賭銭無の「週末はPhoto一息」

賭ける銭無しに陥った競馬から、カメラを趣味にして6年目で退社。“週末”が“いつでも”になりましたがタイトルはそのままで。

ツバキ 「数寄屋」

2022年01月27日 | 椿・サザンカ
12月以降に開花するツバキ、今日は江戸期からの4種。


「数寄屋」。極淡桃地に淡紅色のぼかしが入る一重、筒~猪口咲き、筒しべの小輪。花期は12~3月。
弁端が中折れするキキョウ咲きで、花色の上品さとともに茶席に好まれる。太郎冠者系。
江戸中期からの「数寄屋」は現在の「初雁」で、本種は明治初期の「椿花集」から始まるが、埼玉県川口市に推定樹齢200年以上の古木があり江戸期には違った名でよばれていたと思われる。


「太郎冠者(たろうかじゃ)」は桃色の一重、ラッパ咲き、小輪。花期は12~3月。別名は有楽。
江戸中期から知られた古典ツバキで、淡紫色を帯びた花色などから様々な起源説がある。
ワビスケツバキであるがわずかに結実し、実生からのワビスケ品種がいくつも報告されている。


「紅佗助」は、紅~桃紅色の一重、筒咲き、佗芯の小輪、花期は12~3月。江戸期~。
葯は退化して花粉ができず、種子ができない。子房には密毛がある、ワビスケツバキ。太郎冠者系。


「乙女椿」。淡桃色の千重咲きで中輪。花期は12~4月。ユキツバキ系。
かつては接ぎ木用の台木としても広く利用された。挿し木で増やしやすく、刈り込みに耐えることから公園樹としてもよく植えられている。