よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

at GAIA出展します。

2011年05月11日 | Weblog

かろうじて「晴れ」の一日。

今日はイベントがひとつ。
先日の梅見に続き、佐藤農場社長が亡き奥様と計画していた「夢の桃源郷プロジェクト」。
社長個人の思い入れが強いものだったが、今回南三陸の人たちと接し、
大事な人を失った彼らと通ずるものがあり、一緒にやろう!とお誘い。

大々的な告知はせず、時期もギリギリなので、ほとんどは佐藤農場で植えておき、
記念として数本をみんなで植樹。
311から2ヶ月の今日。
開始前に皆で南三陸方面に向かい黙祷をささげました。



花桃をはじめ、1haほどの広大な土地に夢を託して約600本!
数年後が楽しみです。

そして午後は昨日の続き。
宮崎にて菊の「挿し芽」作業。



我が家で本格的に取り組む予定の親父、そして復興プロジェクト菊作戦の隊長フラワーSさんも肋骨おりながら参戦。
引き続き改良普及センターの方にもご指導頂きながら、やはり頭数。あっというまに終わりました。


あとはFさんのハウスで発根を待ち、今月末に定植になります。



今月28日(土)、東京GAIAの見本市at GAIAに出展します!
そして、今日社長清水さんに相談して、我々の復興プロジェクトメンバーも参加決定!
こんな機会だからこそ、会いに来て下さい!
話をしに来て下さい!伝えたいメッセージをたっぷり抱えて上京します!


我らの復興プロジェクト。
ボランティアとかチャリティーは余裕が無くって出来ない!
ので、まず自分の事業で避難者の方を雇用し、つながりを作る。
加わった彼らの力を付加価値として自分の商品を発信する!
そして、その回転、展開のうねりを少しずつ大きくして、
もっと面白いモノ・コトを海の手と山の手を合わせて作りたい!
チーム名は「海の手山の手ネットワーク

けど、今んところ核の4人がそれぞれに忙しくなりつつあり、
外部発信する為の準備時間がなく、週末にきっちり「形」を作らないと!!
という段階。色々なところから販売援助の声も出て来ているので。

よっちゃん農場に頂いた沢山の支援金、ここに使わせて頂きます!

一番の懸念は予算だなー。

がんばります!

復興プロジェクト~菊編~スタート。

2011年05月10日 | 復興プロジェクト


恥ずかしい事に今まで知らなかった。
南三陸といえば「海産物」というイメージ。
が、南三陸の人たちと話すうち「フキ」「菊」もあたりまえに特産物と知る。

仲間のSさんが梅見の時お話しした人が、たまたま菊の栽培を生業にしていたOさん。
しかもかなりの腕前らしい。

そこから花を出荷しているSさんが
「この機会だから、ちゃんと授業料をお支払いする形をとって習おうよ」
と始まった"菊編"。

普通に研修なんてもんじゃなく、
こんな状況だからこそ、すばらしい技術をみっちりと教えて頂くチャンス。
うちの親父も2月に退職したが、ここ1、2年花の栽培を自家用の供え物にと趣味程度にやっている。
私は本腰入れて出来ないので、親父に話をしたら「むむむ…んでやってみっかなー」とノって来たので参戦。
設備のかかる施設ではなく、露地栽培というのもありがたい。


そこからSさんが苗の確保に普及センターに問い合わせしたら、協力したいと遅めの苗確保に協力してくれたのが、
加美町(旧宮崎)のFさん。今から作業すると、ギリギリ秋彼岸には出荷出来るかも!?



今日はその菊苗をつくる第一弾の作業をしてきました。


昨年秋に出荷終えた株をハウスで冬越し。
これを元に、芽を摘み取り発根させるんだそうです。





普及センターのOさん、Iさん、私、カミさんの4人でひたすら摘んで行く。
Fさんが既にお盆用の作業を終えた後なので、なかなか太いのが残ってなかったけれど、
今年は基礎を勉強するので良し!



それを今度は、成長点を残し、余分な葉っぱを落とし、長さを揃えていく。
そして「発根剤」という、初めて見る灰のような薬に漬ける。
けっこう細かい作業。
これをセルポットに植えると約10日ほどで根が出てくるという。
今日は目標1000苗に対して300終えて時間切れ。明日継続です。



これはFさんがその作業を終えて、セルポットで育苗中のもの。壮観。




夕飯。今年初ものの裏山のタケノコ。
もちろんよっちゃんなんばんで味付け。
んめがったぁ~!
旬ならでは、は香りだな。



余白。

2011年05月09日 | Weblog

市から一夜明け。
今日はぽかぽか陽気。

やる事は山積みだけども、何か「イベントの翌日」は身体なのか頭なのか疲れてしまう。



午後、すこ~~~しずつ、合間にしか出来ていない、家の復興片付け。
が、ご覧のように、普通の壁ならどーにでも直せるんだけど、土壁だから厄介なんだ。。。西側一面だし。。。


一応、り災証明を取得すべく、役所に申請してはや一ヶ月半ちかく。
が、未だに現地視察に来てくれない。現状を見てもらおうと、だから片付けも後回しにしてきたのに…。
近郊の古川を中心に、やっぱりこの辺でも被害が大きいんだなー。

片付けがてら、この際だから今はやりの「断捨離(だんしゃり)」を言い出すカミさん。
古いタンスを一つ一つ見て行くと、出てくるわ出てくるわ、ご先祖様の着物類。

今日のは羽織類。「!」と引っかかったものをのぞき、この際情を捨てて次々廃棄。
が、たびたび途中で中断。
その理由は、引き出しの底に敷かれている新聞。


なんとヒトラーの記事を発見!


あ~昔から「ハイボール」ってあったんだ。(昭和30年の河北新報です)

なんて楽しみながらの断捨離仕分け。今日も少し前進。


しかし、昔の人はモノを大切にしてたんだなーとつくづく思う。
片付け中、時折、仰々しい包みが出てくる。
「むむっ!もしやご先祖様のへそくりか宝物か!」
と、ちょっと期待して開けてみると、生地の端切れ。
こっちも端切れ。また端切れ。

なんにも使いようないでしょ、というくらいのものも丁寧に取ってあった。


それからすると今はとっても贅沢だな。

うまくはまとめられないけれど、311のあの日から数日。
電気も止まり、ガソリンもなく、外出もほとんどせずに過ごした。
言葉の通り、お天道様に合わせた生活だった。
「なんだー、お金も使わず、食いもんもなんとかなるし、普通に生きれる、生活出来るんだ」
そう思った。
なんだか、それまでの生活がいかに過剰な部分が多かったのか、気づけた気がした。

何が大事か?
今、自分は生きているのか生かされているのか。。。
毎日考える。

これだけ経済優先の世の中になって、その仕組みにいつの間にか、自覚しないまま取り込まれてしまってないか?

何よりも怖い自然災害の恐ろしさを今回ほど思い知った事、今まで無かった。
原発のありがたさと危険性を今回ほど考えることは、今ままで無かった。
今騒いでいる「ユッケ問題」だって、モノよりお金の世の中が引き起こしてるところはあるんじゃないか?

おれだけ?
おれだけ余裕が無いんだろうか?
おれだけ視野が狭かったんだろうか?

毎日考える。



気分転換出来たのか、今日は。





ふと庭を見ると、春の陽気満喫中の愛猫メル


採ったばり市。

2011年05月08日 | Weblog

本日は、あ・ら・伊達な道の駅の直売所イベント採ったばり市。

昨年のように吟味する時間もないまま、出れる生産者でやりました。
降水確率0%なのに、にわか雨、また突風に終始悩まされ、落ち着いた販売空間が作れませんでした。
その他諸々、反省材料は多し。
難しい。
やればやるほど、こういうイベントの難しさを痛感。
共通項の集約で始まっていないのが、その理由だけれど。。。。

出た人ニッコリ、ホックホック。大きな一回が作り出せれば変わるはず。




そんな中、出展者数件で、南三陸の避難者の方にお手伝いをお願いしアルバイト参戦してもらいました。
今日は彼らのおかげで良い意味での活性化が見えた事が、大きな収穫。


ウチでは「よっちゃん焼きそば」担当にホテル亀屋代表を務める数少ない若手A君。


生産者コラボで「炭火焼き一口油揚げ、よっちゃん醤油だれのせ」担当には
中山温泉やすらぎ荘代表をつとめるSさん。


佐藤農場の梅販売にはラドン温泉の美人チーム(真ん中は「市」会長Aさん)。


そして今日ひときわ光っていたのが曽木ガーデンの応援隊三人娘!

避難生活を始めてから初めてしゃべった、とは思えないほど絶妙なチームワークでお客様を翻弄してました!
もともと花は好きだというけれど、接客がとても自然で楽しい雰囲気が良く出てました。


今日来てくれた人たちは元気一杯。
動きたい、何かしたいと前向きな気持ちを持ってる方々。
けれど話を聞くと各旅館、高齢者も多いこともあってか、一日部屋にこもったり、まだまだ落ち着かない人の方が
圧倒的に多いとの事。


まんず、うちにとっては共に復興!プロジェクトの今日が始まりと言っていい日。
このつながりの和を少しずつ広げたい!
そして、何かを生み出したい!





朝夕ネットの復興ギフト。

2011年05月07日 | Weblog

具体的な動きとしては、所属する団体で一番早かったのが朝市夕市ネットワーク

今回の震災で亡くなってしまった仲間も居る。

海産物の販売を生業とする沿岸部の仲間も深刻な被害を負い、
彼らの復興に仲間として少しでも力を出そうと発信したのが今回の復興ギフト。







先週から毎週100個をみんなで箱詰め。
生産者の言葉も添えて、想いを込めて荷造り。
商品代金3000円と、応援金2000円。合わせて5000円です!

お客さんとちゃんと繋がっている団体なので、
さっそく感想や、ギフトの商品で作った料理の写真を送ってくれたお客さまもいらっしゃり、好評です。

被害を免れた昆布など沿岸部の商品が主役なので、在庫が無くなれば終了。
ぜひこの機会に朝市夕市ネットを知って下さるとうれしい!

欲しい方はメールを下さい。