「懸待表裏(けんたいひょうり)
」
※字が間違ってたらすみません。
えー、例によって、
また曖昧な記憶の糸をたどって書いてます。
これは、柳生流の剣術の古い先生(剣豪!?)の言葉…
だったような気がします!
で、言わんとするところは、
・自身が「先の先」を取ろうとする時には、相手にはそれと悟られないように
あたかも出方をうかがう「待ち」の構えを見せましょう。
・自身が「後の先」を取ろうとする時には、相手にはそれと悟られないように
あたかも今にも打ちかかろうとする「攻め」の構えを見せましょう。
↑だったと思います。
攻め
を主体にする場合、見た目からも「攻めるぞ×2」となると
相手も警戒してしっかりガードしますので、なかなか攻撃が決まらない。
そこで、見た目の「攻め」ようとする気配を出さない事が大事だ
ということのようです。
反対に、守り
を主体にする場合、見た目からも「守りに徹します」となると
相手はかさになって攻めてきますから、なかなか反撃に転じにくい。
そこで、カウンターをとる場合は、見た目は今すぐにでも打ってきそうな
「攻め」の姿勢をとることで相手に無言のプレッシャーをあたえ、
相手を「出させる」事が大切になってくる。
試合前になると調整に来る空手家K君
今回はお友達の空手家S君
とご来院。
K君は小兵なので、「ヒット&アウェイ」「回転の良い連打」が持ち味の選手。
(…だと勝手に解釈。)
S君はシッカリとした体格を活かして「カウンター・アタック」が持ち味の選手。
(これは確認済み)
なのですが身体を調べてみると、
K君の身体は、骨盤が前に倒れ込み、腰椎の反りも強い。
これだと前には出やすいんですが、攻撃の後すぐに引けない。
そして、一打攻撃を出すと二打めが遅れる。
つまり、小兵ならではの「ヒット&アウェイ」も「回転の良い連打」も効かない状態です。
いかんよ、これは。。。
S君は、全く逆。
モモ裏が硬く、骨盤は後に倒れ気味。
これだと「ここぞ!!」って瞬間に、前に出れない。
要するに待ってばかりで防戦一方になりがちな身体なんですね。
こうなると「後の先」のはずが「後手後手」になってしまいます。
いかんよ、これは。。。
つまり二人とも「懸待表裏」からすると逆な身体の状態になっていたんですね。
治療前に実際にミット打ちで先の問題点を確認・実感して頂いた上で治療開始!
「動き」をジャマしている硬さを取り除き、
上手く働いていなかった筋肉の働きを活性化させてみると
K君→連打の回転が上がる
S君→「後の先」の反応が早まる
K&S→切れ・威力ともに
この状態を維持するためのエクササイズを教えて今日の治療は終了しました
今日の状態で試合に臨めれば、結構いいとこまでいけるのではないでしょうか。
がんばってねK君!!S君!!