診療が終わり、
「ハイボーイ
(チューハイ:アルコール度7%)」を飲みながら
4/27のセミナーの準備に取り掛かろうとしたその時
私「はい、とよたま手技治療院です。本日の受付は…(終了しました)」
「先生!大変です!!!D・Tの指が変な方向に曲がってます!!!!!!!!!!
」
近所の空手の先生からのお電話でした。
何でも、稽古中にお弟子さんが指を怪我されたとのこと。
SOS
のお電話でした。
たまに、こんな日があるんです。
前も「Aさんの足首がパンパンに腫れてます!!!!
」
とか「Bさんが立てなくなってしまいました!!!
」
とか…
で、駆けつけてみたら
それほどシビアな状況でなかったり…
なんてことが、
ちらほら。
私「来れますか?」
先生「今すぐ行きます!!!!!
」
顔面蒼白のD・Tさんの指を拝見すると、
確かに薬指の第2関節から先が、あらぬ方向へ向いていらっしゃる…
脱臼かな?
骨折が混ざりこんでなきゃいいが…
内心
『こりゃ専門外だな』
と思いつつ
D・Tさんとは知らない仲ではない…
どころか大変お世話になった方ですので
私「D・Tさん、これは僕の専門外なので仕事としては受けられません。
ただ、通りすがりのオジサンが、取りあえずやってみようか?
ってな話でいいならやれることをやりますが、それでもいいですか?」
と、申し出てみる。
D・Tさん「お願いしますぅ~
」
はい、商談成立
さて、こういったとき
通常であれば「ガシッ!」っと整復したりするのでしょうが、
私のお師匠さんのDr松本曰く
「脱臼した関節周囲の筋肉はスパズム(痙攣)を起しているからね。
エイヤッ!って整復すると関節を傷つけちゃう事もあるんだよね。
僕はね、ポジショナルリリースを応用してね、
スパズムが治まるまでジィ~っと待つんだよ。
するとね、スルッ!って戻っちゃうんだよ。
これ安全だし簡単!」
実際、脱臼の整復に2度ほど補助に付かせていただきましたが、
『ホンマやぁ~~~~~
』
な見事な手捌き。
で、やり方はわかってますのでね。
(実際自分の指も「整復」した事ありますし…
)
通りすがりのオジサンAとして、『スルッ!っと整復』を行うことに。。。
しばらくスパズム(痙攣)が収まる位置で待つこと数分間…
痙攣が治まり、緊張が消えてゆくのが伝わってきます。
そろそろか!?
…
?
痙攣は治まってようですが、ずれ込んだ骨はそのまま…
しょうがないので、軽い力で元の位置に誘導してみる。
「ツルッ!
」っと抵抗も無く戻りました。
まだまだ、Dr松本の域には程遠いようです
直後に指の曲げ伸ばしができたところを見ると、
「一先ず安心」って、所かもしれませんね。
で、テーピングをして一先ず終了!
・必ず病院へ行く事!(Dr松本を紹介)
・帰ったらタライに氷を浮かべて15分アイシング
⇒感覚が戻るまで常温で休憩
⇒再度アイシング
を3セットは必ずやること!
・心臓より手を高く置いて休むこと!
と念を押してお帰りいただきました。
D・Tさん「あ、先生お代…」
だ・か・ら、貰えないんだってぇ~~~~~~
鍼灸師だから急性期の処置を仕事として、
医師の許可無く受けちゃダメなんですよ(涙)
ま、今日は「通りすがりの親切なオジサンA」ってことでやりましたけど…
これが知り合いでなければ『できても出来ない』。
病院を紹介するしか出来ません。
あとはD・Tさんの骨に異常がないことを祈るばかりです
さてと、「ハイボーイ」飲みながらセミナー準備しよぉ~ッと