教
教皇フランシスコは現在、 同評議会の廃止、福音宣教省への機能統合を進めている。教皇は福音宣教省の長官に63歳のフィリピン人アントニオ・タグレ枢機卿を任命したばかりだ。
*経済評議会(財務評議会)the Council for the Economyを構成する8人の枢機卿のうち、5人ないし6人が退任する。
経済評議会の座長で66歳のミュンヘン大司教、ラインハルト・マルクス枢機卿は同評議会に残る。
教皇は、バチカン財務の実権握る財務評議会議員に女性6人任命
バチカンは6日、教皇フランシスコが財務評議会の新議員に女性6人を任命した、と発表した。
財務評議会は、教皇庁の各省庁や聖座とバチカン市国に関連する諸機関の財務の管理・運営を監督する機関。
議長に教皇の腹心とされているラインハルト・マルクス枢機卿を置き、教皇がバチカンで最重要視する機関の一つ。これまで全員が男性で占められていた定員15人の議員ポストに一挙に6人の女性任命。
バチカン改革で枢機卿も欠員を補充せねばならないが、対象者はまだ枢機卿になっていない者も含まれる可能性がある。そのような予想の根拠は、近く開かれるであろう枢機卿会議に備えて15個の指輪を発注したことにある。