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そして、ネットクラブポイントを使ってはじめて応募したプレゼントが抽選で当たってしまいました!「細川家の至宝」のチケット2枚をゲットです。さっそく飛び梅が開花した大宰府の隣にある九州国立博物館に行ってきました。国宝が8点も展示されているとか。
細川家といえば700年続く名家。16世紀の初代藤孝はきっての文化人。2代忠興は利休七哲の一人で妻はガラシャ夫人。三代忠利の時に熊本城に入り54万石の大名になり、明治に入ると侯爵の爵位をもらいます。現在の18代当主は元内閣総理大臣の細川護熙氏で、やっぱり陶芸に絵にと文化芸術面で活躍されています。
代々、能や和歌、学問にひいで、茶の湯をたしなみ、藩校を設立したり、絵を描いたりと文化人として活躍し、その長い歴史を証明するかのように武具、仏具、絵画、書、能装束や面、茶道具などが伝わっています。
このような文化財を後世に伝えるために、昭和25年に16代当主・護立により「永青文庫」が設立されました。その質と量に大名家の品格と生き方、考え方が見えてきます。職人の技の見事さには目をみはるばかりで、いいもの、素晴らしいものはずーっと普遍的な価値を持っているものだと思いました。
第1部が武家の伝統 ―細川家の歴史と美術―
第2部が美へのまなざし―護立コレクション―
写真のチケットにある通称「細川ミラー」の「金銀錯狩猟文鏡」は、護立氏がパリで一目見ただけで気にいって購入したものだそうで、世界的に有名になり国宝に指定されています。子供の頃からいいものだけを見て育つと自然と見る目が備わってくるのでしょうか。
利休が所持した茶入れ「利休尻ふくら」 、宮本武蔵「五輪書」、 林又七の鍔、、白隠 菱田春草、大観、古径の日本画も。
世界中には19~20世紀に入り莫大な富で集めた大規模なコレクションがあり、素晴らしい作品がたくさんあります。しかし、700年かけて幾多の人がかかわり、いとおしみながら集めてきた細川家の至宝には匂い立つような歴史の香りがあり、伝統の重さと素晴らしさを感じずにはいられません。
違った至宝があります。代々が文化人知識人で、その価値を
理解できる家柄だったことがよくわかりました。
血筋は争えないといいますが、肯定です。
》ももりさん
応仁の乱の跡なら、そのあたりは長い戦の間に焼け野原に
なったりしたのでしょうか。
700年続く家柄の歴史には本流支流と枝が広がり、それは
それで大変だったでしょうね。
江戸の封建時代には戦がなかった分だけ名宝は保存された
ということもありますね。