私がウエイトリフティングを始めたわけ~運動で身体を整えるという考え方~

2019年10月26日 | 重量挙考

cj90kg

40の手習いで始めたウエイトリフティングも、もうすぐ5年。

やればやるほど自分の下手さ加減が鼻についてくる。

どうして本業のように行かないのかともどかしく思いつつ、

そのもどかしさがまた愉しくもある…

そんな日々を送っています。

 

時折「何でウエイトリフティングを始めたのか」と聞かれることがあります。

驚かれるかもしれませんが、私がウエイトリフティングを始めた目的は、ズバリ脊柱のリハビリです。

私の半生を振り返ると実に背骨の故障が多い人生でした。

14のころに初めての腰椎捻挫を経験し、

19歳で腰椎ヘルニアを発症、

知覚異常や筋力低下に苦しみつつ、なけなしの給料(なんと手取り8万円台!)をはたいて様々な治療を試す毎日。

22歳でとうとう体がもたなくなり退職。(身体が資本の仕事でしたので、続けられなくなってしまったのです)

腰下肢の症状はその後もくすぶり続け、

23?4?歳で今度は頸椎ヘルニアを発症。

左の腕の痺れに1年半ほど苦しみました。

そして治療に没頭し始めた25歳からの数年。

憑りつかれたように頭と腕を磨く日々を過ごし

脊柱の故障に対する治療技術・治療戦略を獲得し、

症状を抑えることができるようになりました。

でも、

徹夜のデスクワーク(講義の資料作りやブログ、動画編集など)で無理が続けば腕や脚に痛みや痺れが顔を出すこともあり、

治療で辛うじてコントロールできているといったレベル。

『これが後遺障害というやつか…』

と、それ以上の回復を半ばあきらめていた自分もいました。

そんな感じで借金もないのに頚の回らない日々を送った30代。(あ、家のローンも借金か! 借金あったあった)

それが日常になっていたある日、事件が起こります。

家族旅行で伊豆の温泉に泊まった時のこと。

夜、息子と露天風呂に入りに行くと外は真っ暗。

どうやら通路の電灯が切れているようです。

そんなことは意に介さず、露天風呂めがけて突進する私。

露天風呂の入り口にはガラスのドアがあったのですが、

外の闇に溶け込んで全く気付かないまま突き進む私。

当然追突。

そして、しばし昏倒。

その姿がユーモラスだったんでしょうね。

まだ小学生だった息子は「大丈夫~?」とケタケタ笑っています。

心配させまいと「うん、大丈夫大丈夫!いや~参ったなぁ~(;^ω^)」と笑って見せます。

でも、全然大丈夫じゃなかったんですよね…

ドアに顔面からまっすぐに追突したその直後、両腕に結構な痺れが出ていました。

これ、実は危険なサインなんです。

その意味するところは、脊柱管の狭窄が頚髄に及んでいるということ。

つまり変形性頚椎症による狭窄症、しかも脊柱管が狭くなる中心型。

こうした状態で今回のような事故に遭うと、場合によっては頚髄損傷、程度が悪ければ死んでしまうこともありえます…

両腕の痺れは数週間続きました。

その間、手術の二文字が頭の中でぐるぐると回ります。

幸いいつものようにセルフケアを重ねる中で回復し、

不安を抱えつつも故障のインパクトも薄れ、

漠然とした不安を片隅に抱えつつも日常に回帰して数年。

そんなある日、

プロのソシアルダンサーの患者さんから

「身体の歪みを修正し、故障の再発を予防し、さらに身体を強化できるような、一粒で二度三度おいしいトレーニングやスポーツはないだろうか?」

そんな感じの質問を受けました。

それまでの私ならばサラッと受け流すような質問でしたが、どうしたわけかこの時の私はこの質問に固執してしまいます。

ソシアルダンスの場合を考えると、体幹部はまっすぐに保ちつつ

そのくせ内面では目まぐるしく、そして自由に連動させながら使われます。

重い手足を自由に操るために脊柱はまさに支柱として働きます。

その時、彼らはただまっすぐに固めてはいません。

神経と筋の作用で、いつでも、どのようにでも動くことができる自由度を手放すことなく中心軸を保ち続けるのです。

ここにグッとと来たんです。

私の背骨はその逆です。

故障部位のぐらつきを関節周囲の筋や靭帯等の支持組織を固める(拘縮といってもいい)ことで一応の安定を得ています。

しかし、目まぐるしく変わりえる日常動作に必要な動きも損なわれています。

治療では行き過ぎた硬さを取り除き、獲得した可動性を保持する程度の運動課題をクリアすることで症状を解消してゆきます。

故障した患部に機能を取り戻す作業を時に「バランスさせる」なんて言いますが、

思い返せばこのころの「バランス」した状態は、薄氷のようにか弱いバランスでした。

あっという間に元の機能障害に戻ってしまう。

そこには「強化」の二文字が抜け落ちていたんです。

そこに来てソシアルダンサーからのオーダー。

なにかひらめくものがあったんです。

さて、話を戻して。

頭の中で、まずクライアントさんが実施可能な条件をまとめます。

プロのソシアルダンサーの日常を考えると、

ダンスの指導と自身の練習の合間を縫ってのトレーニングとなるでしょう。

となると、短い時間で効率よく成果を得られるものでなくてはなりません。

そして、身体の歪みをただすには歪みが生じるストーリーの真逆をたどることが答えになります。

そもそも身体の「歪み=体制機能障害」は、同じ動作や姿勢のくり返しで生じたものです。

単一の姿勢や動作の中で関節を覆う軟部組織の伸張性にムラ(硬い・緩い)が生じ、

その結果として不良姿勢や関節の異常運動が現れ、それが長期にわたると故障へと発展するわけです。

こうした問題を解消するスポーツの条件としては

・各関節の持つ本来の可動性(個々人の個別性の範囲内の可動性)をくまなく使う運動であること

・全身の連動性を高いレベルで試される運動であること

・重力に対して効率よく適応する運動課題を含むこと

・上記二つの条件を満たしつつ、運動器や関連臓器を強化できること

・動作に緩急が含まれること

・楽しんで続けられること

が考えられます。

ざっくりまとめれば、

運動の中で固まって縮み込んだ部位にストレッチをかけられて、

緩んでしまった部位には支える能力を育んでゆき、

関節にも筋肉にも優しい「正しい身体操作」を学ぶことができる、

そんな要素を豊富に含んだ運動を選べばいい、ということになります。

さて何がいいかしら?

そんなことを常に頭の片隅に置いたまま過ごしていたある日、

TVで八木かなえさんというウエイトリフターの特集を目にしたんです。

それまでのウエイトリフティングのイメージは大きくて太った選手たちの力比べといったところでしたが、

TVの中の八木選手(当時はまだ高校生ぐらい)はチアリーダーのような体形で、

それでいて私の体重を超える重量をこともなげに扱っています。

その動作を見てハッとさせられたんです。

実に無駄がない。

見たところ関節を倍力機構として上手く使っています。

 

初動では大腿骨に第三の梃子(力の梃子)を働かせ、バーベルを膝上まで引き上げています。

・赤線は体幹の重心点から垂直に伸ばした線で、バーベルの芯(シャフト)と両足で作られる支持基底面の中心をつなぎます。

・第三の梃子(力の梃子)が働くのは大腿部、だと考えています。

・体幹の重心点、バーベルの芯(シャフト)、支持基底中心をつないだまま重りを引き上げています。

 

バーベルが腿まで挙がると今度はトグル機構(テコのような力を倍加するメカニズム)を発動させて

一気にバーベルを跳ね上げます。

 

・膝関節と股関節に二つのトグル機構を作り、双方が150度に達したあたりから一気に伸展動作を加速させます。

 脛と腿の長さが等しかった場合、150度から2倍4倍8倍と伝わる力が倍加されてゆき、

 175-180度の5度では約12倍もの力が生み出されます。

 力が倍加するぶん移動距離は短くなりますが、トグル機構を発動させるスピードが素早いのでバーベルが浮き上がります。

 

バーベルが浮いた刹那、目にもとまらぬ速さで脚を折りたたみバーベルの下に潜り込み、

背骨を直列させたポジションでバーベルを鎖骨で受け取ります。

※あくまで当時TVに移っていた八木かなえ選手のフォームに対する感想です。写真はあくまで参考です。

 

そしてしっかりした足取りで立ち上がる。※あくまで当時TVに移っていた八木かなえ選手のフォームに対する感想です。写真はあくまで参考です。

ここまでの動作を見て、脊柱や下肢の関節が構造的に破綻するような無茶な位置に置かれることが全くない!

※八木選手のフォームであって写真の私のフォームではございません…写真はあくまで参考です。

素晴らしい!

この時、全身のムダ毛が逆立ったのを覚えています。

先のダンサーの患者さんへの答えが見つかった瞬間でした。

しかし、勧めるにしてもやったこともないものをすすめるのも気が引けます。

さらに、理屈を当てはめれば自分の身体にも相当大きな福音をもたらしてくれそうです。

これはまず、自分がやってみて、効果を確認してから薦めようということになりました。

ちょうどそのころ、スポーツトレーナーの友人が重量挙を含んだクロスフィットという運動プログラムを指導していたこともあり、

渡りに船とウエイトリフティングを始めたというわけです。

 

やってみてわかったことは、想像通り脊柱の健康に役立つスポーツであるということ。

ウエイトリフティングは重いバーベルをいかに少ない力で頭上に掲げるかを競うスポーツで、

重いバーベルを安定して動かすためには体軸の安定性と手脚の自由度が重要です。

重いバーベルを扱いながらも素早く動くためには身体をガチガチに固めるわけにはゆきません。

重さは骨組みで支え、

その骨組みを倍力機構として機能させるように筋肉が使われ、

その筋肉を高い出力で素早く瞬間的に操作するのに、高いレベルで神経の働きが求められる。

体軸は四肢のベースとして強くしなやかに安定し、四肢は大きく爆発的な運動を、

そんな役割分担がクリアに求められるスポーツなのです。

全身を駆使してどうやったら楽に挙がるか、その試行錯誤には効率的な身体操作を学び取るチャンスがちりばめられています。

無理なく無駄のない力の伝達は関節構造に則った動きにほかなりません。

つまり、故障しにくい身体操法を学ぶことにつながるわけです。

このシンプルな動作には、正常な姿勢保持と効率的身体操作に必要な

「柔軟性」も「支持性」も「神経制御」もすべてが高いレベルで含まれているなんて

そんな一粒で二度三度おいしいスポーツはなかなかありません。

いまではウエイトリフティングこそ、前述のプロのソシアルダンサーの患者さんに投げかけられた問いの最適解だと自信をもって言うことができます。

もちろんスポーツですから怪我もあります。

初めのうちはひどい筋肉痛を負うこともありました。

試技を失敗して捻挫や肉離れ、そんな怪我をすることもありました。

でも、もう30代のころのように頻繁に自分の首や腰を治療することはありません。

頚も30代のころでは考えられない程よく回ります。(ローンの残高が減ったからかも!?)

痺れに悩まされることもありません。

時折頑張りすぎてお釣りをもらうこともあったけど、総じてメリットの方が圧倒的に多かった。

でも、これは偶然でも不思議なことでもありません。

予想していた通り…いや、予想以上の結果です。

治療では足りない「強化:ストレングス」というピースがウエイトリフティングという運動にあったということです。

損傷して耐久性が著しく低下した患部を癒やし回復を導くにはケアが重要。

でも、慢性期に入ってなお取り戻せないほど患部の強度が落ちたなら、

今度は運動による強化が必要となるのはごく自然の道理です。

時期に応じた対応がなされれば、私たちの身体は思いのほかタフな回復を見せてくれるのです。

専門家として地に足がついていた30代の私をして「もう駄目だろう」と思っていた故障ですら何とかなるんですから面白いものです。

そう、面白いんです。

みなさんも一緒にいかがですか?

ウエイトリフティング、楽しいですよ!( ^^) 

以上、「私がウエイトリフティングを始めたわけ」でした。


脛骨後方滑り方向へのMWMS~半月板損傷の治療~

2019年10月16日 | 治療の話

膝が痛むとご来院のクロスフィッターのAさん。

2ヶ月ほど前にスクワットで傷めて以来、スクワットやロークリーンでボトムまでしゃがむとカリコリと音がなるようになり、
 
膝裏に引っかかるような抵抗感と鈍い痛みが走るようになったそうです。
 
膝裏の痛みは立ち際に鋭い痛みに変わるんだそうで、まともなトレーニングができないまま…
 
調べてみると、外側半月板の損傷が見つかりました。
 
(徒手検査での判断なのであくまで「疑い」ですが、まず間違いなく半月板損傷です)

膝関節の曲げ伸ばしにおける脛骨(スネの骨)の正常な動きは
 
「曲げ終わりに内旋(爪先が膝に対して内に向く)」
 
し、
 
「伸ばし終わりに外旋(爪先が膝に対して外に向く)」
 
します。
 
Aさんのスネは外旋したまま内旋しない状態でした。
 
こうした制限では膝の曲げ終わりで「膝裏に物が挟まった感じ」の抵抗を感じることがあります。
 
なので、まずは脛骨の内旋方向の動きをつけました。
 
具体的には大腿二頭筋と腓腹筋内側頭の緊張を解きます。
 
一手加えた時点でいったん症状の変化を確認します。
 
予想では「あっ!痛くない!」と笑顔を見せてくれると思っていたのですが、Aさんの顔は曇ったままです。
 
聞けばまだ痛みも雑音も残るとのこと。
 
こうした時は、患部がまだ急性期(炎症が残る)にあるのか、慢性期にあっても損傷が深くてまだ動作の負荷に耐えられないか、そんな理由が考えられます。

しかし、まだ「見落としがあるために痛みが消えていない」という可能性も残りますので
 
念のためAさんの膝をもう一度調べ直します。
 
もう脛骨の回旋はきれいです。
 
しかし、膝の曲がりを調べたとき、スネの後方への滑りにわずかな抵抗が見つかりました。
 
抵抗感の小ささからAさんの痛みの訴えに見合った原因としては心もとなく感じないこともなかったのですが、
 
わずかな制限が大きな故障の原因だったケースを今までになんども診てきましたので、
 
今度はこの問題に対して手を加えてみることにしました。
 
手法はモビリゼーション・ウィズ・モーションズ(MWMS:運動併用モビリゼーション)をチョイス。
 
結果やいかに!?
 
私「もう一度スクワットしてみてください」
 
Aさん「あ、痛まないです!」
 
今度は笑顔のAさん。
 
れき音も抵抗感もなくなったと喜んでくれました。
 
良い結果ですから喜ばしいことなのですが、
 
見落としだったということですので、内心は嬉しさとくやしさは五分五分といったところ。
 
ともあれ、一先ず自重でのスクワットはクリアできました。
 
しかし、これで怪我前の重量を扱えるかはまた別の話。
 
Aさんには「ここからリハビリが始まる」ことを伝え、セルフケアをお伝えしてこの回の治療を終えました。
 
MWMSという手法は今までも散々使ってきた道具でしたが、半月板損傷にここまで効くとは少々驚きました。
 
もちろんAさんの膝がMWMSに反応できる状態だったからこその結果であって、
 
半月板損傷の相談全てに同じ効果をもたらすと断言することはできません。
 
ですが、それを差し引いても非常に興味深い症例となりました。
 
治療の世界に足を踏み入れて20年。
 
まだまだ新しい発見はあるものですね。

台風通過に伴う臨時休診のおしらせ~10/12・13は休診となります~

2019年10月11日 | お知らせ

非常に勢力の強い台風19号。

TVはその異常な規模の大きさと各自の安全確保を促すニュースにあふれ、

呼応して鉄道や航空などの交通各社が計画運休を決めるなど物々しい様相を呈しています。

呑気な私もいつもの台風のようになめてかかってはいけないような不穏な空気を感じます。

患者さんに何かあっては一大事ですので、当院も10/12・13両日の診療中止を決めました。

13日については迷ったのですが、千葉県の一件のように不測の事態もあるかもしれず…

何かあってからでは元も子もないので、13日も休診にしました。

何もなかったら「良かったね」という話。

無理を押して道中怪我でもしたらそれこそ一大事です。

せっかくご予約をいただいていた皆様には申し訳ない気持ちでいっぱいですが、ここはやはり安全を優先させていただきたいと思います。

皆様も十分にお気を付けください。

以上、臨時休診のお知らせでした。

 

鍼灸 手技療法 とよたま手技治療院


「歪み」ってなんだ?

2019年10月08日 | 治療の話

 

「むぅ(-"-)これは背骨が歪んでる!」

とか

「なんと!Σ(゚Д゚)骨盤が歪んでる!」

とか

「頭蓋骨の歪みが原因です!(`・ω・´)キリ!」

とか

「内臓が…」

とか

よく耳にする「歪み」という脅し文句言葉。

一見分かっているようで実はよくわからない「歪み」という表現。

今日は歪みについてのお話しです。

 

そもそも(身体の)歪みとはなんでしょう?

「歪み」という言葉は医学的な用語ではありません。

なので、正確な定義もないのです。

ですが、近い概念に「体性機能障害」というものがあり、不良姿勢や関節の異常運動が定着した状態を示します。

私たち治療家は皆さんが「歪み」と称する問題を「体性機能障害」として読み解き、治療を施してゆくのです。

面白いもので、きちんと勉強して真面目に臨床に(治療に)向き合う先生ほどこの「歪み」という言い方を嫌う傾向があります。

なぜなら、故障のメカニズムを解釈せずになんとなく判った体で使われているケースが多いから。

また、問題の本質を捉えていないのにそれをうやむやにするために使われていることが多いから。

なので、私も好みません。

もちろん患者さんに「体性機能障害」なんて言っても通じるわけもありませんから、

説明の中であえて「歪み」という言葉を使うことはあります。

でも、たぶん苦笑いしながら使ってると思います。

仮に、真面目に「骨盤がゆがんでいる」とか「頭蓋骨がゆがんでいる」って言われたら

ぜひ「具体的にどう歪んでいるのか」聞いてみてください。

「右の寛骨の○○方向への動きが狭くなってます」とか「左の後頭骨と頭頂骨、側頭骨が重なり合う部分の動きが狭くなってしまってます」とか

意図的にあえて「歪み」というワードを使っている先生なら明確な答えが返ってくるはずです。

以上、「歪み」のお話しでした。


東京都パワーリフティング選手権大会

2019年10月04日 | チューニング・トレーナー活動

前回に引き続き、9/29(日)に行われた東京都パワーリフティング選手権大会のご報告。

この日は朝7時検量開始で大会終了は夜22時まで。

私は機材搬出の兼ね合いで10時開始の16時終了の予定で伺いました。

この日は前回大会で思いの外依頼が多かったので、中村先生とのダブルヘッダーでお仕事にあたらせていただきました。

中村先生はカイロプラクターです。

臨床経験も長く、私の主催する徒手医学臨床技術研究会の古参の会員さんで、

勉強会では講師をご依頼することもある実力のある先生です。

心強い相棒とともに、今日の大会でもビシバシ治療するぞ!

と、意気込んで始めたものの…

なかなかお声がかからず。(-_-;)アレ?

 

前回は開始30分ほどで忙しくなったのですが、今回の大会はなぜか皆さんソワソワピリピリしています。

顔見知りの選手に様子を伺ったところ、大会が長丁場なため試合モードの切れ間がまだ来ていないためではないかとのこと。

確かにそんな感じ。

結局、開始1時間半の間オファーはなしでした(;^ω^)

内心『あれ?こんなはずじゃ…』

と不安もよぎりましたが、

選手のセコンドにいらしていたAコーチの治療を皮切りに忙しい時間がスタート。

その後も口コミが火を噴きコンスタントにご依頼がつづきまして16時終了のつもりが18:30にようやく活動終了。

ありがたいことに予定よりもだいぶ遅くまで会場でお仕事させていただきました。

 

当日のオーダーは、

腰の故障がダントツで1位、

次いで肩の故障が2位、

そして膝・手首・肘・頚の相談が同着の3位といった感じでした。

あと、試合前のチューニングのご依頼もチラホラ。

故障のご相談もチューニングのご相談も全般的に良いリアクションをいただき、

治療する側としても楽しい時間を過ごすことができました。

 

さあ、次は10/27(日)の「第31回全日本ベンチプレス選手権大会(小田原アリーナ)」です。

パワーリフティングでこの規模の大会は初めての参加となりますので今から楽しみです。

以上、「東京都パワーリフティング選手権大会」のご報告でした。


おすすめ動画