今、「ゴッホ展」が福岡市美術館で開催されています。昨年末12月23日~2月13日まで。
3時以降は来館者が減るという情報で自転車で行きましたが、逆にその時間を狙ってきたかのごとく混んでました。
列には並ばずに、音声ガイドを借りて列外の隙間から見ました。エアゾルの危険性を少しでも減らせたかな・・・。白内障手術の後は離れても良く見えます。
下の絵は、クレラー=ミュラー美術館のものでなく、ゴッホ美術館のものです。
コレクターのヘレーネは20世紀の初めからゴッホの作品に魅了され270点の作品をコレクション。その素晴らしさを後世に伝えることに情熱をそそぎ、クレラ=ミュラー美術館が設立されました。
収集作品もゴッホの生涯を網羅していて、展示もオランダ時代⇒パリ時代⇒アルル時代⇒サン=レミ、オーベル=シュル=オワーズ時代と分かりやすい流れになっています。
ゴッホは最初の3年間はデッサンに明け暮れたと言うだけに、その精神性に胸を打つものがありました。ふっと涙がこぼれそうになることも。
生前は一枚しか売れなかったと言うゴッホは決して幸せな人生ではなかったと思います。ただカフェテラスや金色に輝く黄色の太陽を見ていると、この瞬間はゴッホは最高に幸せだったのではと思います。
弟テオ、その妻ヨー、そしてコレクターのヘレーネなど、ゴッホの絵を信じていた人が居てくれたこと、そして今世界中の人が感動していることを思えば、ゴッホは最高の幸せに浸っているかも知れません。
1Fの展示室で「プラナカン・ファッション100年の旅」の企画展を見ました。繊細な模様のバティックを中心にしたファッションの変遷です。
この美術館にはアジアの布の貴重なコレクションがあります。
今、日経の文化欄で「祝祭の布 十選」が毎日掲載されています。
筆者はここ福岡市美術館館長岩永悦子さん。貴重な美しい布と共にその説明文が秀逸です。
福岡市美術館は大濠公園と一体化して、一番の福岡市のオアシスになっています。