新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

『日本の扇展』より

2005年08月21日 | 美術館&博物館

 

知人から「六月始めに、ポーランドのクラクフ国立博物館の日本美術センターで扇の展示をしました。今、その一部を帰国展として・・・」というメールが入り、早速出かけました。

050820_012 古代の日本が発祥の地だという扇に、色鮮やかにOil,Photograph,Collage、などの手法で描かれていました。説明文にもあったように、さながら万華鏡のようでした。写真ではとても説明しきれませんので、ぜひホームページ「西野喜久子作品集」を覗いてください。

過去にパリ、ニューヨーク、ソウル、リスボンでも展覧会が開催されており、草の根外交としてこんな風に日本文化を紹介し、自然な形の民間交流が果たす役割は大きくとても意義があることだと思います。

050820_009 わたしは中国や西欧の扇子はデコレーションが多すぎてあまり好きではありませんが、日本の扇の余分な物を省いたシンプルな形は、日本人の精神性が表れた誇るべきフォルムだと思っています。ポーランドの人の目にも、扇絵はとても新鮮に見えたことでしょう。

扇絵以外にも、大小のキャンバスに描かれた風景、花など、個展もたびたび開かれています。色彩もタッチも優しさと愛情にあふれて、リビングに飾れば、きっと違和感も無く安らぎと安心感に浸れると思います。

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