臨時国会が終わった。
*****
やや旧聞ではあるが、この国会が始まる前、民主党は「次の内閣」の政策担当者を「大臣」と呼ばないことにすると発表していた。
報道によれば、民主党で党の政策決定機関である「次の内閣」の閣議では「大臣」の呼称をやめることにした。これまでは互いに「総理」「官房長官」「大臣」と言い合っていたが、前原代表の指示で今後は「担当」と呼ぶ。
「次の内閣」は99年に導入され、当時37歳だった前原氏も社会資本整備担当大臣として「初入閣」。いまは「総理」となったが、総選挙で大敗し、政権交代どころか党立て直しが急務のなか、「ままごとのように見られる」(前原氏)ことを嫌った。前原氏は「我々は政権を取っていない。置かれた立場を考え、呼び方でおごりに聞こえないよう徹底をしていきたい」と語ったそうである。
ままごとのように見られるので呼ばれ方を変える。
「影の内閣(Shadow Cabinet)」はイギリスの制度が有名。二大政党制の政治体制で野党に作られるもので、野党の政権担当能力を醸成する効果がある。民主党の「次の内閣」はこの影の内閣を模して作られたものだと言うことは知っていた。でも、マスコミにもほとんど取り上げられることもない。
今回の呼称変更も、正常な感じ方のようだが、呼び方の問題なのかどうかも考えなければならない。マスコミが注目してくれないと文句も言いたいだろうが、アピール不足なのも否定できない。予算委員会やその他の委員会で、担当大臣とガチンコで勝負して、それを自前のネットで放送するくらいのことをしないと。
理屈抜きで、見てもらえる術を持たなければどうしょもない。
今回の国会、どうだったろうか。
*****
どーでもいいような政治家もどきが大量に国会議員になり、そっちばかりが話題になっていたようだが、どのみち賞味期限はすぐ終わり。
消費期限は来年9月までである。
*****
さて、第3次小泉改造内閣の大臣が決まった。閣僚名簿を見たが、それほどのサプライズはなかった。
以下にリストを作成し残そうと思う。彼ら、彼女らが何を発言するか注目しようと思う。言力の弱っている日本。その日本を治める集団である。願わくば言力のしっかりした人たちであってほしいものだ。
首相 小泉純一郎
総務・郵政民営化 竹中平蔵
法務 杉浦正健
外務 麻生太郎
財務 谷垣禎一
文部科学 小坂憲次
厚生労働 川崎二郎
農水 中川昭一
経済産業 二階俊博
国土交通 北側一雄
環境・沖縄北方 小池百合子
官房 安倍晋三
国家公安委員長・防災 沓掛哲男
防衛 額賀福志郎
経済財政・金融 与謝野馨
規制改革・行政改革 中馬弘毅
科学技術・食品安全・IT 松田岩夫
少子化・男女共同参画 猪口邦子
自分の仕事にもっとも関係があるのは文部科学大臣だ。今週の週末、ウェブサイトを調べてみよう。