こんにちわ、なかなか雪が消えない神奈川です。
気温高い+晴天で雪は溶けていますが、山梨や群馬、奥多摩秩父方面の除雪が心配になります。
Aesculapius「Mouseion 学舎の光 act.1」まだ倍くらい加筆の予定です。
ソレ終わったら短編連載か第74話の続きを考えています。
で、昨日掲載した雑談にバナー押して頂いたようなので続き載せます。
楽しみにしてくれてた方いらしたら、お待たせです、笑
雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚10
金曜夜23時、御曹司クンとサシ呑みは2杯目+料理アレコレで深夜モードになり。
で、同じ2杯目でも御曹司クンはビールだったから酔いも早い感じになった、笑
「ホントさーなんでオマエって俺が好きになる人もってくわけ?拗」
「向うから来たら拒まないだけだよ?笑」
「もー…ホントムカつくなんだよもう、拗」
みたいな絡み節に御曹司クンはなりだした、笑
コイツほんと絡み酒なんだなって思ってさ、ナンカ理由とか解かる気がして言ってみた。
「おまえさ、幼馴染クンにもコンナ感じで絡んでたんだろ?笑」
図星だ、
って顔に御曹司クンはなったよ、
そして拗ねながら口を割ってくれた、笑
「…俺ってまじうざいよねーこういうトコ重たいって言うかメンドクサイって言うかさー…だから結局は別れちゃったんだろうけど拗×半泣」
ほんとメンドクサイだろな?笑 って思った。
男でコンナ湿っぽいヤツってどうなんだろ?って思って、で、学生時代の友達を思い出した。
あー泣き上戸なヤツだったなあいつもバイだけど笑
なんて思い出してさ、
そいつと御曹司クンの恋愛パターンちょっと似てることに気がつきながら訊いてみた。
「離婚原因は性格の不一致ってやつ?笑」
「っ照…まあ、離婚とかならある意味嬉しいけど、同棲だけだったしさー…拗泣笑」
同棲だけ、って台詞が哀しそうでさ。
男と女でも体だけの関係とか都合良い関係ってあるけれど、アレが男同士でもあるのかなって思った。
男同士で結婚したかったら婚姻は法律上できないから養子縁組で入籍するって方法を遣う。
だから年齢的に近い同性が養子縁組していたら同性婚だなって見当つくわけ、
そういうの戸籍に傷がつくって嫌がるケースも当然ある。
それくらいの家族法がらみな基礎知識は自分もあったから御曹司クンが「同棲だけ」って言う意味が痛かった。
で、御曹司クンの覚悟と本気だった気持が解かるなって思って訊いてみた。
「入籍するのまではしたくない、本気で好きだけど家族になれない、みたいな感じで言われた?」
「…そんなかんじ拗泣笑」
泣いてる感じの顔で御曹司クンはビールを空けてった。
半個室みたいなカジュアルなカンジのバーだったんだけど、照明すこし暗めで表情ハッキリは見えなくて。
それでも御曹司クンの目許が光ってるの見えてさ、バイセクシャルの現実がリアルに泣いてた。
今ここで吐きださないと辛いだろって思ってさ、だから訊いてみた。
「戸籍に傷つけるのも、家族に説明するのも、幼馴染クンはしたくなかった?」
「だね…ほんともうなんだろ泣笑」
哀しい声、でもどっか清々しい顔して御曹司クンは笑ってた。
ずっと独り抱えこんでた想いがある、それを今すこしだけ彼は吐いてくれた。
「男が男に告白するって社会的リスクがあるって、おまえもメールに書いてくれたろ?その通りだよ、だから俺ほんと嬉しかったんだ、
あいつに告白されてずっと好きって言われて、裏切らないって言われて信じて、本気で全部投げ出して好きになって人生も選ぼうってして、
だから法律でも一緒にいられるようになりたかった、ずっと裏切らないって言うから向こうも同じだと思ったのに…同棲だけだったんだ結局、」
気持はある、でも社会的白眼視が怖いから選べない。
そういう恐怖が壁になって幼馴染クンは彼との人生を選べなかった。
だけど御曹司クンはそういう恐怖すら共有することが愛情表現だったんだろなって思ったよ、
で、そういう想いを話してくれた。
「毎日、同じとこ帰ってさ、同じモン食って、おやすみとおはようを最後と最初に言えて、そういうのホント俺は幸せだったよ。
そういうの俺は恥ずかしくないって思ってた、周りに変なコト言われるの解かってるけど幸せなら隠したり恥じたりしたくなかった、
でもさ、あいつにとったら重たかったんだ…俺のそういう馬鹿正直みたいの重たくて結局は邪魔になったから別れたんだ、もう逢えない、」
もう逢えない、
そんな言葉が哀しかった、だって二人は幼馴染だったのに?
ずっと子供の頃から一緒に時間を過ごして笑いあえて、それなのに離れてしまう。
その理由が「好き」を、社会的に認められるかドウかってことだったのは哀しいなって思った。
そういうの御曹司クンの姿にリアルだった、だから訊いてみた、
「お互い好きだけど別れて、一度も逢ってないんだ?」
「うん…逢えねえよ、」
泣いてるなって声が応えてくれた。
で、ちゃんと続きも言ってくれた。
「だって俺、絶対に縋って嫌な想いさせる…あいつにとってゲイなのは恥ずかしいことなんだ、俺だって隠したい気持ちってあるもん、
だから入籍したくないのも解かる、俺だって家族にカミングアウトとかしてないしさー…結局のとこ怖いよ、でも好きなモンは好きだし、」
本人は好きで入籍もしたくても、家族の事を考えると出来ない。
そういう想いを責めることナンカ出来ない、家族が大切ならそういう選択は普通だと思う。
で、幼馴染クンはその選択をした、それだけの事だけれど御曹司クンは全て彼だけだった。
家族と、母親とすら信頼関係が育てられない御曹司クンにとって彼だけが幸福だったんだよね。
家族より選びたかった、けれど相手は選んでくれなかった。
そういうの切ないって思ったよ、あーホント擦違っちゃったんだろな、その擦違いがキツイんだろな?
その「キツイ」が御曹司クンの貌に解かるから全部ちゃんと吐かせてあげたいなって思ったよ。
だから訊いてみた、
「彼の気持ちも解かるから、別れようって言われて受容れたんだ?」
「うん、…好きだから別れた、泣かせたくないし、泣笑」
好きだから別れた、
そんな台詞はありふれてるかもしれないけれど、御曹司クンには痛切にリアルだった。
だから本気なんだろなって思ったよ、で、御曹司クンは続けて話してくれた。
「ゲイなのって正直なとこ怖いんだよ?こんなこと悔しいけど理不尽だけど男が好きってだけで線引きされる、そういうの辛いからさ、
そういうの怯えて暮らすのって嫌だろ?だから俺、あいつのこともう苦しめたら嫌だなって諦めて…でも忘れられない、でも俺だって怖い、
気持ち悪がられるの怖い、変な好奇心でこねくりまわされるのムカつく、BLとかって流行ってるみたいだけど俺からしたらマジムカつく泣笑」
BL本って、ゲイの人に嫌われるんだよね。
ああいうの女性が描いてること多いみたいだけど社会的観点みたいの欠落してるタイプが多いなって思う。
自分もアアいう小説描くにあたってWEBでBLとやら読んでみたけどさ、偏見を生むのが目的かよって思わされた、笑
ナンカSMとか監禁とか強姦みたいの多いしさ、そういう問題あっても恋愛なら許される二人で超えろみたいのとか。
性欲強すぎて変態行為しまくりなカンジのは描いてる女の子自身が男に相手されない鬱憤晴らしだろキモチ悪って思う、笑
男の同性愛者=肉体快楽が至上命題、ゲイは全員がダッチワイフかよ笑みたいなのバッカリで現実の男の等身大なんかどこにも無い。
社会も解かってないような馬鹿女に恋愛なら愛情で乗り越えろみたいな美談的に書かれたり、
ワケワカラン設定で無責任カッコいいみたいに奉られたり、エロネタ目的ばかり書かれたら肚立つの当然だろって思う。
なにより、特別視な珍獣扱いみたいのは「同等の人間」っていう基本すら無いだろ?
一人の人間で一人の男性だってこと、解かってない。
いわゆる尊厳を踏みにじられるんだよね、現実の人間からしたら。
そういうリアルが御曹司クンに見えて言ってみた。
「普通に男で人間で、恋愛しただけ。男と女が惹かれあうのと同じ、人間同士が恋愛するだけだよね?」
「そうだよ?俺だって普通に男で人間でさー…なのに異常扱いでネタにされるのムカつく、幸せになりたくて悩みまくってるのに泣笑」
異常扱い、
そういう概念が二人を引き裂いちゃったんだよね。
そういうの作る要因にBL本とかはなっている現実がある、だから「ムカつく」の当り前だと思った。
そんな想いは御曹司クンにとって現実なんだよね。
そのままを泣笑いで話してくれた。
「俺はさ、マジ好きなんだよ、忘れらんないの、マジ幸せだったから忘れられない…それが何が可笑しくってあんな変な本とかなってんの?
ああいうモン見るだけでムカつく、だから本屋とかでもああいうコーナー見るのも嫌だ、俺だって普通に男で人間なのにオモチャ扱いとかムカつく、
ああいうのが面白がるからゲイは恥ずかしいってなって別れちまうんだろ、なんだよもう…あんなに幸せだったのに本気になる分だけ遠くなってさあ」
普通に幸せになりたいだけ、普通に大好きな人と一緒にいたいだけ。
それなのに辛い現実があるってナンも知らないで御伽話みたいにご都合主義ばっかり描いてるバカがいる。
BL描いてる子たちは妄想が楽しいんだろうけど、アレが偏見を生んで傷ついている人間が現実にいるんだよね。
御曹司クンが幼馴染クンと別れた通り、男の恋愛って社会的立場の問題がデカいのが実情だと思う。
男は社会的生物とも言われるけれど、仕事や財産とか社会的立場が自己評価にもなって頑張れるトコあるから大事なんだよね。
ソウイウの邪魔するような要因は除きたいっていうのが本音で、だから男同士の恋愛で告白するのって大変だろうって思う。
普通に学校通って普通に仕事して普通に生活して生きてる、その中で好きになった相手が同性でそれが単純に幸せなだけ。
それだけのこと、でも「普通」に扱ってもらえない現実がある、異常視されて面白がられてしまう空気がどっかある。
そういう一端を無責任なBL本が作ってるのも現実なんだなってこと、御曹司クン見ていて思った。
普通に人間で男、ただ同性を好きになっただけでナニが悪い?
好きな人と普通に幸せになりたいだけ、それがなぜ駄目なんだ?
信じたのに「社会的都合」で捨てられる、それが本気ってどういうこと?
そういう現実の疑問が御曹司クンの言葉と涙にリアルだったよ。
とりあえずココで一旦切りますけど、飲み会談話は続きがあります、笑
おもしろかったらコメントorバナー押すなど頂けたら嬉しいです、
で、また気が向いたら続篇載せます、笑
休憩合間に取り急ぎ、
智
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