日経新聞のアートカレンダー5月は東山魁夷の『緑の朝』です。例の湖と森と白い馬の一連の作です。
白い馬シリーズの始まりは、30数年前、東山氏がドイツで聴いたモーツァルトのピアノ協奏曲23番第2楽章だったと聞いています。
『弦楽器の合奏の中をピアノの静かな旋律が通り過ぎる・・・』。以前「美の巨人たち」の中でとりあげられたときに、確かこんな氏の言葉があったような気がします。それが『緑響く』の絵になり、その年に18作も描いたとか。
そして今、庭の朝の緑を眺めながら、モーツァルトのピアノ協奏曲23番を聴いています。素人の私が聴いても、音と絵がぴったり重なり合うのです。
壁には、『緑響く』ではないけど『緑の朝』が。音と画と目の前の緑。素晴らしい取り合わせです。
連休に、ムコ殿が6個のスピーカーを取り付けていってくれました。前後左右から聞こえるその音は、柔らかくて澄んでいて第2楽章にぴったりです。こんな静かな朝を迎える日もできたことに感謝しています。
種から育てたシャーレーポピーが満開です。薄い花びらを風になびかせ、アイスランドポピーより草丈が高く80センチくらい。1本の茎に枝状にたくさんの花をつけて、庭のあちこちに群生しています。
春の花がそろそろ終わり緑が濃くなってくると、いまいち春の華やかさには程遠い庭になってしまいました。日差しには花びらは弱いようです。