選手の調整 in 香港:01

2016年06月05日 | コンディショニングの話

大会初日のダメージを翌日に残さないように、就寝前の調整です。
写真はポールさんとキースさん。
二人とも初日は上位にいるそうで、
二日目にスコアを上げられるか楽しみです。

 

○マッサージ・鍼灸・整体治療の専門院|とよたま手技治療院|東京・練馬区
http://toyotama.net 


成田に着きました!

2016年06月04日 | コンディショニングの話

香港なんて、国内旅行に毛が生えたようなもんだよ。(笑)

と、患者さん達に励まされ、
やって来ました成田空港!






はい、まだ日本です(^_^;)

あと一時間で機上の人になる予定。

いまはベンチでまったりしてます。

昨日は朝と夜にトレーニングでしたので、ちょっと疲れ気味f(^_^)

まったりしすぎると寝てしまいそうなので、blogを書いる感じです。

来週末はマスターズ選手権に出場するので、そろそろ最終調整。

試合の前に確かな手応えが欲しくって、
昨日はちょっとムキになりすぎました…(^_^;)

朝の練習で挙がりそうで挙がらなかったスナッチの自己ベスト。

これが気になって×2…(|||´Д`)

挙がらないままでは気持ちが悪い!

ということで夜にリベンジ敢行!

無事に3本挙げる事ができてスッキリです( ´ー`)

この勢いで、香港でもいい仕事をしてきます!

とりあえず、飛行機は爆睡だな…(^_^;)

○マッサージ・鍼灸・整体治療の専門院|とよたま手技治療院|東京・練馬区
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クロスフィットゲーム アジアチャンピオンシップ

2016年06月02日 | コンディショニングの話
明日6/4~6の間、
クロスフィットゲームのアジアチャンピオンシップのサポートに香港に行ってきます。
このため、明日の土曜と明明後日の月曜は臨時休診とさせて頂きます。

最近、臨時休診が多くてすみません(^_^;)

選手のベストを引き出すために、私も全力を尽くします‼

ASIA CHAMPIONSHIPIS in HONGKONG

2016年05月31日 | コンディショニングの話

6/4~6/6は香港で行われるアジアチャンピオンシップ(クロスフィットの大会です)への選手帯同のため休診させていただきます。

毎週のように臨時休診となってしまい心苦しいのですが、どうかご容赦ください。

私の応援する選手はこちら↓

 

日本語ペラペラのキース選手です。

彼のベストコンディションを引き出すべく、頑張ってきます!

 

CrossFitの大会の模様(注意:動画元は今回行く大会とは別組織です)

こんな感じの競技です。


2016 ALL JAPAN WEITLIFTING CHAMPIONSHIPS

2016年05月23日 | コンディショニングの話

5/21~23に開催された「全日本ウエイトリフティング選手権大会」

私は5/22のみの観戦でしたが、

女子も男子も自己の限界に挑戦する姿は感動的でした!

途中選手の調整もさせていただき、楽しい一日でした。

 ←こちらは会場周辺の桃の木の下でお昼寝中の猫


ラッシングバンドメソッド

2016年01月16日 | コンディショニングの話

突然ですが、これから紹介することの前置きを少々…

私が試合会場や練習場で競技者へ行う調整は、個々人が持てる能力を高いレベルで発揮できる状態を引き出すことを目的としています。

具体的には、徒手医学の手法を応用して競技者がイメージ通りに動けるよう各関節の可動性を引き上げ、神経と筋肉の反応性を高めるための介入を行います。

そうした手法を従来「コンディショニング」と称してきましたが、その内容を考えると「チューニング」と呼ぶ方があっているように思い、今後は上記の目的で行われる介入を「チューニング」そのための手法を「チューニングメソッド」と呼ばせていただきます。

前置き終わり!

 

私事で恐縮ですが、特許を取得した「チューニング」をセルフで行える装具の使用法をいよいよ公開してゆくことにいたしました!

先ずは自身の主催させていただいている「一般社団法人 徒手医療協会」のメンバー限定に公開します。

で、作ったCMがこちらです。

当院では故障からのリハビリによく使う手法ですが、これが一般に浸透すればだいぶ私の仕事も減るはず…

 

 

 

それでいいのか?(-"-;)

ま、存在意義的に「いい」ことなので頑張ります!(^^;)

それぐらい効果の高い手法ですので、多くの方々とシェアできるよう努めたいと思います。

がんばろ~!!\(・ω・)/


研究発表、無事に終了しました

2015年12月12日 | コンディショニングの話
大阪学院大学で行われた第四回日本トレーニング指導学会大会での口頭発表を終えました。
おかげさまで、反響もまずまずでした(*^^*)

明日は二年ぶりの福岡会場での講義です。
気持ちを切り替え、明日の講義に全力を注ぎます。

真っ直ぐに頑張ってきます!


四肢体幹の連動性を高めるエクササイズとして…

2015年12月01日 | コンディショニングの話

毎週メンテナンスにいらしているソシアルダンサーのA先生。

この日は肩甲間部のコリのご相談。

触察して診ると、肩甲骨の内縁にたくさんの浮腫んだ硬結が見つかりました。

それらの硬結を抑えると首筋や肩へと痺れるような痛みが広がります。

いわゆるトリガーポイントというやつです。

主要な問題を起こしている筋肉は表層の筋(僧帽筋や菱形筋)というより深層の筋(起立筋)のようでした。

これを見て、

『A先生、だいぶ例のエクササイズをやりこんだな…

と、ほくそ笑む私。

A先生のオーダーは障害予防・疲労回復に加え、競技に沿った能力開発にあります。

なので、A先生の介入では(も)筋膜や関節に根付いた身体の癖を読み、競技上現れやすい問題(フォームの崩れ)と照らし合わせ、解消するに「何をするべきか」のアドバイスとエクササイズのご提案をさせていただいています。

A先生の場合、競技特性として「胸を広く、脊柱を平らかにキープしつつ、股関節はダイナミックに動ける状態」を作りたいので、以下を目的としたエクササイズを提案することになります。

・胸郭の伸展方向への可動性の拡大:胸を張りきるための胸部関節の可動性の拡大とそれをコントロールする神経筋機能の開発※

・脊柱の安定性向上:脊柱の力強い連動性を保つための腹筋群の運動への参加と強化、そのために必要な胸郭と骨盤の位置関係の最適化(これもやはり「神経筋機能の開発」になります)

・体幹と四肢の正常な連動性の再獲得:安定した体幹を基点とした四肢(腕と脚)の動きを身体に学び取らせる

※神経筋機能の開発:「動く」ために働く装置は関節と筋肉と神経によって作られており、神経筋骨格システムなんて呼ばれています。

「思い通りに身体を動かす」「正しい動き(関節や筋の構造上、無理のない動き&エネルギー効率の良い動き)を見つける=運動を学習する=スキルの向上」ためには「関節が本来の可動性と安定性を保つこと」「神経と筋肉の連絡が正しく行われること」「関節や筋肉からの情報を正しく受け取れること」「得られた情報を次の動作にフィードバックさせることができること」といった条件が満たされていることが重要です。

そうした条件を満たすには、単純に「関節や筋肉が柔軟であればいい」というわけにはいかず、患者さん自ら自発的に条件を満たす運動を行っていただくことになります。

これに対して、A先生には主にオーバーヘッドスクワットをおススメしてきました。

で、この日のお身体の状態を見るに、だいぶやった跡が見られた…というわけなんです。

 

本人談:

オーバーヘッドスクワットやオーバーヘッドランジはやればやるほど思い通りの動きができるようになりますよね!『だったらやればいいじゃん!!!』って思って…

やり過ぎちゃったかもしれません(^^;)

 

私談:

そうそう!それでいいと思います!! オーバーヘッドスクワットは男性・女性、モダン・ラテンを問わず、どのパートでも前向きな効果が期待できますから、どんどん使ってください!!やりこめばエクササイズ後の状態が定着しますから、アグレッシブに取り組んでください!!

 

…と、いうことで

A先生の今後の活躍に期待が高まってしょうがないぞ!!!

というエピソードでした。

 

オーバーヘッドスクワットの映像はコチラ↓↓↓


健康的身体操作について考える04:重力への適応

2015年11月18日 | コンディショニングの話

シリーズのようなタイトルの割に、まとまりのない文章で申し訳ない(-_-;)

なかなか腰据えて書くには時間的な余裕がなくって…

ほんと、ぽっと浮かんだことを書きなぐる感じで恐縮ですが、お付き合いいただけると嬉しいです。

 

と、いうことで

サックリ独り言のように始めさせていただきます…

 

健康的な身体操作を考えるとき、私の頭には「ヒトの基本構造に沿った運動」っていうのが浮かびます。

で、そんな切り口から「ヒトは何に対して優れた適応を持った動物なのか?」という疑問が浮かぶわけです。

ほら、魚は水中での運動に、鳥は空での運動に適応した構造をもってるでしょ!?

そんな切り口で見ると、私にはヒトが「重力への適応に優れた動物」に見えてしょうがないんです。

二本足で立ち、重い頭を脊柱の先にヤジロベーのようにバランスよく乗せながら歩き回り、さらには移動中にも自由な手を使って様々な仕事を他のどの動物にも成しえない水準でこなしてしまう。

こうした自由な身体操作の基盤にあるのはなんだ?

と考えた時、浮かんだ答えが「重力への適応」でした。

ちょっと突飛な感じに思うかもしれませんが、そんな答えが浮かんだのにはそれなりの訳があるんです。

ヒトが二足歩行や手の機能の獲得といった「自由」を手に入れたきっかけは、ヒトの祖先に起こった生活環境の変化に起因しているとする説があります。

ヒトの祖先は初め群れを作って樹上生活を送っていたサルの一種だったそうで、群れの生活は社会性を生み、その樹上生活によって前脚の付け根=肩は大きな可動域を、手は巧みさを手に入れたそうです。

チンパンジーにも見られるように、発達した手は道具の利用を可能にしたでしょうね。

その後、訪れる氷河期で森林は減り、彼らは樹上生活から平原での生活を送ることになります。

馴れない平原での生活を強いられた人の祖先たちは、ライオンなどの肉食獣から逃れるために走る必要があったでしょう。

しかし、樹上生活に適応した前脚(=腕)は樹上生活に特化しすぎていて、四つ足で速く走るのには適していなかったそうです。

ちょっと木の上を移動するオランウータンを想像してみてください。

長い腕で木の枝を掴んで、ブランコのように身体をゆすって移動してゆくでしょう!?

あの動きをするために、前脚の付け根=肩は身体の真横に移動して、かつ、関節を緩くつなげることで大きな可動域を手に入れていたんです。

それは木の上で生活するのには有利です。でも、平地を四足で素早く移動するときには仇になります。

身体の正面を向いて腕がついていたら、走る際の地面からの衝撃(床反力)をしっかりと受け止められますが、前足が横に向いていたらどうです?

しかも、肩関節は大きな動きをするために緩く作られてもいます。

そう、この時私たちの祖先は、構造上四足で素早く草原を走ることは出来なくなっていたんです。

今でも樹上生活に高度に適応したサルは平地では前足(=腕)を挙げて飛び跳ねながら移動するものがいます。

なぜそうするのかと言えば、腕を付いて四足で走るよりも速く移動できるからなんだそうです。

これをヒトの祖先たちに当てはめれば、この平原での生活によって二足歩行を手に入れたのだろう、という意見も頷けますよね。

二足歩行を選択したならば、当然脚のコンパスが長いほうが有利だったでしょうから、自然の摂理に従ってより足の長い個体が生き残っていったんでしょう。

そうして、だんだんと今の私たちに近づいて行ったわけです。

事の真意は確認のしようもありませんが、ともかく直立二足歩行の獲得は私たちに何かと有利に働きました。

例えば、頭部の保持。

胴体を垂直に立てて、その上に頭を乗っけることができるようになると、頭を支える力は今までより小さくて済むようになりました。   

これにより脳は大きく肥大し得る条件を得たそうです。

移動に使われなくなった腕は食物を運んだり、より精密な道具を造ったり操ったりすることに使われていったようです。

樹上生活から続く社会性を持った生活や、自由になった手による選択肢の多様化は彼らの脳をさらに肥大化させ、脳機能の向上はさらに高度な社会や文明を生み出してゆくようになったようです。

このように、変わりゆく環境への適応を通じて発達した身体と知性は、生きるために必要な様々な活動を効率化してゆき、私たちヒトは、他の種よりも安定して「生きる」ことができるようになったわけです。

さて、長々書きましたが、様々な能力の獲得、その根底にあるのが重力への適応だと思うんです。

だって、木に登っていた時には腕を接点にぶら下がりながら体勢を保持していましたが、その力を発揮する方向は地面に対して上でしょう?

地面に降り立ってからもやっぱり足を接点に地面に対して上に力を発揮しています。

二つのシチュエーションとも、地球から頭を遠ざける方向に力を発揮しています。

ガラリと変わったシチュエーションでも、重力に抗うという条件で共通しているわけです。

そうした点から考えて、私たちヒトは「重力への適応」を基本条件として発達した動物なんじゃないかと思うんです。

そうであれば重力に上手に抗う、そういう構造を持っているということで、

だとすれば、身体を無理なく効率的に機能させるためには「抗重力」つまり重力に抗うという切り口で読み解いてゆけばいいんじゃないか!?って、そう考えたんです。

実際、寝たきりの患者さんへのリハビリでは、いかに重力へ適応させるか?を基盤にプランを練りますしね。

 

そうした切り口から現代の私たちの生活を見ると、長年培ってきた文明による利便性の高まりがヒトの特徴ともいえる「重力への適応」を奪うものにもなっているように見えます。

 

ふう…(*_*;

 

ちょっと、フラフラした文章になってしまいましたね…

申し訳ない。(^^;)

そろそろ切り上げて、続きはまた後日ということで。

では!

=つづく=


休院日も働いてますよ!~運動指導と調査の話~

2015年11月11日 | コンディショニングの話

ご存知の方も多いと思いますが、

当院、月曜と木曜にお休みを頂戴しております。

週に2日も休みやがって!

とお怒りの声が聞こえてきそうですが、

 

安心してください!働いてますよ!!

 

休診日の明日は、弱視のスプリンターA君のトレーニングのお手伝いに

行ってきます。

休みの日は、何がしか、誰がしかにこういうことをしています。

A君には昨年特許を取った装具を使った調査にご協力いただいています。

 

装具を使ってからのA君成長について、A君のコーチ(陸上の)からは

・スタートの安定性が増した

・走行時の姿勢が安定し、以前あった頭のブレが明らかに小さくなった

・総じて、走り全体が効率よくスムーズになり、速くなっている

といった感想を頂きました。

 

加えて、私の視点からの特記事項となりますが、

・ケガが減った。

A君、今まで故障による練習からの離脱が繰り返されてきた経緯が

あるんです。でも、装具を使い始めてからは練習を離脱するような

ケガがなくなりました。

それもそのはず、この装具はもともと治療に使っていたものなんです。

今までも股関節症や肩峰下インピンジメント、

頚椎症や腰部脊柱管狭窄症といった故障の治療にはちょくちょく使って

いますし、実にいい仕事をしてくれています。

徒手医療による治療は身体の機能を正常化することに主眼を置きます

ので、そうした観点から考案した装具ですから障害予防に効果を持つ

のも自然な流れだと思います。

 

身体機能を正常化することを目的としたこの手法を取り入れてもらう

ことで、競技者には練習の質的向上と故障予防という効果が期待できる

と踏んだのですが、A君を見る限り間違ってはいなかったようです。

 

この装具、A君の調査とは別枠で効果を確かめる実験も2回行いましたが、

結果は上々!

全身の可動性を引き上げ、ゆがみの少ない状態に身体を整えるという効果

に加え、安定して高いパフォーマンスを引き出す効果があるということも

判ってきました。

 

この手法を将来的には、スポーツの現場からリハビリの現場まで

広く浸透させたいと考えています。

現在、掲げた目標に向け、鋭意活動中です。

 

ともあれ、千里の道も一歩から。

明日もA君にとって有意義な時間となるよう、頑張ってきます。


祝・西尾ペア優勝 イーストジャパンボールルームダンス選手権

2015年10月02日 | コンディショニングの話

2015年9月27日、イーストジャパンボールルームダンス選手権大会にて

西尾ペアが優勝されました

東日本王者ってことですね。

 

治療に加えトレーニングサポートもさせていただいている西尾選手。

最近はウエイトリフティングの要素をトレーニングに取り入れています。

その効果を本日の来院時に熱く語ってくれたのが嬉しくて、

無理いって下の写真を撮らせていただいたというわけです。

写真はスナッチ幅でオーバーヘッドスクワットです。

もちろん実際はバーベルで行います。(^^;)

他にもクリーン&ジャーク、スラスター、オーバーヘッドリバースランジなどを取り入れていただいています。

「すなっちってなあに?」という方はこちらをご覧ください↓

「スナッチ」2007年世界選手権での平岡優輝選手の試技 Yasunobu Hiraoka氏のyoutubeページより転載

平岡氏は非常にフォームの美しい選手として有名です。

現役で競技生活を送られつつ、現在パーソナルトレーナーとしても活躍中です。

 

 

それらのトレーニングの目的は、

1、ホールドの広さ、そして強さの向上

2、ダンス動作全体のファンクショナルリーチ(無理なく動ける幅)の向上

3、動作の緩急の幅の向上(音楽を表現する際の動作スピードの幅を広げるために)

です。

ホールドを広げ、そして機能的な強さを持たせるには、

胸郭の可動性を広げ、その広がった可動域全体の支持性の強さを引き出さなければなりません。

 

胸を高いレベルで自由にコントロールできるようにする、

それには胸郭と骨盤を支える筋、つまり腹筋と背筋の円滑なコントロールと併せて、強度も引き上げる必要があります。

 

そうして作られる体幹の強さは、腕と脚の動きをより自由にさせるものでなくてはなりません。

誤解されやすいところなんですが、「強い」=「固い」ではないんです。

「強さ」が「自由」な動きにつながってゆくことが、

パフォーマンスの向上には重要です。

 

そしてその「自由さ」は、単に柔軟であるとか、細々したコントロールができるということではありません。

当然のことながらダンスにおける表現力に直結した「広い動き」であり、

「音楽」を表現するために必要とされる「最大限のスピードの振れ幅」を実現するための、

つまりMAXの緩急を円滑にコントロールできるものでなくてはなりません。

しかも無理のない姿勢(ポジションと言い換えてもいいですね)で。

 

そのためには全身の連動性、これが外せない。

その全身の連動を学ぶには「何を克服するためになされる運動なのか?」という目標を明確に設定することが大事。

では、その目標とは何か?

私たちは重力下という条件で生きる生物ですから、

その身を最大効率で操れるようになるための条件は、重力への適応となるでしょう

重力下で無駄なく、無理なく動くことを学ぶために何をすればいいのでしょうか?

答えは簡単。

その身にかかる重量を増やしてあげることです。

上述した諸々の条件を満たすトレーニングがウエイトリフティングなんです。( ̄ー ̄)

自重を超えた重量という条件で終始バランスを保ちつつ、

バーを跳ね上げるために素早く伸びあがり、

間髪入れず下肢を折りたたんでバーをキャッチする。

それをコンマ何秒の中で行うわけです。

その一連の動作の中で、俊敏性、バランス、柔軟性、パワー、そして何よりも「四肢体幹の連動性」が

その一瞬に凝縮されて試されるんです。

 

そうした課題をクリアするとどうなるか?

 

私たちの身体は、よりシビアに「効率よく重力に抗う動き方」を学ぶことができる!

というわけなんです。

一連の学びをより高いものにするためにも、ある程度の重りが必要なんですね。

 

 

って、 

はしょり過ぎで伝わらないかもな…

でも、一個一個説明してたら書き切れないので、

どうかご勘弁を(^^;)

 

なにはともあれ、

西尾選手の更なる飛躍に向けて、

俊敏性、バランス、柔軟性、パワー、全身の連動、

それらの運動要素をダンスの特性に沿ってバランスよく鍛えるのに

クイックリフトを用いるという選択肢が最も効率的だと考えたんです。

 

いやホント、○ップ○スに潜り込んでまでして指導してよかった!!( ;∀;)

そして何よりそうした提案に西尾選手が理解を示してくれてよかった。

ウエイトリフティングをソシアルダンサーの禁忌とされる「いわゆる筋トレ」ではなく

「動き造り」のためのメソッドとして理解を示してくれたのは、

彼の競技者としての感性の鋭さだと思います。

感じ入りました!

 

話は戻って写真の方法は「スナッチ幅のオーバーヘッドスクワット」です。

主なターゲットは「胸郭の伸展性向上」と「体幹の動的安定性向上」、

そして「股関節の動的柔軟性の向上」です。

「強いホールド造り」と、緩急の内の「緩」の動きを鍛えることができます。

って、伝わりにくいか(^^;)

えっと、

そう!

音の「余韻」を表現するベースとなる力が向上します。!(^^)!

 

写真の姿勢は胸を開き、肩甲骨をしっかり背骨に引き寄せつつ、カウンターバランスとして鳩尾を閉めて作ります。

そうすることで広い背中(広い胸というのか?)と、しなやかで強靭な体幹を造ることができます。

 

掲げたバーベルはくるぶしの延長上にキープします。

そうでないと安全にバーベルの重量を受け止めることができないんですね。

そのままスクワットでしゃがみ込むと、

バランスを保つために腕はより後方へ、胸はより大きく反らせることになります。

立つときはその逆。

これを繰り返すことで

「激しい運動の最中でも胸と肩と股関節をしなやかにコントロールする能力」

を練ることができるんです。

 

そう!

出来るんです!

 

 

って、なんの話だ!?(-_-;)

 

気が付いたら「西尾ペア、優勝おめでとう!!!!!」て話から

またずいぶんと脱線しちゃいましたね(*_*;

時間も遅いな…(゜Д゜;)

 

ともかく!

 

西尾ペア優勝おめでとうございました!!!\(^o^)/バンザイ!


一日6分間のトレーニングでも変わるもんなんですね…

2015年09月04日 | コンディショニングの話

この夏、息子に毎朝6分間の運動をさせてきました。

6分といっても、1分動いては1分休むといった感じ。

で、その1分間は出来る限り多くの回数を反復するというルールです。

種目は日替わりで、ある日は縄跳びで二重跳び、またある日はバーピー、またある日は階段登り。

これ、実際にやってみるとけっこうな運動になります。

例えばバーピー。

私は1分で20回ぐらい。

それを6セット行うと120回…

ね、そこそこな量でしょう!?

そんな課題をこなした成果でしょうか!?

あの息子が学校対抗の水泳選手に!!Σ(゜Д゜)

しかも、リレーで2位、50Mでは1位を取ったというじゃありませんか!!!\(◎o◎)/!

息子よ!まじか!?

お前、本当に俺の子か!?(◎_◎;)

それぐらい、驚きを禁じ得ない父。

正直、私に似て運動が苦手な息子。

しかも、夏休み中はスイミングはお休み。

選手に選ばれるだけでも驚きなのに、1位入賞って…

 

 

 

父ちゃんは嬉しい!

うれしぃぃぃぃぃぃぃぃいぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!

 

いかん、落ち着こう(;´∀`)

 

息子も内心『泳いでないし、無理っしょ~』と思っていたようです。

でも、学内でのテストをしてみたら、むしろ前よりも速かったとのこと。

なんでかな?と首をかしげる息子。

でも、それはおそらく一夏を通じて毎朝頑張った努力の成果。

出来ることからコツコツと、地道に積み重ねること。

それが今回の活躍につながったと…

 

いい経験ができてよかったな。

 

お父ちゃんは嬉しい!

そんなお話でした。

 

 


続・健康的身体操作について考える02:立ち幅跳びによる脊柱の動的安定性の向上

2015年09月02日 | コンディショニングの話

さて、大分間が空いてしまいましたが、「健康的身体操作について考える02」の続きです。

Aくんの背骨の動きを正した「立ち幅跳び」

その効果や作用仮説から、私は

『ひょっとしたらこの立ち幅跳びには全身の連動性を高め、瞬発力を引き出す効果があるかもしれない』

と考えたわけです。

で、『息子と二人で実験をしよう♪』となりました。

嫌がる息子(小6)を引っ張って、

向かった先は近所の緩めの坂道(上り)です。

息子には軽いジョグを中心に通常のアップをしてから20Mほどを全力で走ってもらいました。

私は「立ち幅跳び」でのアップをします。

共に5本走り、タイムを確認します。

息子は3本目に一番いいタイムを出し、その後タイムは落ちてゆきました。

私は2本目が一番でした。

疲労が見えたところで30分の休憩です。

 

息子「も~帰ろうよ~~~(;´Д`)」

私「やっかましぃ~!

  深呼吸~~~~~!

  休憩終わったら立ち幅跳びするよ~~~~~~~!!」

息子「え~~~~~(;´Д`)

   何の罰ゲーム~???(ノД`)・゜・。」

私「いいから休め!!」

 

と、そんなこんなで

嫌がる息子を紳士的に説得し、群る蚊と闘いながら30分が過ぎました。

今度は私がジョグでのアップ、息子が「立ち幅跳び」を行います。

息子の第一走。

タイムを計ると先ほどのベストよりも0.17秒早く走っています。

二本目は0.22秒早い!

手ごたえを感じつつも、人が測っている以上は誤差もある。

0,2秒は誤差の範疇かもしれません。

ってことで、前後半の平均を比べてみることに。

結果は「立ち幅跳び」を行った後半に0,15秒の向上がみられました。

対して、「軽いジョグ」でのアップを行った私は前半よりも0.23秒平均が落ちていました。

つまり、私も息子も「立ち幅跳び」をやった回でタイムが挙がっていたということです。

これで効果ありと言える!!!!!…?

わけではないですね。(^^;)

もっと休憩時間をしっかりとって前半と後半の条件を合わせるとか

被検者の数を増やすとか、しなくては到底結論は出せません。

でも、一先ず思った変化がみられたことに手ごたえは感じました。

 

後日、弱視のスプリンターS君に試してみてもらったところ、

やはりコンマ0.0数秒ではありましたが、いつもよりもいいタイムが引き出せました。

そうした変化を見るに、やはり「立ち幅跳び」による瞬間的な筋力発揮の即時的な向上効果はありそうだと思いました。

こうした効果を引き出すコツは以下の2点です。

・全身が反るぐらい腕を大きく振って、できる限り遠くへ跳ぼう!

・着地は身体を丸め、「忍者」のようにフワリと音をたてないように!

こうすることで手足を前後に振るために必要な体幹部の安定性(とりわけ腹部の予備的収縮)を高める効果が引き出せると考えています。

一回の目安は「動きがこなれるまで」です。

股関節が伸びきっていなかったり、腕が降り切れていなかったり、着地に大きな音を立てているうちは休憩をはさんででも反復しましょう。

伸びやかに跳び、フワリと着地しだしたら調整完了!

体幹の安定性と手足の連動性が機能しだしたサインです。

我ながらいい方法だと思います。

ウォームアップの仕上げあたりにぜひ、ご活用ください!


ウェイトリフティングの第一人者に聞く「身体機能の最適化と強化」

2015年08月28日 | コンディショニングの話
現代人が抱える運動器の問題(部分的な機能不全を代償した結果の不良姿勢。そこから派生した非効率的な身体操作の定着、それらの症候への連鎖)の解決に多大な効力を持つエクササイズとして、
私は現在オリンピックリフト(クリーン&ジャーク・スナッチ)に着目しています。

それが机上の空論とならぬよう、私も自分を被験者としてクイックリフトの習得に取り組み、
その効用は確信となっています。

そうこうして今回、
縁あってウェイトリフティングの第一線で活躍されている、94kg級王者 平岡勇輝選手にお話を伺うことになりました。

本当の意味での健康を手に入れる手段として、老若男女、性別年齢問わず、幅広いオリンピックリフトの普及を模索する平岡氏との対談はとても多くの学びを得ることができました。

近くその内容をまとめ、徒手医療協会のホームページで公開する予定です!

乞うご期待!


クイックリフト体験


子供への指導




改訂版・健康的身体操作について考える02:立ち幅跳びによる脊柱の動的安定性の向上

2015年08月09日 | コンディショニングの話

「健康的身体操作について考える」第二弾と書きつつ、

前回の続きとなっておらず、申し訳ありません(;^ω^)

でも、簡単で役に立つエクササイズのお話なので、どうかお付き合いください。(; ・`д・´)

 

最近、脊柱の安定性を向上させるエクササイズに「立ち幅跳び」をよく使うんです。

事の発端は不良姿勢を気にして来院された小学2年生のAくん。

背を丸め、腰も引け気味なAくんの立ち姿から、

抗重力筋(姿勢を保つ働きが強い筋肉たち)の機能が不十分であることが判りました。

全体の機能を調べるために、全身で後ろに反る動きや頭を後ろに倒す動きを促すと

Aくんの胸郭は動くことを拒み、腰はさらに引け、肩をすくめて首だけを窮屈に倒そうとします。

『胸郭の伸展制限かな?』と、胸椎の柔軟性を調べてみるもさほど固さはみつかりません。

固そうに動いていながらも固さが見つからないなんて、一見不思議な感じですがそこは頭を柔らかくしてみましょう。

例えば池に浮かぶボートの上に立ってラジオ体操をするとします。

大きく前屈、そこから後屈…

なんてしてみたとします。

上手にバランスを取らなければ、池にボチャンです。

そんな最中、私たちの動きはどうなるでしょうかね?

力んで固い動きになりませんか?

でも、力を抜けば関節は自由でしょう!?

つまり、こうしたケースでは骨格を支える姿勢筋の働きが不十分であることを考えるんです。

 

見た限りでAくんの問題点は以下の4つです。

・股関節が伸ばせない=大殿筋や中殿筋後部の働きが悪い

・腹部体幹が不安定=脊柱の関節を安定させながら滑らかな運動を許してゆく(つまり動的安定性)ために必要な腹筋群の働きが悪い

※ これは「股関節が伸ばせない」にもつながる要件です。腹筋は骨盤と胸郭をつなぎ、支えています。

そのお腹の筋肉たちがきちんと骨盤を支えていないと骨盤が基点となる下肢の運動にも余計な力を必要としてしまいます。

・胸郭が伸ばせない=肩甲間部の諸筋の働きが悪い

そして、

・それらのパーツを「頚の動き」に沿ってタイミングよく連動させることができていない

 

見立てがあっていれば、これらの筋群がタイミングよく働きだせばAくんの頚はスムースに上を向くはずです。

固さがないなら治療手技は不要です。

必要なのは薬になる「運動」を見つけること。(これを運動療法といいます)

『さて、それらの筋肉たちがいっぺんに働くような運動はないかしら…』

と、想像力を働かせた結果、最初に頭に浮かんだのはウエイトリフティングの「スナッチ」という種目でした。

ただ、院内にそれをするための道具はありません。

もうひと捻り考えたところ、出てきたのが前出の「立ち幅跳び」だったんです。

 

Aくんには、「できる限り遠くに飛ぶこと」と「音をたてないように着地すること」を目標にしてトライしてもらいました。

はじめは上手に身体全体を伸ばして跳べず、着地もドスンと大きな音が立っていましたが、

じきにキレイに跳びだしました。

動きがきれいになった=目的の筋群が働きだした

ということです。

さて結果はどうでしょう?

「Aくん、上を向いてみよう!」

すると、さっきとは打って変わってスムーズに、そしてフルレンジで天井を見上げるAくん。

どうやらAくんの身体の不具合に対する推論も間違っていなかったようです。

それからは、脊柱の不安定性があり、かつ大きな痛みが伴わないケースに限り、

ホームエクササイズとして立ち幅跳びを提案することが増えてきました。

そうこうしつつ、

いろいろなケースを見てゆくうちに、

「ひょっとしたらこの立ち幅跳びには全身の連動性を高め、瞬発力を引き出す効果があるかもしれない」

と考えるようになり…

そうなると何らかの手を打って確かめたくなるのが性分で、

息子と私でちょっとした実験をしてみました。

結果やいかに!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長くなったので、続きは後日!

では!

 <続く>


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