TFCC損傷の治療

2013年08月27日 | 治療の話

TFCCとは、手首の小指側にある軟骨と靭帯で織られたクッションの事なんですが、

この部分の故障を「TFCC損傷」といって、保存療法(手術以外の方法)では治りにくいとされているんです。

ですが、

経験上、腕橈関節や腕尺関節の働きを整えることで結構痛みなく過ごせるまでに回復するものです。

 

今日はそんな一例の話です。

 

TFCC損傷と診断を受けて「前腕の骨(尺骨)を手術で切り縮めましょう!」とDrから言われたものの

なかなか切り縮める覚悟が出来ず(僕も「そう言われても…」ってなる口です。)ご来院されたAさんは、

3回の治療で一端は治療で痛みがなくなったものの、

趣味の楽器の演奏を楽しんでいたところ、再び痛みがぶり返してきたということで再度ご来院されました。

初回はまさしくTFCCの損傷!といった状態でしたが、今回は違ったようです。

どうしてわかるのかと申しますと、TFCC(三角線維軟骨複合体)は手の根っこと前腕の尺骨の間のクッションですので、

この部分を圧縮してグリグリ動かすことで痛みが確認出来るんです。

 

聞いてるだけで痛い!?

 

すみません。。

 

Aさんは初診時こそこの所見があったんですが、

今回は前腕の小指側に並ぶ筋肉を強くつかわせることでのみ痛みが確認できたのです。

この意味は、関節の間のクッションには傷はなく、その上を走る筋肉に痛みの原因があるということなんです。

 

内心『やれやれ』と胸をなでおろしつつ、それらの筋肉(尺側手根屈筋)への治療を施し、

症状の再現を見ると、「痛くない」とのこと。

 

一件落着、ではあるのですが、

 

私「セルフケア、ちょっと続けるの難しかったですか?」

Aさん「いやぁ、あのぅ、そのぅ…」

 

いえいえ、責めは致しませんYO!

のど元過ぎると面倒なことはしなくなるのは人の常。

私自身もその最たるものですから!!

 

ただ、痛みから解放されても、運動に適応できるまでには少しばかり手がかかるのも事実ですので、

Aさんにはセルフケアを続けていただけるようお願いし、今日の治療を終了しました。


「肩関節の痛みをもたらすトリガーポイントの治療」セミナーを終えて

2013年08月25日 | セミナー/講習会

セミナーを開催する時、

いつもいつも、どうしたら皆の「ヤル気スイッチ」をONにできるかを考えています。

私は人間、ヤル気になりさえすれば、とんでもない力が出るもんだと、

常々そう思って生きています。

だからいつも、どうにかこうにか参加者の「ヤル気スイッチ」を押そうと足掻いてます。

そのためになら何だって出来ます。

道化だって演じます(存在自体が道化かもしれませんが)。

ともかく、なんでも良かれと思われることは試すようにしています。

いつだってそうです。

今日も新たな試みでしたが、どうやら上手くいったようです。

「開始10分で、会場が居心地の良い空間に変わりました」

と、アンケートのコメントを見て、なんだかありがたくって。

ほっこりとした気持ちでビールを一缶。

「知識や技術だけじゃくて、明日からの臨床に取り組む気持ちが、とても前向きになれました。」

といった言葉に救われて、ウイスキーを一口。

 

毎度この一日の準備に、グイッと力を注ぎます。

そして、参加してくれた同業の先生方にいただくアンケートにある意見の数々に、

それだけの労力を掛ける意義を頂いてます。

本当に有難いと思います。

諸々を含めて私は、私という小さな個人に、貴重な一日を掛けて参加してくれている同志のみんなに

全力でエールを送りたい。

「小手先で上手いことまとめる」んじゃなくて、泥臭くても現場からの言葉を届けたい。

患者さんに喜んでもらえる仕事が出来る「マニュアルメディシン」の愉しさを知ってもらいたい。

そう思うのです。

 

私にとって「アンケート」は通信簿のようなものなのです。

毎度のことながら、皆さんからの「通信簿」を見ると、

これからも器用さからは距離を置き、思いを込めて全力で、泥臭くも「伝える仕事」をし続けたいと、

そう強く思います。 


痛い場所が治療点とは限らないのです。-五十肩の治療から-

2013年08月19日 | 治療の話

昨日は五十肩(凍結肩といいます)をはじめ肩の痛みの相談が多い日でした。

私は治療の中で「セルフケア」を重視しています。

治療の合間にも回復を進めるのに役立つので、治療に来る回数を減らせるからです。

この暑い中、東京23区でもとりわけ暑い練馬にそう何度も足繁く通わせては申し訳ないですからね。

そんなこんなで、この日も多くの患者さんにお土産(セルフケアの方法)をお持ち帰りいただいたわけです。

しかし、同じように肩の痛みを訴えている患者さんなのに、必ず同じ方法とはならないのが面白いですね。

この日もAさんには肩甲骨につく筋肉のテニスボールマッサージを伝え、

Bさんには前腕のテニスボールマッサージを伝え、

Cさんにはバランスディスク(なければバスタオルをチャーシューのように丸めてその上で)を使ったスクワットを伝え…

みんな見事にバラバラ。。

特に肩が痛いのにスクワットを伝えられたCさんはちょっと訝しそうな顔をされていました。

でも、肩関節を支える筋肉のアンバランスがおこる大きな要因がそれぞれ違っているので、それでいいんです。

むしろ「肩関節を支える筋肉のアンバランス」の原因となる部分に焦点が合わないと、

なかなか問題の解決につながらない

というのが私の臨床を通じた実感です。

個々の問題を探り出すのは一見難しそうに思えるかもしれませんが、そんなに難しいものではありません。

2年ほど前の勉強会でちょうどいいものがありましたので、ご紹介します。

もしよろしければ、ご覧になってみてください。

そうそう、バランス訓練に挑戦する場合、転んでけがをしないよう十分注意してください。

初めて行うなら直ぐ傍に補助を入れましょう。

道具を使う場合は少なくとも平らな床で片足立ちが5~10秒ほどはできることを確認してください。

5秒と持たない場合は不安定な土台を作る道具を使う必要はありません。

床で片足立ちの練習で十分です。

それから念のため。

言わずもがなですが、エクササイズは自己責任で行ってください。<(_ _)>


お盆休みをいただきました

2013年08月17日 | よもやま話

いつもいつも、大切なお身体のご相談をお寄せ頂き心より感謝申し上げます。

このところ予約状況が混み合っており、皆様には大変なご迷惑をお掛けしております。

本当に申し訳ございません。

このところの状況を見て迷いもありましたが、平年通りのお盆休みを頂戴しました。

お陰さまでしっかりと充電させていただきました。

治療中の集中力もお休み前より良いようです。(本当はそうしたことではいかんのですが…)

この集中力をキープして、いつでもベストの治療を提供してゆこうと思います。

ですので、今後とも「とよたま手技治療院」をどうかよろしくお願い致します。

 

 

 さて、ずいぶん長い休みを取ってるじゃないの!?

と思われた方もいらっしゃると思いますが、

10日夜~11日朝まで、同業の先生方を対象とした「ど根性研修会」を致しまして、

そこから13日までは講義関連の諸業務をコッテリとこなし、

解放されたのは14日でした。(以上、「言い分け」でした。。)

14日は家族の予定が合わず、のんびりと過ごさせていただきまして、

15日にちょっとだけ家族孝行を致しました。

 

題して「タマゾン川釣り紀行!!」

 

皆さん知ってました!?

TVを見ていると、最近の多摩川では熱帯魚が釣れるというではありませんか!

ガーパイクとかピラルクとか、すんごいのが居るってんで、

むか~し購入して大して使わずにタンスの肥しになっているバス釣り用の竿とリールを引っ張り出して

いってきましたタマゾン川!

 

さあどうだ!

これがタマゾン川だ!!

 

って、

あらら、

写真のデータが…

 

すみません。

写真が手元にないので、続きは後日!

 

さあ、この日いったい何が釣れたのか!?

それとも釣れなかったのか!?

こうご期待!!

 

<つづく>


桃をたらふく食べてきました!=家族サービスの巻き=

2013年08月03日 | よもやま話

見てください!

このでかい桃!!

実は前回の休院日に、山梨県は甲州市勝沼へぶどう&桃狩りに行ってきました。

御世話になったのは赤坂園さんです。

写真はこの桃を育てた若大将。

ちいさくて分かりずらいかもですが、若大将はワイルド系なイケメンです。

すっごくアウトドアとかやりそうな感じでしたが「いや、全然(笑)」なのだとか。。


この日はあいにくの雨で、「滑って泥んこになるから」「靴なんかは泥んこになってしまうので」と、

やんわり中止をすすめる若大将。

しかし、家内も息子もどうにかこうにかして「狩りたい」様子。

私はと言えば、御茶うけにいただいた大量の桃をひたすら胃の腑に収めるのに一生懸命(笑)

だって、写真の通りビックリするほど大きくて、メッチャクチャ甘くて美味いんですもの!

一通り食べ終え2人を見ると、まだ煮え切らない様子。

「泥んこになっても良いので…」

とGOサインを出す私。

こんなこともあろうかと家族全員のビーサンを鞄に忍ばせてくるあたり、流石でしょ(笑)

本当は『河原にも行くかもしれない』と、念のため持ってきてたんですけどね。

息子の分は着替えもあったのでなんとでもなるし、親は泥んこのまま東京まで帰るのもまた一興。

比較的高いところの実を取ることになる桃狩りは「滑った時に危ないよ」ということで、

「泥んこになるだけで安全だ」という「ブドウ狩り」に挑戦しました。

この日はデラウエアが熟れてて美味しいということで、カゴいっぱいにブドウを狩りました。

人生初のブドウ狩り、大満足です。

しかし、ブドウ狩りをしのぐ勢いでおもしろかったのが、行き帰りの車上。

農場までは軽トラの荷台に乗って行くんですが、程良く揺れて、まるで花屋敷のジェットコースターです。

家内も息子も大はしゃぎでした。

そして、農園のある小高い丘の上、荷台から見る眺めは曇天だということを忘れるほど美しく、

『きてよかった~』と大満足な私。

本当に良い休日を送ることができました。

若大将、本当にありがとう。

また行くからね!

 

持ち帰った大量なブドウは帰宅後、

①普通に食べる

②凍らせて食べる

③ジャムにして食べる

と、めいっぱい楽しませていただきました。

桃は…

 

 

 

 

帰りの電車のなかで食べちゃいました。

 

そうそう、桃についてもう少しお話させて下さいね。

その昔、週に2日本栖湖方面に出張していたのですが、その時に地元の方から

「東京の人は桃は軟らかいって思っているでしょう?

でもね、取り立て新鮮な桃はカリッとした触感なんだよ。

こっちの者は、桃は固いのがすきなんだ。」

と聞いていたんです。

地元の方は皮ごと食べるのが通だということでしたので、私も皮ごとトライしました。

ご馳走になった桃はまさしく「新鮮」、カリッとした食感に濃厚な甘みと芳香が口いっぱいに広がります。

スーパーで売っている桃でも十二分に美味しくいただいているのですが、

ここの桃は別格です。(旅の空がそう感じさせるのか!?)

とにかく美味しかった!!!

 

本当か!?

と思われた方は百聞は一見にしかずと申します。

詳細はこちら↓ 

http://akasakaen.com/profile.html

これからは巨峰もでるそうです。

ん~、もう一回行かなきゃ

<おわり>


胸椎の評価と介入 9月15日大阪会場にてFRATの御披露目

2013年08月02日 | セミナー/講習会

今まで「古川スペシャル」「複合テクニック」と呼んでいたテクニック。

大枠がまとまってきたので

「呼吸と関節運動による可動化」という意味で

FRAT(フラット)と命名し先月(7月21日「頚椎の評価と介入」)から講義で指導し始めました。

東京でも行いますが今のところ大阪にて先行して紹介しています。

9月の15日には胸椎編をご紹介します。

FRATは胸椎での操作が一番用意ですので、手技に自信がない方でもとっつきやすいのではないかと思います。

参考資料として こちら の動画をご覧ください。

あとこちら↓の動画もよろしければ。

途中「オチ」が付く前にエンドロールが回ってしまいますが、

エンドロールの後に介入後の変化が出てきますので、最後までご覧いただけると嬉しいです。


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