翌朝、私はこんな豪華なリゾートホテルなので、しっかりと朝寝をして、できればベッドではなくてソファーに横になって読書なんかをしてみたいと思ったりしていたりなんかして、いたのだ。
昨夜のうちにフロントに確認したところによるとチェックアウトは11時までにすれば良いという。
したがって少々高いが朝食はホテルのバイキングで、それからゆっくりと過ごすのも、日頃の疲れを癒す何らかの効果かな、と思ったにだ。
ところが、翌々考えてみると、この考えは大きな間違いであることに気がついた。
せっかく沖縄まで来ているのに、ホテルのソファーでごろ寝なんぞ、どこのホテルでもできるではないか。
それにブレックファーストに2000円以上も出すというのは、十数年前にシンガポールに行った時、リッツカールトンでべら棒に高いシリアルの朝飯を食って以来の出費になる。
誤解しないようにしていただきたいのだが、リッツカールトンに泊まったのではない。
友達の家で雑魚寝をしていて、朝起きて朝食を自分たちで作るのが面倒くさいので友人のマイカーで出かけた先が、リッツカールトンなのであった。
当時友人は外資系のリサーチ会社に勤務していて、経費使い放題の身分であったため金銭感覚が狂っており、私が被害を被ったというのが事情だった。
なぜ外資系だったのかは、判然としないが、友人自身もオーストラリアンという外国人だったので、仕方がないといえば言えるのであった。
で、結局カフーリゾートでの朝食にはもうひとつ行きたくない事情があった。
このホテルには私だけではなく、仕事で一緒に来ていた取引先のエライさんたちも宿泊していたのであった。
今日はフリーなので、べつにお付き合いをする必要はないのだが、朝のレストランで顔を合わせると一緒に行動することにもなりかねず、いきたいところへ行けないことになってしまう。
私は実は、海洋博記念公園へ行きたいという願望を持っていたのであった。
ということで、思い切って朝飯も食わずに午前7時にチェックアウト。
朝食は途中で食べることにしたのであった。
きっと名護市あたりに行くとレストランぐらいあるだろうと考えたのだ。
私は空きっ腹を抱えつつも、レンタカーに飛び乗って一路、国道58号線を北に向かって出発した。
恩納村以北へ行くのも20数年振り。
前回はそれでも名護まで行かなかったので、今回は生まれて初めての場所を訪問することになる。
まるで、海外の初めての土地を御トゥれるときのように胸がドキドキしていたのであった。
つづく
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