足・腰・頭

2012年05月30日 | マニュアルメディシンの話
足や腰(骨盤)、頭の介入にはとてもユニークな効果がみられます。

それらへの介入は驚くほど遠くまで(足から顎とか、腰から肩とか、いろいろと…)変化を起こします。

その効果を初めて見ると、まるで手品のようです。

そう、手品。

手品には種も仕掛けもあるのです。

足には体重がかかってきます。

腰は重い上半身を支えながら、捻じり運動を起こしています。

頭のてっぺんでは、帽子のような腱が手・足・胴体の筋膜をつないでいます。

どれにもとても大きな力がかかります。

それらを上手に支えるために、造りも強くなっていますがまだ足りない。

カラダは足りない分を筋肉で補っています。

無意識でも「ササッ!」と筋肉が支えられるよう、

足や腰や頭には姿勢のコントロールに関わる「センサー(メカノレセプター)」が沢山散りばめられています。

それらのセンサーが働くと、その情報をキャッチした神経が

オートマチックに筋肉をコントロールしてくれます。



なので、センサーに意図的に刺激を加えると、

オートマチックに筋肉の緊張が変わってくれるんですね。

その反応の行き先が「姿勢のコントロール」なので、

全身の隅々に反応が広がるんですね。



今朝、テレビで顎関節の調整で全身の筋力がアップする!というお話を紹介していました。

説明されていた先生は、顎から全身を読み解くスペシャリストなんだな、と

感心してしまいました。


で、今朝の体操教室では、「足から顎も変わるよ!」という実験をしてみました。

なぜ足から!?と思われるかもしれません。

それは、身体のパーツは互いに影響し合っているということを

リアルに知ってもらいたかったからです。

で、こんなことをしてみました。

1、はじめに奥歯を左右噛みしめ比べます。

2、不思議と噛みしめにくい側が見つかります。(多くのケースで)

3、噛みしめにくい顎側の足の下に(土ふまず)テニスボールを踏みます。

4、噛みしめやすくなっていることに気付きます。

5、そのまま足でグーパーを数十秒繰り返します。

6、顎の力がしっかり入ってくれるようになります。

そのあと何をしたかといいますと、





筋トレ♪(うふ)


とよたま手技治療院では定番の「足首・膝・股関節・骨盤」を連動させる秘密の特訓をじっくりと!


このトレーニング、たまにやるんですが「ややきつめ」なのであまり好まれない。

しかし、いつもよりフラフラする人が少なかったあたり、

「顎がしっかり合えば全身の力が入りやすくなる!」

という話もおおむね信じてよさそうだと、ご理解いただけたと思います。

でも、「顎さえ合えば」という訳でもないことも、

きっと気付いてもらえたと思います。




多分…

一歩一歩

2012年05月26日 | よもやま話

先を急ぎ、焦燥感に駆りたてられているときも

あまりにもゴールが遠いことに心が折れそうなときも

一歩一歩、だといわれて育ってきました。

しんどくて投げ出したくなった時には、

足元を見て一歩一歩。

自分で積み重ねた一歩ほど確実なものはない

のだそうです。


また、これは持論ですが、

好きなことに付随する辛いことなら、

その「しんどさ」も楽しめる。

折角の人生ですから、甘さだけでなく、酸いも苦いも楽しまなきゃ!

と、そう思って生きています。





長患いでやりたいことが思い切りできずにいると、

投げ遣りになってしまうこともあるでしょう。

でも…

でも、です。

谷があれば山もある。

冬の次には春がある。

治療も積み重ねが大事です。


一緒に頑張りましょう。

腰下肢痛(腰・膝・脛・足首)のセルフケア【動画】

2012年05月22日 | コンディショニングの話
最近、立教大学舞踏研究会の皆さんとのお付き合いが続いています。

そこでは、故障予防&効率的なウォームアップとしてのエクササイズプログラムの提案をさせていただいています。

その中で、簡単に足全体の機能を正常化する方法をお伝えした動画なのですが、

ブログのネタにちょっと拝借(^_^;)


期待できる効果といたしましては、

○後ろに反ると痛いタイプの腰痛のケア

○脛の痛みのケア(シンスプリント)

○膝の痛みのケア(ランナーズ二ー・ジャンパーズニー・変形性膝関節症)

です。

治療の際にも自宅でのセルフケアによくお伝えするものです。


これをやる際の注意といたしまして、

炎症の強い状態ではやらないようにして下さい。

「はて?この痛みは炎症によるものなのか?それとも強張りによるものなのか?」

と迷ったら、








当院へご来院ください! ← 営業か!?\(゜ロ\)





いや、

だって、(-_-;)

その辺の判断って、専門家でも迷う時があるほどなんですもの。。。


ま、一般的な判断基準としては以下をご参照ください。

・「ズキズキと拍動する痛み」 

 → 炎症によるものなのでNG。アイシングをして様子を見ましょう。(もしくは病院へ)

・「動いている内に痛みが引いていく」 

→ 強張りによる痛みの可能性が高いのでエクササイズの適応。

  ただし、エクササイズ中に痛みが増すならNGです。
 
  無理せずアイシング※を実施して下さい。

※アイシング:氷嚢で15分冷やす→5分程氷嚢を外して休ませる→ここまでの手順を3回ほど繰り返す



あと注意が必要なのは、「治りかけ(亜急性期といいます)」の時期です。

一見してエクササイズの適応のようにふるまいますが、

まだ患部がデリケートな状態だったりすると、

刺激によって炎症がぶり返すこともあります。

念のため、エクササイズの際には「故障による痛み」が出ないことを確認してください。

痛みを我慢してまではやらないように!


そして、ぜひ覚えておいてほしいことは、

迷った時は「アイシング」!!!

これが鉄則です。



はい、いろいろ言いましたが、

このエクササイズを痛みなくできる方、

自己責任でトライしてみて下さい(-.-)





見ました!金環日食

2012年05月21日 | よもやま話


金環日食、実はそれほど興味はなかったんですが、

家内と息子につきあって、朝、家族で近所の畑に行って観察してきました。

感想は…















見といてよかったぁ~~~!!!!



本当に感動的でした。

息子曰く「また見ようね!」

って、

次は300数年後…

息子には「頑張れば見れるよ!」と励まされましたが、

ちょっと自信ないです(笑)

頑張ればなんとかなりそうなのは、18年後の北海道でしょうか。

【手技療法セミナー】骨盤の評価技法と治療手技~〔 筋骨格系の評価と治療手技シリーズ 〕第6回~

2012年05月19日 | セミナー/講習会
日頃より当ブログをご愛読いただきありがとうございます。
事務局よりご案内申し上げます。

●徒手医学臨床技術研究会セミナーが(社)徒手医療協会主催になりました●

 会員様は有効期限まで現在の会員資格がございます。
 次回更新時に新しい制度に移行いたします。
 追って個別のご案内をお送りします。
 今後とも宜しくお願い致します。

●次回マニュアルメディシンテクニカルセミナー〔7月15日~16日の2日間開催〕●

医療介護従事者・運動指導従事者などさまざまな現場の先生方にご参加頂いている本講習、次回は【骨盤】がテーマになります。

現場への還元力を第一に、技術と発見を共有する本シリーズは、職業・資格を問わず、会員以外の方もご参加可能です。

マニュアルメディシン・テクニカルセミナー〔 筋骨格系の評価と治療手技シリーズ 〕2012

第6回【腰椎の評価技法と治療手技】2012年7月15日(日)~16日(月祝)


講師コメント紹介

本講義を通じて、伝えたいことは大きく3つ。

○骨盤を構成する寛骨や仙骨がいかにダイナミックに動いているのかを、触診を通じて実感していただきたい。

○難解に思える骨盤も、基本的な仕組みを理解することでより具体的に臨床へと結びつけることができる。

○骨盤の各関節に生じた問題への介入は、平易な方法であっても可能である。


前回の講義から日々の臨床を通じた発見も貯まってまいりました。前回よりも効率的な技法を紹介できることを楽しみにしています。(講師:古川容司)


内容詳細はこちら

お申込みはこちら

近日開催~第5回【腰椎の評価技法と治療手技】5月27日(日)~若干名残席ございます。ご案内はこちら


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 諸先生のご参加を
 お待ち申し上げます。
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 一般社団法人徒手医療協会事務局
 (徒手医学臨床技術研究会)
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人工膝関節置換術、術後も続く痛みに

2012年05月18日 | 治療の話
一年ぶりの来院になるAさん。

一年前は、遠方から月1回ほどの頻度でいらしていました。

痛む膝は一目でそれとわかる変形性膝関節症。

遠方にお住まいであるが故、計画的な治療ができず、

一進一退を繰り返すAさんの膝に

もう少し定期的に見れれば…と、

歯がゆい思いばかりが募っていたと記憶しています。


その後Aさんは、両膝とも人工関節に置き換える手術をお受けになりました。

一年ぶりの今日は、術後も続くしつこい痛みのご相談でした。

杖を片手にたどたどしい足取りのAさん。


関節を入れ替えたのに、まだ痛いなんて…

とがっかりされていましたが、

拝見したところ、なかなかどうして

とても上手に手術していただいていました。


ではなぜ痛むのか?

不思議に思うのも無理はないですね。


Aさんの場合、術後の炎症が幾分強かったのではないでしょうか?

膝を取り巻く軟部組織(皮膚・筋膜・靭帯、つまり骨以外)に

本来にあるべき隙間と申しましょうか

互いの組織同士の「滑り」が失われている状態でした。

これでは人工関節の持つ本来の可動性が損なわれていても仕方のない状況です。

(介入前、本当なら110度ほど曲がる構造なはずなのに、90度を下回っていたのです。)


処置としては、まずはじめに、

件の窮屈になった筋膜や靭帯に隙間をつくります。

筋膜リリースという穏やかな手法をメインに、ストリッピングやアスターというアグレッシブな手法を要所要所に入れてゆきます。

幸いなことに、それだけの処置でAさんの膝は本来ゆるされる可動性を取り戻してくれました。


次いで、膝の屈伸運動に合わせて正しいタイミングで筋肉が働くための機能訓練をしました。

そう、このブログでも動画で紹介したものです。

ここまででAさんのお膝は、痛みも立ち居振る舞いも問題のないまでになりました。

ただ、まだ若干腰が引けている。

臀筋の筋力低下があるのでしょう。

そこで、さらに追い打ちをかけるように(!?)最近導入したKINESISを駆使したケーブルエクササイズをすると、

大股に、颯爽と歩き出すAさん!

そして、とってもいい笑顔を見せてくれました。



まだ、この状態を定着させるには回数が必要なのですが、

初回の治療への反応としてはまずまず。


次回の治療はまた1か月後。

自宅でのエクササイズをお伝えして、今日の治療は終了となりました。


めでたしめでたし。

一歩前へ

2012年05月15日 | ぼやき
昔、合気道に打ち込んでいた19才の青年古川に、

憧れの先輩はこう言いました。


停滞は後退

3か月後の俺が、ただただ同じことを言っていたら

終わったと思ってくれていい


その時には、ただただ「カッコいいな」でしかなかったのですが、


多少年齢を積み重ねた今は、こう感じています。



今の最善を超えれば、今までの最善は最善ではない

のだ、と。


過去の正解は、今の不正解

ということもあっていいのではないでしょうか!?

そもそも科学はそうした改訂を許容することで進歩しているではないですか!


今の最高を超えるために、

一歩前へ進むために、

さらに上を求める気持ちを、持ち続けたいと

今は素直にそう思えます。

そして、そうすることの楽しさを伝えられたらいいな、

と思います。





伝える


そこが難しい。。。

気がつけば開業10年経ちました

2012年05月10日 | よもやま話
若かったころ、

治療家として一足飛びに成長したくて、背伸びをしていました。

今になると、自分を大きく見せようとするばかりで、

実の伴わない、張り子のトラだったように思います。


そのころの私は、技術のことばかりに頭がいっていました。

治療の技術は、患者さんに受け入れて頂いてこそ力を発揮できるものなのに、

患者さんではなく、患者さんの故障だけを見て、

それを自身の技術で変えることだけに囚われていたように思います。


そこにあるのは「我」ではなかったかと、今になると思うのです。

「おれ我、治す」

ってな感じです。


これではね…




でも、そうした態度も、

若かったせいか随分と大目に見てもらっていたようです。

いま思い返せば、ただただ恥ずかしく思います。



先日開業して10年経ちました。

この10年、お陰さまでいろいろな経験を積ませていただきました。

嬉しいこともありますし、

悲しいこともありました。

そうした経験の数々は、

「故障」を回復に導くには、

「故障した患者さん」、つまりは「人」を見なくてはならない

ということを教えてくれたように思います。


当たり前のことなんですけどね。


若かった自分は、患者さんの治療のその先に、

自分自身がどっかりと居座っていたように思えてなりません。

技術屋としての「我」ですね。


でも、それでは技術もまっすぐ伸びません。

やがて曇ってしまいます。


その道具(治療の技術)を使って何をするのか?

どういう結果を求めるのか?

道具は結果を得る手段であって、結果そのものではないんです。

そんなことにも気付かなかった自分。

いや、若かった。

ん?

若さで片付けてよいことではないか…

反省。



ともかく、そこに目が向いている今は幸せです。



これからも、故障ではなく「故障してしまった人」を治療できるよう、

日々修練を重ねてゆきます。


今後とも宜しくお願い致します。

第114回東京六大学競技ダンス選手権に行ってまいりました

2012年05月06日 | コンディショニングの話
5月3日、跡見学園女子大学にて社交ダンスの試合にて

立教大学の舞踏研究会の皆さんのサポートをさせていただきました。

いやぁ~、やっぱり何の競技でも「試合」の現場はたぎりますね!

10組ほどのメンバーの調整をさせていただいたわけですが、

印象としては、みなさんポテンシャルが高い!

この大会を通じて何点か気付いたことがあり

今後の展開次第では大きな飛躍が期待できる試合ぶりでした。

本会の皆さんからは、長期的なコンディショニングを希望されているので、

この試合で気付いたことを今後の試合に活かしてゆきたいと思います。

しかし、青春ですね~(ウットリ)

喜びあり、涙あり…

そんな感慨にふける自分に気づき、

ふと、『年食ったな…』なんて思ったり思わなかったり。


ま、それは置いておいて

今年の後半に向け、「仕掛け」て行こうと考えています。

学生のみんなが受け入れてくれればですがね。うふふ。

第114回東京六大学競技ダンス選手権大会

2012年05月02日 | コンディショニングの話
明日は、第114回東京六大学競技ダンス選手権大会に出場する

立教大学舞踏研究会のサポートに

跡見学園女子大学へ行ってきます!

立教大の皆さまのベストパフォーマンスを引き出してきたいと思います!

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