こんにちは、週末も雪予報だけどまだ雪残ってます、笑
おかげで寒いです、ここに降ったら根雪になりそうだけど。
Aesculapius「不尽の燈25」加筆校正Ver貼ってあります、読み直し校了しますが。
で、昨日掲載した雑談についてバナー押して頂いたようなので続き載せます、笑
雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚4
バイになった最初のコトとか訊いてもイイ?
そんな質問を同僚の御曹司クンに電話で投げかけたのは、不思議だからなんだよね。
いつも職場で見ている御曹司クンは爽やか笑顔×反論とかほとんどしない事なかれ主義タイプ、
そういうヤツが今の日本じゃ茨道なバイセクシャル=面倒な恋愛を選ぶことが意外だなー想ったワケ。
そういう御曹司クンらしく今も不安抱え込んで泣いてるから、その理由ぜんぶ吐きださせてやりたくなった。
で、彼が口を開いたんだよね。
「俺、自分で言うのは何だけど昔から女の子にモテるんだよね、だから元はノーマルだったんだけど、今は本気の恋愛は男が対象なんだ、」
あー、ゲイよりのバイなんだな?
って想ってさ、でもつっこみは控えたら彼が言ったんだよね。
「女との恋愛は星の数ほどあるけど、男同士で真剣に想い合えたら運命の恋だって想う。そう思うのは最初のやつのこと今でも好きな所為だと思う、」
あ、やっぱり今でも本命が居るんだな?
って納得した、アレコレ坊ちゃんクンへの扱いが雑だから、笑
だから言ってみたワケ、
「坊ちゃんクンのことは寂しい穴埋めみたいな感じ?」
「うん、正直なとこそう…ってか穴埋めって、笑」
「へえ?ソコで反応ってコトはおまえ掘られる方なんだ?笑」
「おっまえ、照 ホントきれいな顔してえげつねえー今も笑ってるんだろ?」
「ご期待通り笑ってるけど、笑」
「なんだよもーマジ真剣に悩んでんのにコッチ、拗」
「うん、真剣にこっちも聴いてるから、安心して話しなよ?笑」
なんてカンジでツッコミ入れて笑わせてさ、
で、彼は核心の話を始めたワケ。
「大学に入って夏の前にさ、俺、彼女からフラれたんだよね。それで凹んでさ、慰めてくれたのが幼馴染のヤツだったんだ。
そいつ幼稚園からずっと一緒でさ、学部は違ったけど大学も一緒で、そいつはガッコの近くにマンション借りて住んでたんだ。
いつも遊び行って泊ってもいてさ、親も知ってる友達だからソコに外泊は両家公認だったんだよ、それで、その時もそいつんトコ行った、」
幼稚園から大学まで二人は一緒、子供の時からずっと仲良し。
そういう相手のトコにいつも行ってる話をしてくれるからさ、御曹司クンの家庭環境が解かる気がして訊いてみた。
「幼馴染クンのとこ、家より居心地良かったんだ?」
「うん、家族よりアイツの方が楽なんだ、変な期待とか無いから、」
変な期待とか無い、
そんな言葉であーやっぱりなーって思ったよ。で、そんな予想通りの言葉が続いた、
「俺の家って仕事やってるだろ?アレ母親の親の代からでさ、
それで母親も父と結婚して後継いで資格者やってるわけ、だから後継ぐの当り前ってカンジで育てられてさ、
きょうだいは医者になりたいって医大に行ったけど俺は後継ぐために大学も決めさ、資格も大学のうちに取ったりしたわけ。
下のこと可愛いし大好きだけど出来イイとプレッシャーでさ、長男なら出来て当たり前、出来ないと有得ないって空気で褒められたとか無い、」
実家を継ぐための才能があって当たり前、
そんな空気の中で孤立しちゃった想いがあるんだよね。
ナンカそういうの予想通り過ぎて哀しいなって想いながら聴いてたよ。
「そういうの子供の頃からずっとでさ、母親は俺より仕事優先だった癖に下の稽古事とかには付添って行ってたんだよ、
でも俺についてはいつも祖母が付いて来てた、授業参観とかも祖母バッカリで母親が来てくれたコトほとんどないんだよね。
父は無干渉で何も構ってくれない、俺の判断に任せるって言いながら相談とか両親は全くさせてくれない癖に勝手に色々決めてくる。
そういうの俺、ほんと寂しかったし理不尽だって思ったよ?俺は努力しても認めてくれない癖に下のはすごい可愛がられてるって思った、」
母親の愛情欠如、父親の無関心、両親の親としての関心は下のきょうだいに向いている。
家族でいても孤独になる、そんな環境は児童心理学や犯罪心理学のテキスト思い出させられて訊いてみた。
「言ったら悪いけど、御曹司クンには育児放棄ってカンジだった?」
「うん、今にして思うとそう。俺は祖母に育てられたんだよ。でも祖母も元々が資格者だしさ、犬だけが気楽な相手、」
家族で面倒見てくれる相手も資格者、だから両親と大差ない。
それを言うのも辛いんだろなってカンジだったよ、
「家に居づらい気持ちとか、幼馴染クンは昔から解かってるから気楽だったんだ?」
「うん、だから子供の頃もあいつん家によく遊び行ってたよ、俺、寂しかったんだよね、」
寂しかったって認めた声が少し笑っててさ、それがホント寂しそうだった。
だから気がついたこと訊いてみた、
「男を好きになったのってさ、おまえよりデカい懐に抱きしめてもらえんのが、ほっとするから?」
男は大人になったら包んで抱きしめてもらえるって無い、女の子のが体小さいしね。
でも男同士なら包んでもらえる、それが母親不在の代替行為になるから男が好きになったんだろな?
って思ってさ、そしたら御曹司クン恥ずかしそうに笑ったよ、
「そうだよ、俺ホント甘えんぼなんだと思う、笑」
なんか切なくなったよ、御曹司クンの笑った声も言葉もぜんぶ切なかった。
なんか彼の孤独と偏執がドコにあるか解かるなって想いながら言ってみた。
「で、彼女フラれた時も幼馴染クンとこ泣きつきにいったんだ、笑」
「うん、甘えに行った。だから結局のとこ俺、彼女のこともあいつよりは好きじゃ無かったんだよね、」
あーやっぱりな。
って思ったよ、そう簡単に相手を信用できないヤツだから。
与えられるべき時に与えられなかった愛情が、ずっと彼を独りぼっちにしている。
そんなふう想えて「親」特に母親ってホント人間を作るんだなってあらためて想った。
こういうの哀しいけれど取り返しつかない現実がある、もう幼児期のヤリ直しなんて出来ないから。
母親への不信が人間への不信になって、その分だけ恋愛に依存したいトコがある?
そういうのが御曹司クンの根っこだなって想いながら訊いてみた。
「おまえってさ、人当たり良いしいつも笑顔だけど、ホントは誰のことも信用してないし好きじゃないだろ? 」
とりあえずココで一旦切ります、まだこの電話会話は続きあるけどトリアエズ、笑
おもしろかったらコメントorバナー押すなど頂けたら嬉しいです、
で、また気が向いたら続篇載せます、笑
このあとAesculapius「不尽の燈25」読み直し校正します。
ソレ終わったら第74話の続きか短編連載の予定です。
取り急ぎ、
智
にほんブログ村
blogramランキング参加中!