群馬県で「土曜スクール」なるものが導入されるらしい。
共同通信社・毎日新聞の記事によれば、「県内の市町村教育委員会」に対して「群馬県教育委員会」が、「土曜日に小中学校で補習を行う」ことを促すもの。実施モデルを示した文書を配布したとある。
文書は「『土曜スクール』についての基本的な考え方」というもの。
文部科学省も「都道府県が市町村に土曜補習の実施モデルを示したケースは聞いたことがない」としている。報道によれば、、、
・隔週土曜日の午前中3時間実施を基本とする。
・補充的な学習を行う。
・2006年度からの実施を想定。
指導教員も希望者制とする。
・土曜日に勤務した際の休日の振り替えなどについても考慮。
群馬県教委によれば、教員の休暇制度の一部を改正することを県市町村代表教育長協議会で明らかにした。
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スクールは授業についていけない子どもたちに自由に参加を求め、各校の教員が補習に当たる。
自由に参加を求めるっていうのがくせもの。基準はどうなるのか。なにをもってついて行けないと判断するのか。
だれが?
たぶん児童生徒(と親)の判断に任せることになるんだろう。小学校ならばともかく、中学生で本当に必要な子が参加するのかな。ひょっとすると、塾の宿題を一緒に勉強したい子が集まっちゃって、補充的な学習のはずが、深化のための補充になってしまうかもしれない。
補充というならば、より少ない人数でやらなければ意味がない。個別指導とは言わないけど、普段の半分くらいの人数でできればいいのかな。
県教委
「週5日制の理念は守りながらも学習のフォローをしていきたい」
ゆとり教育による学力低下が指摘されるなか、県教委はこれまで、放課後などの補習で、授業についていけない子どもの学習指導をさせてきたが、指導体制の強化のため、各市町村教委に土曜スクールの実施を求めた。
実質的に各週5日制に戻すことを考えているようだ。3時間3教科とすると、12コマから15コマの授業を確保することになる。国語数学理科社会英語が2時間から3時間授業ができることになるわけか。。。
毎日新聞の記事を読むと、以下のようにある。
県内公立校の教員は休日出勤の場合、代休を取れるが、出勤の目的が学校行事などに限定されているほか、代休を取る期間も限定され、休めないことが多かった。
…そのとおりですね。
このため指導に当たる教員が代休を取得できるよう、県教委はが次のようにする。
▽補習でも代休を認める。
▽代休が取れる期間を延長する。(休業要領の一部改正)
来年度から実施予定で、早ければ来年4月から、県内の市町村で土曜スクールがスタートすると記事は述べている。
指導教員を希望者制にするとあるが、この点はちょっと心配。
群馬県教育委員会会議(平成17年10月定例会)の概要
http://www.pref.gunma.jp/kyoi/aramashi/kaigi/kk1710.html
細かい議事録と「基本的な考え方」。。。読みたいなあ。