「側弯症」といわれて…

2009年08月30日 | Weblog
小学生の息子さんを連れて受診されたAさんと息子さんのB君。

B君が健康診断のときに側弯症といわれ、心配になってのご来院でした。

B君の姿勢を拝見すると、重心は右脚に乗り、左の肩が前にせり出し、腰を丸め…

確かにゆがんでいます。

「このまま大きくなったら何か問題が出ないかと…」

とはお母さん。

私にも子供がおりますので、心配する気持ちは痛いほどわかります。

治療では、

大きく身体を【前・後ろ・左右の回旋・左右の側屈・しゃがむ・バンザイする】

などの方向に動かしてもらい、B君の身体を歪めているこわばりを探します。

両足とも腿からふくらはぎにかけて固さが強いようですが、

成長期のお子さんでは、骨の成長に筋肉や腱の成長が追いつかない時期があり

これに関しては別段異常と呼べるものではないようです。

手を入れるべき点としては、

右の内腿(内転筋)の固さと、腰椎の反りにくさ

が見つかりました。

左の肩が前にせり出していたので、この部位にこわばりが出るかと思ったんですが、

問題が出てこないあたり、固さの問題ではなく

支えに使われる背中側の筋肉の働きが弱まっている様子が伺えます。

手技療法による治療で強張りを可能な限り取り去った後、

今度はバランスツールを使った姿勢修正エクササイズを行いました。

頭の位置は両脚の中心にだいぶ近づいてきましたが

まだ左肩が前にせり出したまま…

「今日はここまで」と初回の治療を終えました。

続いてお母さんの治療です。

治療中、診察台の横にイスを持ってきて読書にいそしむB君。


私『ん!?』

B君の姿を見ていると、どうも右の股関節の外側の抑えが

効いていないように診受けられます。

試しに「眼をつぶって右脚で片脚立ちしてごらん。次は左…」

と、B君に閉眼片脚立ちテストをしてもらうと

右の脚で立つと股関節から身体が大きく左に揺れています。

これは右の股関節外転筋群の機能が正常に働いていないというサインです。


「そのまま1分半頑張ってみて。」

とゲーム感覚でバランス訓練をしてもらいました。

「できた!!」

とB君。

お母さんの治療を中断し、B君の姿勢をお母さんと一緒に確認すると

先ほどまで突き出ていた左肩はきれいに整っていました。


B君の治療、

『今日はここまでか…』

と思ったのですが、どうやら見落としがあったようですね。

反省しきりです(汗)


お母さんの治療も無事終了し、

B君には自宅でも閉眼片脚立ち1分半を続けてもらうように指示し、治療を終了しました。




8/23【前屈型・後屈型腰痛の姿勢評価と修正法】IN大阪

2009年08月25日 | Weblog
一昨日の日曜日は、【前屈型・後屈型腰痛の姿勢評価と修正法】ということで

講師として大阪におりました。

場所は大阪は東岸和田の田畑整骨院院内。

院長 田畑先生にお招きいただき実現した今企画、

にぎやかに、そして情熱のこもった6時間となりました。

総勢11人という少数での講義でしたので、参加された先生方の手をとり

技術において書物や映像では伝えられない

「感触」

をしっかりと伝えることができました。

11名の先生方と、非常に濃密な時間を共有させていただき

そこから得られた学びも非常に多く

何にも変えがたい経験をつむことができました。


これからも、求めがあればどこへでも出向いてゆきたいと思います。

どうぞお気軽に事務局宛にご相談下さい。

おじぎから戻すとき、腰が痛むんです。

2009年08月19日 | Weblog
立ち際や、おじぎの姿勢から上半身を起こす際に腰の付け根が痛い

と来院されたAさん

諸々お身体を調べてみても、捻挫や神経の故障はないようです。

しかし、膝を内に向けてお尻を後ろに突き出した姿勢が気にかかります。

この姿勢は経験上、骨盤の関節の不安定性(グラつき)による故障を生じやすいようです。

ためしにAさんの骨盤を両サイドからしっかりと支えて、

ぐらつきを抑えてから痛む動作をしてもらうと

Aさん「あれ?痛くない

とおっしゃいます。

『やっぱり!』と、私

これで痛みの原因が骨盤の関節の支えの悪さにあることが判りました。


私たちの骨盤は両サイドの寛骨という腿の骨と股関節を作っている骨と

その間に挟まる仙骨という骨で構成されます。(あとシッポの骨の尾椎)



Aさんのお尻を後ろに突き出した姿勢では、

仙骨を後ろから支えている大臀筋(↓左の図)が上手に働きません。


プリンシプルズ オブ マニュアルスポーツメディシン「ペルビックガードル」より 

結果として寛骨とのあいだから仙骨が後ろに押し出されるように納まりが悪くなります。

仙骨という骨は腰を反らせるとき、

始めに少し前へ倒れこむように動くのが正常な運動とされます。

Aさんの場合、仙骨の後ろ側からの支えが弱い分

動き出しの「仙骨のおじぎ」ができなくなっていたようです。

こうなると、腰を丸めるときには痛まないのに

反らせるときにだけ仙骨周囲の関節にズレや衝突を生んでしまい痛む

なんて事が起こります。


この仮説が当たっているかの見極めは、

正しい位置に仙骨を支えて問題の動作で痛みが和らぐか

をみることになります。


そういったわけで、前出の骨盤を押さえて痛みが治まるか?

といったやり取りになったわけです。



Aさんの治療としては、

正しい位置に各関節が納まることを邪魔する強張りを

手技による治療でとることからはじめます。


しかし、固さをとるだけでは解決になりません。

支えが失われた結果の痛みですから、

ゆるめただけではかえって痛みが強くなることさえあるのです。(腰に限らず臨床上良くあることです。)

これを何とか収めるには、関節の支えにかかわる

「筋肉の働き」

を取り戻してもらわなくてはなりません。

幸い私たちの筋肉は上手に運動すると、

その筋肉を動かしている神経の働きが促され

一時的に働きを強めることができたりします。

(これを専門的には「促通:そくつう」といいます。)

Aさんの治療では、床に仰向けにねて

踵をベッドなど床よりも高いとことろに乗せ

腿から胸までを一直線になるようお尻を持ち上げたまま

10秒保持し、10秒休む

といった運動を3セット行ってもらいました。

狙い通り、運動療法を施行した直後、Aさんの症状は納まっていました。

Aさん「あれれ???」

と不思議そうなAさん。

してやったりと、ほくそ笑む私。


基本的に運動の無理強いはしませんが、

より効率的に改善を得るために

わたしの治療では、時に運動療法をご提案させていただくことがあるのです。

一般的に治療というと、

一方的に施すものというイメージが強いようですが、

治癒というゴールに向かって治療者と患者が一緒に協力し合う

そんな治療があってもいいと思うのは私だけでしょうか!?

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【ちょっとつぶやいてみます】

今までにも腰痛に関していろいろと書いてきましたが

本当にいろんな原因があるものです。

同じような症状でも、その原因や治療プランは十人十色(ん~、十人十色は言い過ぎかな…)

患者さんの身体に合わせてその都度治療が変わることも良くあることです。

紋切り型にはならないからこそ手技治療は面白いんです。

ずっと乗ってます…

2009年08月17日 | Weblog
鹿島神宮駅からコミュニティバスに乗り

鹿島灘駅という無人駅でお昼を摂りました。

息子は水戸納豆弁当を

家内は印籠弁当を


私は…

普通の鳥弁です。

昼食後に電車で鹿島神宮駅にもどり

いま高速バスに乗っています。

今日一日

ずぅ~っと

乗り物に乗りっぱなしです。

コミュニティバスです

2009年08月17日 | Weblog
行き先の「湾岸」の文字に

海に行けるかと、ふらりと寄り道の旅です。

しばらく乗ると窓のむこうに海が見えてきました。

『夏っていえば海だよなぁ~』

と、ウキウキして眺める車窓。

私「どこで降りる?」

家内「ん?駅。」

私「(・_・)エッ..?

海は!?」

家内「見えてるでしょ」
私「見るだけ?」

家内「そうだけど?

海に寄ってる時間はないからね」

当たり前じゃない的な眼差しに呆然自失…

ひょっとして、バスに乗っただけ!?


このあとも

まだまだ乗り物の旅は続きます…

ゴルフか!?

2009年08月17日 | Weblog
先程のフレッシュひたち

車体の色が五種類だか何種類だかあるそうで

出掛けに「今日乗る車体の色当てゲーム」をしてみました。

息子は黄色

家内は赤

私は青

勝った人には「ソフトクリーム」です。



乗った車体は青でした。

私「フフフ、ソフトクリームは私を選んだようだねえ( ̄・・ ̄)」

息子「おめでとうございま~す!当たったお祝いにみんなでソフトクリームを食べましょ~(≧∇≦)」

私「え?誰が買うの?」

息子「勝った人だよ( ̄∀ ̄)

あのね、一回で当たるとお祝いするんだよ~」

私「?」

家内「それって、ゴルフのホールインワンのときじゃない?」

息子「そうだよ(-^〇^-)」




意味が判らん(-"-;)

結局みんなにおごれと?

当たっても外れても

みんなにおごれと?(-_-#)

なんじゃそりゃ(;`皿´)



そんなこんなで

これからソフトクリームを食べます(ρ_;)

鹿島臨海鉄道

2009年08月17日 | Weblog
鹿島臨海鉄道に乗り換えです。

家内いわく

ローカル線に乗りたい!

との私の希望に応えたラインナップ



らしいです。

そんなこと言ったっけか?

それはそれとして

車窓からの景色が見事です。

息子と家内は先頭の窓から離れようとしません(^_^;)

フレッシュひたちに乗りました

2009年08月17日 | Weblog
今週のお休みは家族で

「鉄子の旅※」

ごっこです。

※小学館月刊IKKIに連載されていた鉄ヲタというジャンルの実録ギャグ漫画です


家内の提案で常磐線の「フレッシュひたち」に乗って水戸まで来てみました。

ここまであさ6時に起床し、乗り換えは駆け足…

ちなみに昨晩は1時に就寝…

眠い(ρд-)zZZ

が、しかし!

これも「鉄子の旅」ごっこと思うと「楽しみ」にかわるから不思議です。

次は何やらローカル線に乗るそうです。

野球肘

2009年08月14日 | Weblog
野球肘といわれ2ヶ月病院通いをしていたという高校球児のA君。

2ヶ月前、投球練習を頑張っていたら痛み出したそうです。

はじめは肘の内側が痛んでいたそうですが、いまは肘の裏(肘頭の上辺り)が

バッティング練習をやりこむと痛み出すとのことでした。

彼は右利きですが右投げの左打ち。

そこからすると右腕の使用頻度が高いようです。

治療では、今現在の肘の状態を調べることからはじめました。

痛いという場所が腫れている様子はありません。

靭帯にストレッチをかけて、関節のグラつきや痛みが無いことから靭帯の故障は無いようです。

次に関節として向かい合った骨同士を互いにぶつかるように圧迫してみます。

これも痛くないとのこと。

骨や軟骨の問題もなさそうです。

しかし、肘を曲げきると左より少し抵抗が強いように感じます。

これは肘を伸ばす筋肉が縮んでいるサインです。

丹念に上腕三頭筋を探ると、

あったあった、

ありました♪

上腕三頭筋の内側より(内側頭)にトリガーポイントという筋肉の故障が見つかりました。

圧痛も強いようでしたので、まずストレインカウンターストレインという手技で痛みを散らます。

ある程度痛みに対する感受性が和らいだところで、

ASTR(アスター)という手技でしっかりストレッチ!!!!


ところで、

ストレッチといえば…




『のびぃ~る のびぃ~る

 どうだぁ、ストレッチパワーが貯まってきたろう!?


なんちゃってね!




え!?

ご存じない???


いやだなぁ~

みんなのヒーロー「ストレッチマン」ですよぉ~

知ってて知らない振りとか

勘弁してくださいよぉ


え?

ホンとに知らない!?



↓知らなかった方のために




ま、ストレッチマンは置いといて…

治療後5キロの取っ手つきのメディシンボールをスイングしてもらっても痛みや違和感は無いとのこと。

思わず笑みを漏らすA君。

セルフケアを伝え初回の治療は終了です。


私は彼が今回のような故障に陥った遠因を

右股関節の内旋方向への動きの悪さにあると考えています。

どういうことかと申しますと、

左で(右肘が前になります)バットをスイングしようとすると、

右の股関節が内に回らない分、腰も回らず

変わりに肘を伸ばすことでバットを振ることになります。

腰で振れていないとでも申しましょうか。

これでは肘を伸ばす作用を持つ上腕三頭筋に強い負担がかかってしまいます。

ふたたび腕に無理がかからないように、

再発予防には股関節の使われ方をかえる必要があるのです。

A君には、痛みが落ち着き次第、再発予防のためのコンディショニングに移ることを伝えました。

痛みが引けばそれで治療が終わるわけではないんです。


A君へ

次の甲子園までに、しっかり治してしっかりスキルアップして

目指せ全国制覇!

ですね

8/9 徒手医療協会主催「変形性膝関節症の徒手的臨床」

2009年08月12日 | Weblog
2009年8月9日

大阪医療技術学園専門学校 8階実習室にて

徒手医療協会主催「変形性膝関節症の徒手的臨床」の講師を勤めてまいりました。



当日の模様

本当は講義終了後すぐに更新しようと思っていたのですが、携帯の電池がもたず

昨日は一日グッタリ…

気がつけば今日になってしまいました。



↑写真は触診の練習風景です。

手技療法による介入は「触って組織の異常がわかること」が大切です。

触り方から、異常部位の検出法をじっくり行います。

「なにごとも基本が重要だ」との考えにもとづいて、

しっかりと時間を割きました。



↑大腿骨の内方滑りに対する対処法(関節モビリゼーションと筋膜リリースの応用手技)を練習しているところです。

ASTRのみならず、変形性膝関節症の治療の際に応用する様々な手技(ストレインカウンターストレイン/マッスルエナジーテクニック/ストリッピングマッサージetc)を

実際の治療になぞって紹介しました。

筋骨格系の障害の治療では先ず

患者自身が意識的に「動かそう」と考えても動かせないような状態(機能障害)を

可能な限り取り外すことから始まります。

これには手技療法の技術が力を発揮します。

動くことのできる下地が整ったら、上手なコントロールを訓練します。

正常なコントロールには正常な神経の働きと充分な筋力が求められます。

これには運動療法が力を発揮します。




↑写真の背広姿の男性は、補助講師をお願いした田畑整骨院・鍼灸院 院長 田畑 俊和先生です。

治療技術もさることながら、その治療にかける想いの熱い、素晴らしい先生です。

【田畑整骨院】←岸和田の名院です。




恥ずかしいことに、セミナーの終了時間を16時と勘違いしており(本当は16:30)

予定の30分も前に「〆」てしまい、拍手の中会場を退場し

あわてて戻り、失笑を買いつつも残りの講義に突入なんて、

私らしい間の抜けた一幕もありました…

しかし、にもかかわらず 

参加された先生方からのアンケートの暖かいコメントの数々に

帰りの新幹線では目頭から汗がとまりませんでした。

最近、涙腺のパッキンがゆるくて困ります。


アンケートを見る限りでは高い評価をいただいておりますが、

私自身としては、まだまだ伝えきれないもどかしさを強く感じています。

今後もより解かりやすく、伝わりやすい講義を目指し日々研鑽してまいります。


この活動の目的は、

多くの治療家の先生方と手技療法の技術や治療に関する情報を共有することで、

より多くの御身体の苦痛に悩む患者様の助けとなることです。

私自身が膝や腰の講義に特に力を注ぐのは、以下の考えに基いています。


『病は気から、老いは脚から』

と申します。

脚が達者であれば、寝たきりにならずにすむ!

一生、元気いっぱい生活できれば病気も逃げてゆこうというものです!

(と、考えています。あくまで私心ですが。)


夢の実現のために

これからも頭を低く、眼を高く、孝を原点とし、頑張りたいと思います。

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休憩時間中に受けた質問の中で

「関節の副運動の消失と筋の短縮による制限と、治療の際にはどちらを優先して手を入れるべきか」

といった質問がありました。

私自身は関節の緩む姿位(ルースドパックポジション)で

その関節の持つ副運動、全ての方向の制限を探し、

あれば関節の制限から手を入れます。

なければ周囲の筋による制限を探します。

問題を持つ部分を探し、その問題を解除する

という考えで治療を進めています。

どちらも制限が強ければ、その状況で手の入れやすいほうから介入します。


どちらの制限にせよ、制限自体が軽ければ正しい関節運動を介助しつつ行う

運動療法を使うことも多々あります。

可動制限を解除し、同時に関節のコントロールも修正できるので

とても重宝しています。

明日に集中!

2009年08月08日 | Weblog
整骨院さんでのセミナーを終了しホテルへ向かっています。

明日は徒手医療協会の講義です。

伝えたい容量が多いので全体の流れをどうするか、

これから(ビール片手に)一人検討会です。

明日に集中×2







いやぁ~

なぁに食べよっかなぁ~(≧∇≦)

N700系

2009年08月08日 | Weblog
東京駅から新幹線です。

N700系でした。

何やら「ラッキー♪」と事務長が申しておりましたので

記念にパチリです。


写真のポーズは鉄子の旅という漫画の主人公の一人

横見さんの物真似です。

写真をよくみると手がぶれているのが

お分かりいただけると思います。


その答えは「鉄子の旅」小学館にあります。




え!?


私はテッチャンじゃないですよ


いや、本当に



いやいやいやいや


違いますから!



あ、でもブルートレインには乗ってみたいかも…



いや、違いますから!


テッチャンじゃないですから!

ASTRセミナー&とよたまセミナー IN大阪

2009年08月08日 | Weblog
きょうは昼過ぎから大阪に向かいます。

明日の徒手医療協会主催「痛みの臨床に役立つ治療手技ASTR 変形性膝関節症の徒手的臨床」(会場:大阪医療技術学園専門学校

ならびに

本日、自身の活動である徒手医学臨床技術研究会のセミナーを

大阪の柔整師の先生の治療院をお借りして行うためです。

徒手医学臨床技術研究会セミナーのお題は

頚肩部の障害に対するセルフケアエクササイズ

・ 肩峰下インピンジメント症候群

・ 頚椎症性頭痛

・ 頭部前方姿勢(猫背)の修正

です。

先ほどリポDも飲み、気合充分です!

張り切っていってきます!

社交ダンスのススメ - その1 -

2009年08月07日 | Weblog
60代以上の女性の患者様から

「健康のために何か運動をしようかと思うんですけど、

 何かいい運動ないかしら?」

といった質問を受けたとき(最近良く受けます。)

私は迷わずこういいます。

「ズバリ、社交ダンスです!!」と。


社交ダンスの何が良いのか!?

健康運動指導士&介護予防運動指導員として、考えうる効能を挙げてみます。

その1 「寝たきり予防効果」(介護予防運動としての効果)

人は、年齢を重ねると

「この先もずっと人の手を借りずに自力で生活したい」

といった願いを持つようです。

特にご両親の介護を経験された方に多いように思います。

私はまだ30代ですが、とよたま手技治療院を始める前から

寝たきりの方の機能訓練に携わっておりまして

「寝たきりになる」ということがどんなことなのか診てきましたので

この気持ちがリアルに想像できてしまいます。

そうなんです。

なってからだと大変なんです。

自分だけが大変なのではなく、

周りの家族も大変になることが身に染みて解かると

なんとしても「寝たきりになる」ことを回避したくなるものです。


では、どうしたら「寝たきり」を回避できるのか!?



寝たきりの要因となる「転倒骨折」

先ずはこれをしないことです。

そして、最低限ではなく余剰の体力を身に着けること。

転倒骨折を予防するためにいったい何をするのが一番効果的なのか

アメリカの8つの州で行われた転倒予防に関する研究をまとめた

FICSIT研究というものがあります。

それによると、単純に脚の筋力を鍛えるとか歩くとかそういったことよりも

しゃがんだり立ち上がったり片脚立ちになったり

縦横無尽にランダムに移動するような要素を含む運動が転倒予防に効果が高い

といった結論を導き出しているようです。


この研究では太極拳などが推奨されているようです。


一人でもできる手軽さと、運動のバリエーションの多さから進められているのですが

研究者により不十分な点もいくつか指摘されています。


例えば、何かにつまずいて転ぶときは「急にバランスを崩す」ことになります。


これを立て直すには素早い対応が求められるわけです。


あっ!

と、思ったときにはバシッと脚が継げていなくてはならないわけです。


これには外からのバランスを変化させる力(外力)に対して素早く反応するような

運動要素が必要です。


しかし、FICSIT研究で推奨される太極拳では残念ながら、

外から不意な力がかかる要素はあまり期待できません。

緩急の差も大きいとは思えません。(これは研究者の意見)

また、

なんとか一人で歩くことはできるけど、難しい

といった状態の方には容易に取り組むことができないのも難点です。(「また」以降は私の意見)


これらの難点を見事にクリアし、

元気な方から、介護予備軍、歩行時に軽度の介助を要する方までできるのが

社交ダンス

なのです


言い切ってしまった…





社交ダンス(モダン)では基本的に男女ペアで組み合った状態で踊ります。

緩急織り交ぜながら、様々な方向へとステップを踏むわけです。

プロの先生と踊ることを前提とすれば、先生は差し詰め「超高性能な動く杖」です。

バランスの崩れは先生によってリアルタイムでに修正されますから転倒のリスクも非常に低く、

しかも、ほぼ無意識で正しいボディコントロールを学ぶことができ

たとえ一人で歩くことが多少困難な方でも、先生と組むことで踊る(=歩行訓練する)ことができます。

(実際に脳梗塞後遺症による歩行困難の患者さんの歩行訓練にダンスの利点を応用していますが、その効果は高いように感じます。)


前述の太極拳では対象外の、歩行レベルの低い方までできることが

社交ダンスの優れた点ではないこと思いのです。(あくまでこれは個人的な見解ですが…)


ね、凄いでしょ!

社交ダンス!



他にもアンチエイジング効果もあるようです。

この点に関してはまたご紹介しますね。



と、こんな理由で社交ダンスがオススメなのです。


介護予防、やるなら元気なうちからですよ!


やるなら社交ダンスですよ!


で、興味をもたれた方に朗報です。↓↓↓

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先日、大江戸線練馬駅の駅構内にある

武田ダンススクール(社交ダンスの教室です)の看板に

『只今ワンコインレッスン実施中!』

の文字を見つけました。

「なになに!?

と中身を見てみると

500円で15分間のお試しレッスンが受けられるとのこと。

しかも「担当教師 武田 まゆみ」とある…


凄いことです。


これって、

凄いことなんです!


もとA級全日本ファイナリストのレッスンが500円って…




許されるなら僕も受けたい…

でも、以前体験済なので、たぶん…

対象外かな(泣)


以前体験したときは、こちらの教室の

加藤 透先生(プロA級)のレッスンを受けさせていただきました。



その昔、フィットネスクラブのバイトをしていた頃のこと

休み時間に「ヒップホップダンス」のスタジオレッスンに参加した際に

一人みんなと違った独特なリズム(と動き)をかもし出して、

多大なる被害※を生じてしまったため


※私個人としては「あ、今のぼく、輝いてる」的な陶酔を覚えていたのですが…

皆さんのリズムが微妙に私のリズムに同調してしまったようで…



講師の先生から「出入り禁止」の処分を受けてしまったほどの

特殊なリズム感の持ち主であるこの私


果たしてどうなることやら…


一抹の不安を胸に始まった体験レッスン












不安的中




家内と組んで踊ったのですが、ステップは忘れるわ足は踏むわ…




ポッキリ…



今まさに心が折れようとしたそのときです。


加藤先生が私の手をとり

やおら始まるシャル・ウィ・ダンス


このとき、奇跡が起こりました




まったくステップを覚えていなかった僕が

なぜか

きっちり

踊っているではないですか!!!




正確には「躍らせていただいた」でしょう。

見事に操られてしまい、しばし呆然。


『なになに!?今何が起こったの!?


正直な話、目の前の現実が理解できませんでした。





でも、これほんとの話なんです。





「ここが凄いぞ!ソシアルダンス!!」 ← あ、タイトル変わってる…

その2、「アンチエイジング効果!!」など

まだまだ、伝えたいことがございます。

つづきは次回。

乞うご期待

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