新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

熊野古道へ

2005年11月01日 | 国内旅行記

平成16年に世界遺産に登録される前から、熊野古道の名が取りざたされるようになり、霊場の香強いこの地をあこがれの思いで見ていました。それが、気の合った仲間と、関西旅行に組み入れることでめでたく実現しました。

熊野古道とは、簡単に言えば熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社・那智山青岸渡寺)に参詣するための参道だと理解しています。地図を見ても、一月以上かけないと、とてもとても全部のコースは歩ききれないと思います。

051027_008 私たちは、勝浦に宿をとり、翌朝那智駅前から那智大社に向かってスタートしました。

計画の全行程7.4kを歩くか、途中までバスで行くか迷っているうちに、やってきたバスに飛び乗ったために、半行程を歩き損ねてしまいました。

しかしメインの大門坂からは、予約していたガイドさんと一緒にほとんど階段状の道を「古道」を実感しながら歩きました。頼りは大腿四頭筋だけ!みんな頑張りました。

051027_012 神々が宿る荘厳な山。千年杉、中が空洞になった老木、どれだけの人力を必要としたのだろうと思われる石畳の道と階段。参詣した当時の人の心に思いを馳せながら上りました。

那智大社、青岸渡寺は、神仏混交で並んで建っており、参拝の仕方をその都度変えるのに戸惑いがち・・・。なるほど日本人はおおらかなんですね~。

那智の滝を木の間隠れに見ながら、展望所に下り立ちました。原生林を突っ切って流れ落ちる滝には、御神体としての神聖さと厳かさがありました。051027_018

自然と人との深い関わりのなかで形成された文化的景観を、現在まで大切に伝えてきた日本人の心に改めて感銘を受け、誇りにも思いました。この世界的な遺産は、将来へと護り伝えていくべきだと思いを新たにしました。

勝浦は温泉と漁業の町で、生マグロの水揚げは日本一とか。マグロ定食が1050円。驚くほど格安で美味しくて、みな満足でした。

         

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