雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚237
年度明けて春4月、の下旬になったGW前あたり、
仕事ナントカ落着いて合間休憩もとれるようになり、だからマニュアルを作り始めた。
もし転職するってなると場合によっては面接1ヶ月後に採用&着任なんてコトもある。
そのとき現職の引継ぎがすぐ終わるにはマニュアルがあればいい、で、仕事合間にソレ始めた。
ルーティンワーク的なモンから事例対応モデルにパターン分析みたいなモンは必要で、それと大差ないから、
「お、マニュアル作ってんのか?勉強家だなー、」
ってカンジで作ってるトコ見られても誰も疑うわけではなく、フツーに業務の一環だと思われていた。
コッチも直ぐに転職するわけじゃない、自分の希望進路やら資格試験のカネアイ計りながらで緊迫感もさほどなく、
いつもどおり変わらない勤務態度のまんまだったから自己申告しなければ誰に気づかれるわけじゃ無かった、
でも自分の場合は一人だけ事情通=花サンがいるわけで、だから仕事後のコーヒーor呑みゴハンにはチェックされた、笑
「トモさん、転職の進捗は?」
「まだ引継ぎ資料をまとめてるとこだよ、笑」
「あ、そっから準備なんだ?さすがだねー、じゃあ転職先を探すとかはまだなんだ?」
「自分からっていうよりもさ、履歴書公開してマッチングしたとこみたいな感じだから、笑」
「そういう感じなんだ?じゃあ公開はまだしていないの?」
「だね、試験もあるしさ?笑」
なんてカンジで進捗チェックしてくれるあたり、寂しいんだろなって思った。
だから尚更に転職することはアリだと思った、だって依存になったら手遅れになるだろう?
たとえば今のまま御曹司クンと花サンと同じ職場にいて、花サンとの業後時間がずっと続いたら何になる?
たぶん花サンは御曹司クンに片想いしたまま時間は過ぎて適齢期ってヤツを過ぎちゃうかもしれない、
御曹司クンは自分のこと職場で見かけるたび悶々メールを送って電話して、そんな期待は未練に続く、
なんて状態はある意味で依存だ、結局のトコいわゆる「友達以上恋人未満」なユルイ関係に終始する、
で、そういう時間が必要な時もあるだろう?
花サンは亡くした大事な彼を忘れないままでも誰かと恋愛&結婚するまでのインターバルで、
御曹司クンは初恋&初体験な幼馴染クンと作った恋愛傷&人間不信を解いてゆくリハビリで、
そういう時間に偶然立会っていたのが自分だっただけのコト、
で、ホントは自分こそインターバルでリハビリになっている、
だけどもう終わりにしないとね?って時に準備しながら御曹司クンは相変わらずだった、
From:御曹司クン
本文:おつかれーいま電車だけどさ、
今日は廊下で見かけたけどソレだけでなんか嬉しかった、気づいてもらえないのは凹むけど、
Re :笑、
Re2:ソレだけかよ返信?!(顔文字拗)
From:御曹司クン
本文:もう寝てる?電話したいんだけどダメ?明日できたら時間くれないかなーって。
Re :おはよ、出先だけど今から圏外、笑
Re2:なんだよドコの山行ってんだよ教えて?(顔文字泣)
Re3:八ヶ岳某所。いま帰ってきたとこ、おやすみ、笑
Re4:ワザと無視してたろーずっと待ってたのにひでえ、ホントSすぎ(顔文字拗)
なんてカンジのやりとりはしていて、
けれど実際に休日とかで会うことは結局のトコ避けていた、
もし会ってしまえば未練みたいのひきずらせるみたいで嫌だったから。
で、一方のとこ花サンとは相変わらず話す時間は作っていた、
彼女には話し相手が必要すぎるコトがあまりに多すぎたから。
「ね、自分の親が同性愛者で母親以外の誰かを愛していたらって前に私に訊いたよね?」
「そうだったね、笑」
「あれって御曹司サンと結婚したら現実だってコトだったでしょ、」
「そうだよ?なんか答みたいの見つかった?笑」
「うーん、ソレなんだよね、っていうかアレ以来ずっと御曹司サンと会うのも職場ばっかりだけど、」
なんて会話しながらも花サンは少しずつ変わっていた、
自分の親が同性愛者で母親以外の誰かを愛していたら?
こんな問題は理屈だけじゃ片付かない、そして現実に存在する。
簡単な解決法はゲイまたはバイセクシャルとは男女の結婚をしないこと、だけど花サンはその選択肢を選ばない方に傾きだしている。
それは覚悟も無く結婚したら手首を切った以上の苦しい想いするだろう、だから自分に話すことで彼女は反芻して確かめていた。
こんなカンジに過ごす時間は正直なトコ軽くは無い、笑
だから時おりくる歯医者の読書メールは意外だけど息抜きになってくれた、
From:歯医者
本文:こんばんわ、数列のやつ面白かった。
理系だけどああいうの考えたこと無かったから新鮮だったよ、数字は面白いなって改めて思った。
物理のでおすすめはある?
Re :宇宙物理学ならホーキンズ博士も面白いよ、文庫の手軽なら朝永先生の厚さ5ミリ、笑
Re2:5ミリって気になる、どんなの?
なんてカンジにメール文は砕けた文体に変わり始めていて、
まだ2度しか会っていないのに電子文字は親しいことが不思議だけど面白いなって思い始めていた、
なんてカンジで春は過ぎて初夏が来て、で、履歴書&職務経歴書を書いて公開した。
おーる9ブログトーナメント
第79話「交点3」加筆は3倍くらいになる予定です。
Favonius「少年時譚47」校了しました、Aescuapius「Chiron 智者の杜28」あと少しで校了です。
昨日もバナー押して頂いたのでUPして寝ます、
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取り急ぎ、
智
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