Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた

2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

私たちの行動の原理は「愛」です。何故かというと、私たちは聖父を、天主を父と呼ぶ養子の霊を受けたからです。「恐れ」によって行動するのでありません。

2021年07月26日 | お説教・霊的講話

2021年7月17日(主日)聖霊降臨後第8主日のミサ
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父 説教(大阪)

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

1つお知らせがあります。来たる金曜日、スポーツの日、大阪でマーチ・フォー・ライフがあります。普通でしたならば金曜日は夕方のミサですけれども、今週の金曜日は特別に朝の10時半から、国民の祝日ですので午前中にあります。

14時半に大阪の市役所の前に集合して、15時から御堂筋をマリア様と共に、聖母行列マーチ・フォー・ライフを行ないます。皆さんたくさん多くの方々がいらっしゃる事を待っております。

特に、声なく、罪なく、最も安全な場所で命を落としている私たちの兄弟姉妹の為に、このお祈りを、マーチ・フォー・ライフを捧げたいと思っています。どうぞいらして下さい。7月23日金曜日です。

今日、聖福音でイエズス様は例えを話しました。
「もう、お前に管理職を任せておく事はできない。さぁ、今までの会計報告を出しなさい。」

これは、いつの日か同じ事を私たちも言われます。私たちもほんの何十年かの間だけ、この世の管理を任されました。そしてある時、主の御摂理によって、最も良いと思われる時に、主は私たちに、「さぁ、これで管理職も終わりだ。会計報告を出しなさい」と言う時が来ます。その時の為に、私たちは与えられた力を使って、永遠の準備をしておきましょう。

福音では特に「施しをしなさい」と言っています。「私たちに委ねられた一時のかりそめの力を使って、その財産を使って、能力を使って、必要とされる人を助けなさい。」あるいは「私たちに負い目のある人を許しなさい」と教えています。「そうする事によって私たちは、天国に友人を作る」と。

私たちの行動の原理は「愛」です。何故かというと、私たちは聖父を、天主を父と呼ぶ養子の霊を受けたからです。「恐れ」によって行動するのでありません。

この世の人は私たちを、なんとか奴隷のようにさせようとして、恐れをもって、恐怖心を押し付けようとします。もしかしたらこれから色々な不安や恐れを皆さんが抱くように仕向けられるかもしれません。あるいはもうそうしているかもしれません。

何も恐れないで下さい。私たちは、この地上での儚い人生は天国の為にあるからであって、私たちが畏れる方はただ一つ、私たちを永遠のゲヘンナの火に、地獄の火に落とす人だけを畏れなければならないからです。

つい最近、ベネディクト十六世のスンモールム・ポンティフィクムが廃止された、キャンセルされた、とニュースを聞かれたと思います。

何も恐れないで下さい。2000年間の使徒から伝わってきた教会の宝が、いきなり禁止されたり、悪いものになったりする事はあり得ません。

教会の掟というのは、教会の法律というのは、教皇様が風見鶏のように意見を変えて動くものではありません。「霊魂の救い」の為にあるものです。

ですから、15年前に教皇様が「全く自由だ」と言ったのが、それも15年も経たない内に、「そうではない」と言う事はできないからです。もしもそうであるならば、じゃあ、その『そうではない』と言ったその権威は、またあと5年後に否定されるかもしれない。一体どうしたら良いのか?どこに権威があるのか?ということになってしまいます。

そのキャンセルしたその理由は、「何故かというと、教会での一致を保つ為だ。」
しかし、新しいミサほど、色んな形があって、何でも許されていて、一致のないものはありません。パチャママもあれば、フォークダンスのミサもあれば、何でもあります。

しかし、聖伝のミサこそが、2000年の間カトリック教会を全世界において一つにまとめてきたものです。

今そのスンモールム・ポンティフィクムも、14年の間で、多くの若者たちが信仰を取り戻して、召命が沸き起こり、そして唯一生き生きとしている信仰を保っているのが、聖伝のミサを捧げているコミュニティや教会です。聖伝のミサではない他の教会では徐々に信仰を失っています。

そして唯一、その信仰を保っている所を安楽死させようと、動物園に押し込めて、そしてそのまま息絶えさせようとする事は、本当に教会の霊魂の救いの為のものなのでしょうか?

何も恐れないで下さい。聖ピオ十世会はもちろん、聖ピオ五世教皇様が列聖して、「永久に有効である。永久に、どのような司祭であっても、全ての司祭がこのミサを捧げる義務と、自由と、特権を持っている」と言ったこのミサを捧げ続けます。天主の御恵みによって。

ですから、何も恐れないで下さい。そして私たちはいつも主の為に、この主に与えられた私たちのこの地上での能力を使って、できるだけ善の為に施しをして、そして天に友人を作る事に致しましょう。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。



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