変形性膝関節症の徒手的臨床 IN 東京4/29

2010年04月30日 | マニュアルメディシンの話
4/29(祝)

東京は八丁堀の「東京医療福祉専門学校」にて

徒手医療協会主催

「変形性膝関節症の徒手的臨床」

と銘打って、膝の治療法について講義させていただきました。

理学療法士、作業療法士、柔整師、鍼灸マッサージ師、整体師、スポーツトレーナー

など、心身の健康に携わる様々な専門家の皆さまのご参加をいただきました。

当日の模様をお伝えします。


はじまりはじまり


脛腓関節の自動介助運動を交えた関節モビリゼーションを紹介しています。

膝の故障から足関節の故障(捻挫癖への対処などにもよい方法です。)に効果的な方法です。

先ずはセルフケアから練習です。


今度は治療として、患者さんへ行う方法です。


これは後脛骨筋・足指屈筋のストリッピングという技法です。

足首のクッションを取り戻し、膝の負担の軽減を狙います。


この変形性膝関節症に限らず、

関節の故障を見るときには

大きく分けて、3つの問題を選り分けて対処することになります。

1、筋膜の故障

2、関節面の故障

3、靭帯の故障

実際の臨床では、

これらの内のどの組織に問題を生じているのかを評価し

問題に応じた対処法を選択し、介入してゆくわけです。

知ってしまえばそう難しいことでもありません。

そういったお話を一日で

「ギュッ!」

と凝縮してお伝えしました。

来月5/23(日)は大阪で

「肩峰下インピンジメント症候群・五十肩の徒手的臨床」

の講義をいたします。

ありがたいことに、こちらも定員まであと僅か。

気を引き締めて準備を進めております。

ご参加いただいた先生方に「来てよかった」

と喜んでいただけるよう

頑張ります。

徒手医療協会「変形性膝関節症の徒手的臨床」

2010年04月29日 | Weblog
今日は徒手医療協会主催で

変形性膝関節症の徒手的臨床

と銘打って、講義をさせて頂きます。

満員御礼、キャンセル待ち多数の今日のセミナー

皆さんの期待に沿えるよう、頑張ります。

クリストファー・ホーキンス(ソシアルダンス元世界王者)

2010年04月26日 | Weblog
前回の「ある競技の元世界チャンピオン」に了解を取って

写真をBLOGに載せさせていただきました。


今日、年が近く星座も同じ「サソリ座」だったことが判明!

「スコーピオンズ」を結成させて頂きました

幸い氏の相談も一件落着し、

コンディショニングのメニューを伝え、

ひとまずは治療終了です。

何とか日本滞在中に目途が立って一安心です。

治療の流れで伝えた(独自の)「コンディショニング」の技法と

その仕組みに関して興味を持っていただけた様子で、

解剖のテキストまでを引っ張り出し、

神経と筋肉の仕組みや筋連鎖の話まで

図まで書いて説明するなど、

いつの間にか治療から「セミナー」のような様相を呈し

一風変わった治療風景が展開されていました。

世界を獲るほどの競技者は、あらゆることに積極的なのですね。

私も見習わなくてはいけませんね

焼けた!

2010年04月25日 | Weblog
5月2日に行われる

徒手医学臨床技術研究会プロデュース

「コンディショニング体験会(会員の臨床研修)」

※極真空手道連盟 極真館主催の大会で行われます。

左の赤いシャツの先生が、幣会活動にご理解をいただきご協力くださった金子師範です。
その指導は驚くほど的確で、気がつくとドンドン引き込まれてしまうほど魅力的な先生です。


当日参加される先生方に、現場で使う技術を紹介するために

3月の下旬にエクササイズの数々をビデオに撮ったのですが、

今日の今日までその映像をDVDに落とせず苦心しておりました。


なぜか、どういう訳かPCの機嫌が悪かった。

何度やっても、なかなか言うことを聞いてくれない。

PCオンチの私にはどうにもできず、

PCに詳しい方にアドバイスをいただくも

あえなく撃沈…

うんともすんとも言わない我がPC…

正直もう諦めておりました。

明日にもBIGカメラでDVDライター買うつもりでおりました。

でも、今朝PCを見たときに

『むむ、いつもと違う。

 なにかやる気のようなものを感じるゾ。』

って、思ったんです。

まったく根拠もなく、感じたんです。



で、トライした訳です。


そして奇跡は起こったんです


見事「焼けた!」んです!!!!!

うちのPC、やればできる子だったんです!!!!!

もうね、嬉しくって軽くガッツポーズですよ

いま、必要な人数分やいてます。

この調子でいけば、今日明日には郵送できそう…

ん?



!!


またおかしなことになってる

PCと共に、ただいまフリーズ中…

インタビュー ウィズ チャンピオン

2010年04月24日 | Weblog
昨日、ある競技の元・世界チャンピオンが来院されました。

3年間、不動の王座を守り続けたチャンピオンでした。

この先生の動きは、開院当初にずいぶんと研究したものです。

と申しますのも、この競技をしているある選手から相談を受けたとき、

その競技をちゃんと見たことがなかったんです。

で、

「資料をください」

とおねだりして、でてきたのがそのチャンピオンの映像だったんですね。

ま、他にも世界のトップ選手の映像が入っていたのですが、

その中で、一際目立っていたのが元チャンプだったわけです。

(もう一方、「おおぅ、こりゃすごい!」と思わされた選手がおりましたが今日は触れず…)

開業当初なんて暇でしたから、それこそ穴が開くほど見ましたね。

見れば見るほどその身体能力の高さに感嘆の息がもれました。

その元チャンプ、今は日本に来ては日本のプロを指導して、競技の審判をし

活躍されているのです。


一度、お会いして話してみたかった選手だったので

予約の事実を事務長から聞かされたときには

「ポカン」

としてしまいました。

で、一瞬遅れて

「えええぇ~~~~~!?!?」

となったわけです。


ま、どなたがいらっしゃってもやることは一緒。

どなたにも100%、全力で治療するのみ!


治療をしながら、前々から聞きたかった質問を一つ

思い切って聞いてみました。

「世界のトップに立つ気分って、どんな気分ですか?」

チャンプは流暢な日本語で

「ソレハムヅカシイ質問デス。」

と、しばらく考えた後にポツリポツリと語ってくれました。

20年以上かけて追い続けてたどり着いた王座。

たしかに嬉しい。

しかし、達成感と共になにか「脱力感」のようなものが去来した。

そして、この王座を守り続けることと、チャンピオンとしての責任を

強く感じたといいます。



それを聞いて

「なるほど!」

と思いました。

チャンピオンになってハッピーハッピーではなく

その後を見据えることができる「人間」だったからこそ

3年間も頂点に君臨し続けることができたのか

と、そう理解したわけです。(勝手な感想ですが)


最近、

「東大までの人」「東大からの人」

なんて言葉を眼にしましたが

置き換えるなら

「チャンピオンまでの人」「チャンピオンからの人」

といった感じでしょうか。

到達した頂も、その先の道への通過点。

人生尽きるまで前進し続けるというのは

治療と一緒なんだなぁ~

と、妙な共感を覚えてしまいました。




変形性膝関節症の徒手的臨床 IN 新潟(4/18) 

2010年04月22日 | Weblog
4月18日にセルテック新潟柔道整復師養成学院にて行われた

「変形性膝関節症の徒手的臨床」

の模様をお送りします。


「始まり始まり」


先ずは「論より証拠」

OAの患者さんに抜群の効果を発揮する
自動介助運動による関節モビリゼーションの体験から。

拘縮の解除と筋バランスの調整、
筋力強化(関節を正しい位置でコントロールするのに
必要な部位を狙い撃ちして鍛えます!)を同時に行える
非常に便利な方法です。

初めてこの手技に挑戦する先生でも十二分の効果を体験していただけたようです。


関節運動と、なぜ関節が「ずれる」ような変位をするのか
説明しているところ。


起立筋をほぐすのって、時間と手間がかかりますよね。

でも、この方法ではあっという間ですんでしまうんです。

ストリッピングという技術の紹介をしているところです。


膝の伸び辛さへの対処方を紹介しているところです。



などなど

朝10時から夕方4時30まで、みっちりと、実技たっぷりでお贈りした

「変形性膝関節症の徒手的臨床」

翌日早速、

「患者さんに提供してみたら、とても高い効果が見られました!」

とうれしい報告をいただきました。

整骨院の先生です。

そして、昨日、PTの先生からも

「曲った!!(たぶん患者さんの膝のことだと思います)」

とご報告をいただきました。

この「膝」に関しましては、今までに東京・大阪・沖縄で開催してきました。

知っていれば簡単にできる方法ばかりで構成しています。

大筋、私が整形外科修行時代にやっていたことそのままの内容です。

教えていただいた当時、まだ経験のけの字もない自分がやっているにもかかわらず

『こんな簡単なことで、何で治るの?』と

不思議に思ったものです。

こういった知識・技術が当たり前になったら、もっと多くの人の役に立てるのではないか

との想いから

各地での膝セミナー行脚が始まりました。

何度もやっている内容ですが、毎回バージョンアップしています。

何を変えているかって、「より伝わる」ように工夫を繰り返しているのです。

前回より今回、今回より次回と、よりよい講義となるよう精進しています。

この御題は今月29日に東京の八丁堀にある「東京医療福祉専門学校」にて

徒手医療協会主催のセミナーとして行います。

9月には大阪でも行います。

ですので今回お受けいただけなかった先生方も、大丈夫です。(東京会場、キャンセル待ち多数だったもので…)

これからも続けてゆきますので、ぜひまたご応募ください。

そして、これを読んで、

ほんの少しでも徒手医学に興味をお持ちいただいた先生、

私はいつも、どの御題も100%全力で、脂汗から知恵熱まで

搾りだせるものは全て搾り出しつつ講義をしていますが

このOAの講義は個人的に思い入れの強い御題です。

ぜひ一度、会場にお足をお運びください。

待ってます。

セルテック新潟柔道整復師養成学院・在校生対象セミナー

2010年04月20日 | Weblog
2010年4月17日、セルテック新潟柔道整復師養成学院にて

在校生向けに「マニュアルメディシン」と

その「コンディショニング」への応用について

お話しする機会をいただきました。

現場の模様をお伝えします。


↑始まり始まり


下肢関節のスタビライザーとして働く筋(安定化筋)群の
遠心性収縮を高次よりコントロールさせるという運動課題を与え、
スムースな運動がコントロールを獲得する方法として
フロントランジからの捻転運動をお伝えしているところ。

砕いて言えば「即座に動きやすい脚にするコンディショニング法」とでも申しましょうか。



皆さん真剣です。
神経生理学を治療やコンディショニングにどう応用するのかお話しているところでしょうか。


場所を柔道場に移して、隣り合い、連続性を持つ筋に緊張が波及する様を説明しているところ。


これは神経生理学的な反応を応用した内転筋のストレッチです。


これは姿勢反射を応用したストレッチ。
上手くやると、前屈・後屈・側屈・回旋全ての運動方向が大きく整い、
またそのコントロールも円滑になります。


これは「要介護者にもできる機能訓練はないか?」との問いに
上肢から股関節伸筋の活性を引き上げる方法を伝えているところです。

上肢への抵抗運動から、胸郭の捻転運動を引き出し、
そこから骨盤の捻転運動に関わる筋群の促通を導き出します。

腕を引き込む動作を強調すれば、臀部の筋群の活性が上がりますので
立ち上がる力がぐっと強くなるんです。


起立動作が不安定な方に、座位体操として取り入れていただければと
お伝えしました。

写真ではイスがなかったので正座していますが、
実際にはイスに座った状態で行うことになります。



今回の「在校生向けセミナー」、

正直講義の直前まで何をしようか迷っておりました。

「ほら、こうするとこんなに変わるよ!面白いでしょ!?不思議でしょ!?」

と、興味を引きそうな簡単な介入を紹介することだけで

「ああ、面白かった」と終得るのも一つかと思ったのですが

それよりも、手品のような技法の仕組みを説明しながら講義を進めることで

その仕組みを応用するための切り口を伝えるようにお話させたいただくことにしました。

仕組みさえ理解してしまえば、後は何とでもなるものです。


伝えたかったのは、幾万数千の方法を集めるのではなく

幾万数千の技法の仕組みを見抜くことを癖付けてほしいということです。

それができれば自然と応用ができるようになります。

それこそ幾万どころかアイデアしだいで無限に技は広がってゆくものです。

応用力、そのための基本。

わたしは世の中の真実は、そんなに気難しいものではないことが多いと思っています。

なので、シンプルにかつ大胆に考える眼を、学生のうちから持っていただけたら

いただけたら…









いいな。

と思いました。

↑いつもながら尻切れトンボな感じですね。。。

う~む、歯がゆい…

オムレツ

2010年04月19日 | Weblog
本日の冷蔵庫の見切り品処分

見切りのウインナーと卵

天麩羅の残りのピーマンで

朝ごはんのオカズを作りました。

[オムレツ]
卵三こ
シーザーサラダドレッシング
牛乳

[ウインナーとピーマン炒め]
賞味期限を迎えた無塩せきウインナー
揚げ残しのピーマン
バジル
塩コショウ

両方とも油は天麩羅の残り油。


オムレツは緩めの半熟にしてあります。

明日の朝、チンしてちょうどよい火の通りになる予定。

さてと、寝よ~(-.-)zzZ

下越酒造「紅梅酒」

2010年04月19日 | Weblog
紅麹で造られた

赤い日本酒から造られたという

紅梅酒を頂きました。

せっかくなので、天麩羅をオアテに頂くことに。

[天麩羅ラインナップ]

●野菜編
アスパラガス
ピーマン
茄子
サツマイモ
白マイタケ(私、無類のマイタケ好きです)
エリンギ

●動物性蛋白編
海老
平目
カジキマグロ
竹輪
ブタロース薄切り

以上

今回はなんとなく、衣を薄めに揚げてみました。

自分で揚げると、揚げたてをつまめるのがいいですよね。



後味すっきりなこの梅酒には

野菜と白身魚がとても合いました(⌒~⌒)

う~ん、幸せ( ̄∀ ̄)

幸せパワーを充電し

明日からまた頑張ります(`∇´ゞ

男前

2010年04月19日 | Weblog
帰りの山手線で

三十代半ばの酔っ払い(♂)に遭遇…(*_*)

ベロンベロンで、時折脚を踏み鳴らし

周囲を威嚇…


それに対して、

気配を消し、景色に溶け込む私!(b^ー°)

そこに、清楚な感じのOLさんがご乗車されたからさあ大変!

酔っ払い、絡む絡む…

「かぁ~わいぃ~ねぇ~(゜∇゜〆)」

とお嬢さんの顔を覗き込む酔っ払い(-"-;)

お嬢さん、携帯を凝視して関わらないように無視(*_*)

しかし、味を占めたのか

酔っ払いのいたずらはエスカレート。

しまいにお嬢さんの手を触ったその時です!

堪忍袋の緒がキレました!

「おい、お前!なにしてんだ(;`皿´)」

と一喝( ̄・・ ̄)


そして、

フニャリとたじろぐ酔っ払い。




なんつって、

キレたのは僕の堪忍袋の緒じゃないんです。

キレたのは、

隣のお兄さんの堪忍袋の緒です(^_^;)


二十代半ばの普通のお兄さんでしたが、

なかなかどうして、男らしいじゃあありませんか(o^∀^o)

なかなか言えるもんじゃありませんよ。

もうね、僕は感動しましたよ。

まだまだ日本も捨てたもんじゃありません。

お兄さん、あんた男前だよ!



助けられたお嬢さん、

「ありがとうございました(ρ_;)」

って、


お兄さん

「いえ。(当たり前のことをしたまでです)」

なんって


で、

『クゥ~、カッコイイ』

と私。

すかさず

「お嬢さん、そんなとこ居たらまた絡まれるよ。

こっちの奥にお逃げなさい(‘o‘)ノ」

と私。

逃げるお嬢さん。≡(ノ><)ノ

気丈に振る舞っていたけど、やっぱり怖かったんですね。

すぐに助けてあげらんなくてごめんね。
(って、私、なんもしてないですね…)


お兄さんに、

『あんた、男だよ!(`∇´ь』

と無言のアイコンタクトを送る私。

『いえ。(当然のことをしたまでです)』

と、お兄さん(からのアイコンタクト。)←ほぼ妄想

いやぁ~、清々しい!

実に気持ちがいい!

小気味いい! ←?

まるでドラマのワンシーンですね。

ドラマだったらここから

『恋』

とか始まっちゃいますね!絶対!



絶対?



ん!?





あ…( ̄○ ̄;)




あのままほっとけば

ひょっとして(-"-;)


二人の間に『恋』とか芽生えちゃったりしたのか!?(°□°;)


ひょっとして僕、空気読み間違った?


あっちゃ~

なんてこったい(>Σ<)

新潟セミナー無事終了!

2010年04月18日 | Weblog
二日にわたる新潟セミナーも

無事に終えることができました(⌒~⌒)

お土産を買って、いまから帰路に着きます。

新潟セミナーにご参加頂いた先生方、

開催に向けてご協力頂いた皆様、

そして、いつも応援してくださる皆様、

ありがとうございました!

板チョコ

2010年04月15日 | よもやま話
明後日から新潟セミナーです。

土曜日に柔道整復師の専門学校で

生徒さんに手技療法の講義をさせて頂き、

翌日曜日は医療従事者向けに「変形性膝関節症」の治療法の

講義をさせて頂きます。


準備は滑り込みセーフ(^。^;)

このところ少々無理が続いたので

自分へのご褒美として

帰りの道すがら

ロッテガーナチョコを購入し

即まるかじり( ̄∀ ̄)


その瞬間、口いっぱいに広がる幸せに

自然と顔がほころぶわけです。

ところが、なぜだか道ゆく人(特にOLさん)が

「ギョッ」(」゜□゜)」

とした眼で私をみるんです。

で、何かいけないものを見たかのように

眼を臥せるんです。



感の鋭い私はビンッと来ましたね。

「さては…

羨ましくなったな( ̄∀ ̄)」

と。


きっとあの内の何人かはチョコ買いましたね、帰りしなに。

ロッテの売り上げに貢献しちゃったかな(笑)

惨劇

2010年04月14日 | よもやま話
週末のセミナーの綿密な進行表のファイルが開きません(∋_∈)

完成して、プリントアウトしようとした矢先に

PCフリーズ…

フリーズが解けたと思ったら

「ファイルが壊れている」とかぬかしやが…(;`皿´)

もとい。(-"-;)

…おっしゃる我がバソコンを前に

今度は私がフリーズ。(*_*)

嗚呼、あの徹夜はなんだったのだろう(;_;)

梨状筋症候群のランナー

2010年04月12日 | 治療の話
「病院で梨状筋症候群といわれ…」(←詳しくはとよたま日記「梨状筋症候群」をご参照ください)

と来院された30代の男性。

臀部から下肢の後面をたどる、痺れるような痛みが続き、

大好きなジョギングができず困っているとのこと。


この梨状筋症候群は、梨状筋というお尻の筋肉で

坐骨神経が挟み込まれることで坐骨神経痛が生じたものをいいます。

しんけいの状態を調べるために早速お身体を調べてみると、

痛む側の足の甲から小指にかけて触られた感覚が鈍く

足の親指をそらせる力も痛まないほうと比べると若干弱いことがわかりました。


何を診ているのかと言うと「神経」の働きを見ているのです。

知覚や筋肉の収縮をコントロールしている抹消の神経が故障を起こすと

触られた感覚が鈍ったり、逆に敏感になったり

力が入りにくくなったりするのです。

また、傷ついた神経ごと脚をストレッチすると

「ビリッ!」っと電気が走るような痛みが神経の経路に沿って走ったりします。

しかし、仰向けのまま痛む脚を持ち上げたり、そのまま内側に倒しこんでみたりしても

「ビリッ!っと電気が走るような痛み」はでていない。


このことから、

・足の甲から小指にかけての感覚鈍麻と足の親指の筋力低下から

 確かに神経の故障はあったのかもしれないが、

 現時点で神経の故障は落ち着いている

・現状での訴えが昔の故障の後遺症であり

 梨状筋によって坐骨神経が締め付けられた結果起こる

 「梨状筋症候群」でないのかもしれない

といった可能性が示唆されます。

筋肉の故障を調べてみると、梨状筋と小臀筋という筋肉に「トリガーポイント」という

神経痛のような痛み方をする「筋肉の故障」も併発していたようでした。

治療としてはトリガーポイントに対する局所的なストレッチ(カウンターストレイン→ASTR)

を行いました。

治療後、痛みもだいぶ落ち着いたとのことで

「走ってもいいですか?」

と患者さん

「走るまでにはもう少し準備が必要になると思います。

痛みが落ち着いて着たら徐々に機能訓練をお伝えしますから、

今はあせらずに治療しましょう。」

と私。

梨状筋症候群(筋膜性の「偽の神経痛」も含め)に限らず、故障は治り際が大切です。

痛みのために走ることをしばらく休んでいたのなら尚のこと。

急に今までどうりに走れば、休んでいた間に弱くなった(萎縮した)組織には

過剰なストレスとなり「再受傷→症状悪化」といった憂き目に会うことも

想像に難くないわけです。

痛みがなくなったら弱った部分を徐々に鍛える、

つまりリハビリ期間が必要となるのです。


「やれ、痛みがなくなった!」

と今まで溜めに溜めた欲求不満に任せて走れば、

手痛いしっぺ返しが返ってくることもあるので注意が必要です。

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