萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚252

2014-10-28 00:10:00 | 雑談寓話
雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚252

「でも興味って意味では彼よりもあなたにだよ、だから遠くでも待合せて今も話してるし、」
「遠いから逆に話しやすいんじゃない?関わりが薄いから、」

なんて会話しながら歯医者と呑んでる連休@焚火の河原、
ちょっと考える顔からどっちか言うと美形な顔が訊いてきた、

「転職するのってさ、もしかして彼のことがらみとか?」

彼=御曹司クン、

だってことは言わないでも解かることで、
そしてこんなに気にしてくれること可笑しくて笑いながら言った、

「ゼロって訳じゃないよ?それが無くても転職はしてたけどね、笑」
「そっか、目的があるなら転職もありだし、」

なんて肯定しながら缶ビールかナンカ呑んでくれる、
こっちもノンビリ呑みながら携帯でメール返信してたら訊かれた、

「でも彼のことがらみが少しでもあるんなら、やっぱり彼には話し辛い?」

確かに話し辛い、だから今ちょっと困っている。
そんな本音と訊き返してやった、

「ズイブン気になるみたいだね、あらまし聴きたいワケ?笑」
「正直なとこ聴いてみたいよ、こっちは転職とかまず無理だから興味あるし、」

ってカンジに答えられて相手の立場がちょっと辛そうに想えた、
だってホントに現状満足なら「無理だから興味ある」なんて言い方はしないだろう?
そんなアタリも歯医者と御曹司クンは似ていて、なんだか懐かしいみたいでちょっと笑った、

「無理だから興味あるとかって御曹司クンみたいな言い回しするね?笑」
「似てるとかあると思うよ、後継ぎって立場にシンクロするし、」

何げなく応えてくる言葉は確かにシンクロしている、
だけどより冷静な相手に言ってみた、

「でも歯医者センセのが計算高いとは思うよ、嫌いなマセガキンチョを手なずけるとか御曹司クンは無理だから、笑」

古株従業員=歯科助手だかのオツボネサマの姪っ子に犯罪誘発+ストーキングされまくり、
っていう状況を笑ってやったら坊ちゃん歯科医はヘタレた、

「傷抉るなあ、それホント汚点だから洒落にならないよ?って解ってて言ってるよね、」
「解ってるから言ってるんだろ、ねえ?笑」

なんか虐めたくなったまま笑ってやって、そしたら歯医者は言った、

「ほんとSだよね、でも正直だし嫌味が無いから好きだな、」
「へえ、光栄だね?笑」

笑って流して、けれどまた訊かれた、

「それで、転職に彼はどういうふうに絡んでるわけ?」

ほんと聴きたいんだ?笑
こんな興味の惹き方に笑いながら答えた、

「友達に手を出してくれちゃったんだよね、おかげで彼女は彼に本気になりそうでさ、そういう板挟みがメンドクサくなったのも転職の契機かなって考えたよ?笑」

なんだか可笑しな三角関係だな?
そんな感想と笑ったら歯医者はため息ひとつ言った、

「それは面倒くさそうな板挟みだね?男が女と男に恋愛モードって、言ってるだけでややこしくなる、」

やっぱりコイツもそう思うんだ?
こんなまっとうな感想に言ってやった、

「ヤヤコシイよ、でも条例違反で捕まる不安よりはずっと楽だと思うけど?笑」
「また抉ってくるなあ、反論できないけど、」

困った顔で言いながらも不愉快がってはいない、そんな相手に本音すこし言ってみた、

「夏には次の職場に行くんだけどさ、でも今の職場このままいなくなっていいのか少し考えたりはするよ?御曹司クンもう同僚に手を出してモメそうなことなってるしさ、笑」

こんなワケ解らない事態はものめずらしいだろうか?
なんて思案に歯医者は言った、

「三角どころか四角関係なんだ?はー…バイセクシャルならではって感じだけど、なんか大変だね、」

だよね?

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第79話「光点1」加筆まだします、
Aesculapius「Chiron35」+Favonius「少年時譚52」読み直したら校了です。
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取り急ぎ、



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