YOUTUBEライブ動画を編集したものです。
マッサージやストレッチが筋肥大の効率化に大いに役立っていたことがわかりました。
そのメカニズムから手法までをまとめました。
筋トレする方もそうでない方も、ぜひ一度ご覧ください。
筋肥大を加速させるリカバリー法!!免疫細胞が握るバルクアップのカギ
YOUTUBEライブ動画を編集したものです。
マッサージやストレッチが筋肥大の効率化に大いに役立っていたことがわかりました。
そのメカニズムから手法までをまとめました。
筋トレする方もそうでない方も、ぜひ一度ご覧ください。
筋肥大を加速させるリカバリー法!!免疫細胞が握るバルクアップのカギ
治療では痛めた個所に目が向きがちですが、痛めた個所に無理を集める背景要因への手入れのほうが治療上けっこう重要だったりします。
例えば、ベンチプレスで痛めた肩の治療では肩関節ばかりに目が行きがちですが、肩に負担を集めてしまう原因が胸郭にあるということを忘れてはいけません。
いつも同じ側の肩や肘を痛めてしまうというケースでは、胸郭が痛めた肩の逆方向に捻じれています。
確認に仕方は簡単です。
椅子に座って身体を左右に捻じります。
すると回りやすい側と回りにくい側がはっきりします。
傷めてしまうのは向きにくい側の肩となります。
なぜそうなるのか?
それは、土台となる胸が片側へまわっているせいで、ボトムで胸の向きと反対の方にはより深い角度からプレスを強いられてしまうことになるからです。
なので肩の治療も大事なんですが、胸郭…体軸といった方がいいかもしれませんが…腕の土台になる部分への手入れも同じぐらい大切なんです。
こうした問題にお薦めしたいエクササイズはリボルバーとFTです。
動画を添付いたしますので、ぜひお役立てください。
〇リボルバー
〇FT
クロスフィットを嗜むAさん(40代男性)の相談は左股関節前面の痛み。
久しぶりのワークアウトでバックスクワット、スラスター(フロントスクワットからのプッシュプレス)をしこたまやって痛めたとのこと。
普通にしゃがむ程度ではさして痛まないのだけど、多少の重り(30~40)を担いでしゃがむと股関節の付け根を前から後ろへと突き抜けるような痛みが走るといいます。
この場合、股関節インピンジメントという故障を疑います。
経験上、内転筋・小殿筋・外閉鎖筋・ハムストリングス・腰方形筋・起立筋あたりの短縮を解くことで股関節の衝突を外すことができますが、急性期の炎症をともなっていたりすると直後効果としての除痛には至らないケースもあり得ます。
その場合はあるていど股関節の可動域は広がるけど、やっぱり深く曲げきったあたりが痛むといった結果に行き着きます。
Aさんの股関節はまさにそれ。
上記の筋群へ手入れをしたところでボトムまでしゃがみ切れはしましたが、やはり股関節の深部が痛むといいます。
この結果から、亜急性期(炎症が終息したばかり)の問題でもあるのだろうと、もう一度詳しく調べることに。
すると、左股関節の前面、ちょうど腸腰筋が恥骨を乗り越えたあたりに熱を帯びた個所が見つかりました。
深部を探ると腫れて膨らんだ腸骨筋滑液包が見つかり、そこを押すとAさんかなり痛がります。
Aさんの痛みの原因はどうやら腸骨筋滑液包炎のようです。
この故障は本来まれな故障なのですが、私の臨床ではそう少なくない故障です。
患者さんの多くは深いスクワットをするウエイトリフターやパワーリフターです。
この故障の場合、もう一手試す価値のある治療があります。
それは鍼治療。
それも、極力太くて長い鍼での鍼治療。
何をするのかというと…
続きはNOTEでお読みいただけます
不思議なもので、女性によく見られる腱鞘炎やドケルバン病(母指伸筋腱の腱鞘炎)って50代から増えてくる。
しかも、難治性が多い。
理由は、故障の背景にエストロゲンという女性ホルモンの減少です。(と、私は考えている…)
エストロゲンの低下は関節周囲の滑膜に浮腫を起こすんです。
丁度そこには手指を動かす腱があり、それを支える腱鞘、支帯といった組織があります。
それらがむくむと摩擦が生じやすくなり、結果として腱鞘炎や腱炎が現れます。
つづきは「とよたまファンクショナルデザインnote」でご覧いただけます。
このところ難しい症例が続いたり、
何かの潜入リサーチか?
と思われる案件があったりと、
なにかと消耗することが多い日々が続いていました。
あまり気にしているつもりもなかったのですが、
それなりにストレスだったのでしょう
今日はなんとなくカラダが重い。
単なる寝不足ともいえるけど…
1人目の治療を終えたところでしばらくは呆けてしまい
『これが老いか…』
と衰えをぐっと噛み締め、のろのろとカルテをまとめる。
二人目の患者さんが来る前に、院内の換気と消毒もしなくては…
でも、すでにグロッキー。
二人目は全身の倦怠感とめまいのご相談。
何か怖い病気でもあるのだろうかと検査を受けるも
問題なしという結果に
「この辛さは気のせいなんでしょうか…」
と、意気消沈される患者さん。
「全身の倦怠感もめまい感も原因は交感神経の過緊張。
気のせいでも気の迷いでもありません。
根詰めて仕事を頑張りすぎているのでは?」
と聞くと、大いに思い当たる節があるようす。
二人目の患者さんの訴える苦痛は
実施した検査で疑った問題が原因したものではなかっただけで、
偽りなく実在している苦痛である旨伝えると
少しほっとした面持ちで微笑んでくれました。
二人目の患者さんを見送り、
再びのろのろとカルテをまとめ…
<続きはnoteにて>
https://note.com/toyotama5048/n/n0138dbc810af
このところ、肩関節の痛みの相談でちょっと興味深い例が続いてます。
故障自体は肩峰下インピンジメント症候群というよくある相談…
肩を挙げると水平から10度の範囲で肩関節に痛みを生じるという故障なんですけども、
何が興味深いって、その原因に普段だったらマイノリティなはずの要因が治療のカギを握っていたケースが続いてるんです。
肩峰下インピンジメントには大きく分けて二つのタイプがありまして
1,腕を前へならえから頭上に挙げる動作で痛む「屈曲型」
2,腕を横から開く動作で痛む「外転型インピンジメント」
この二つがあります。(実際には混在していますが)
この原因として、猫背による肩甲骨の位置異常、それによる肩関節周囲筋のアンバランスが挙げられます。
でも、ときおり混ざり込む原因に「第2肋骨の下制」という機能障害があるんです。
この第2肋骨って骨は腕の運動の軸になっていて、
この肋骨が下に引き下げられてしまうと腕を横に挙げるときに胸が連動できず、肩関節にかんぬきがかかってしまうんです。
そうして発生したインピンジメント症候群は第二肋骨の問題を解消しなくては治りません。
でも、第二肋骨が原因となるケースはいつもなら少数派。
それがこのところやたらに多い。
『あれ?今まで見過ごしてきたのかな?』
って心配になるぐらい多い。
この第2肋骨は何が原因で引き下げられているのだろう?
と探ってゆくと、決まってみぞおちの硬さが見つかります。
みぞおちあたりの筋膜が縮むと胸骨ごと上半分の肋骨をおじぎさせてしまいます。
とくに第1第2肋骨は影響が強く出ます。
このみぞおちは慢性的なストレスがあるとまず硬くなるところなのですが、
なんでストレスが続くとみぞおちが縮むんでしょう?
それはもぞおちの下に内臓神経節という内臓の知覚の中継点があるからなんです。
胃腸などの消化管の粘膜が傷つくと、その傷からの刺激をみぞおち付近の内臓神経節が受け取ります。
すると神経節周囲の筋も反射的に緊張を高めます。
なので、胃腸炎があったりするとみぞおちが硬くなってしまうんです。
ところで、ストレス性胃炎とかよく聞きますけど、心理的なストレスで胃腸の粘膜が傷つくのってなんだか不思議だと思いませんか?
これにもちゃんと仕組みがあるんです。
人はストレスを感じると交感神経が興奮します。
交感神経の慢性的な興奮状態は細胞の成長や再生を遅らせます。
消化管の粘膜細胞は3日で寿命を迎えますが、寿命を迎えると剥がれ落ち、新たな世代の粘膜細胞とバトンタッチします。
しかしながら、交感神経の興奮が続くと次世代の粘膜細胞の成長が遅れます。
でも、粘膜細胞は3日で寿命を迎え、剥落してしまうわけです。
するとどうなるか?
まだ粘液を吐き出せないような未熟な粘膜細胞が表に顔を出すことになるわけです。
消化管の粘液って胃腸が自分自身を消化しないための防御壁なんです。
その粘液が出ないとどうなるかはわかりますよね。
溶かされちゃうんです。
自分で自分を消化しちゃう。
こうして慢性的なストレスが胃腸炎を作り上げるんです。
慢性的にみぞおちが硬くなって、腕の軸の第2肋骨が動けなくなって、肩関節に無理な動きが繰り返されて
そうして肩が壊れてしまうということです。
そうそう、もう一つ説明しなくてはならないことがありますね。
第2肋骨がとくに動きを失う理由について。
みぞおちの筋膜が縮んだ時には第一肋骨も等しく影響を受けるはずなのに第2肋骨の問題が大きく出るのはなぜか?
それは、気持ちが落ち込んだ時にとられる姿勢がカギを握っています。
「はぁ~」とため息をついているときって、うなだれてますでしょう!?
あの姿勢では胸も落ちくぼみます。
すると胸骨が背中方向へ圧縮を受けることになるのですが、
胸骨は「胸骨丙・胸骨体・剣状突起」という3つの骨で構成されていて、胸骨丙と胸骨体の間は胸骨角という関節があるんです。
うなだれて胸骨が圧縮を受けたとき、この胸骨角を支点とした動きが圧縮方向に起こるわけですが、
この胸骨角につながっているのが第2肋骨なんです。
なもんで、第1よりも第2肋骨の障害が顕著に表れるんですね。
話をまとめると、
ここ最近のおかしな肩の故障の数々は
コロナ(関連の社会案が原因だと思いますが…)のストレスでみぞおちが硬くなり、
第二肋骨が下に引き込まれて肩関節が外転型インピンジメントが生じていたと、
つまり心因性のストレスが原因で痛めた肩(関節)ということ!
「心因性のストレスが原因で痛めた肩(関節)」とだけ書くと突飛な話だけれど、
身体を丁寧に読み解いてゆくと荒唐無稽な話ではなくなるから面白いですね。
そういえば、どこかの歌に「人はときに心に身を引きずられ、また身に心を引きずられ」なんて歌詞がありました。
こうした症例に気が付いたとき、心と体は密接にリンクしているんだなって妙に感心してしまいます。
でも、患者さんを治癒に導くということを考えると、心の問題が絡んでいる分、難しさを感じますね。
身体の故障は何とか出来るけど、ストレスのでどころに関しては政治に頑張っていただくほかありません。
しかし、どうもうまくいっている様子はなく…
こうなると、メンタルマネジメントが回復のカギになりそうですね。
さて何ができるか…
スポーツや趣味に時間を使ってストレス発散に努めていただくことでしょうかね!?
あれもこれも自粛×2!
でも仕事は通常営業で!!
となると、なかなか思い切ったストレス発散も難しいですね。
当分は故障の火が付いちゃあ消してのくり返しとなりそうですねぇ… (;´Д`)ハァ~
もも裏が痛むとご来院のAさん。
長引くテレワークで腰の疲労の蓄積は自覚していたが、年始にとうとう腰を痛めてしまったそうな。
腰自体は治っていたそうだが、最近になって今度はもも裏が痛みだしたとご来院。
経過からは椎間板由来の腰痛に続発する坐骨神経痛が想起された。
※腰部椎間板ヘルニアなのでは発症初期には腰痛、それが落ち着き始めてから下肢痛というパターンが少なくない。
しかし、ご本人的には神経痛というよりハムストリングスの故障のように感じているという。
確認のため前後屈を確認。
ハムストリングスの長さは十分。
となると、Aさんの心配するハムストリングスの故障の線は薄くなる。
腰椎の動きに伴った痛み(下肢痛)も現れない。
となると、どうも腰椎由来の故障の線も薄い。
Aさんと私、双方の予想を裏切る結果となった。
さて困った…とはならない。
病態を見極めるにはもう少し情報収集が必要だ、となる。
私「どんなことをするときにもも裏が痛みますか?」
と聞くと
A「床のものを取ろうとしたときなんかが痛むんですよね。」
と返ってきた。
私「ちょっと再現していただけますか?」
Aさん、膝を曲げずに股関節から身体を折り曲げてものを拾う動作を再現。
A「このとき痛みます」と、痛みの再現もあるという。
はて?先ほど前屈動作では痛がっていなかったはず。
何が違うのか?
もう一度再現してもらい、注意深く動作を観察。
すると、痛みを感じる動作では痛めている方の脚に重心が移っていることが判明。
なるほど。
おそらくは小殿筋のトリガーポイント由来の痛みだろう。
確認のために仰臥位で小殿筋の長さを左右比べると、痛めている側の小殿筋の短縮を確認。
組織を探ってみると後部繊維の線維化を発見。
どうやら犯人は小殿筋後部のトリガーポイントのようだ。
治療では鍼を選択。
無事トリガーポイントを解除し、事なきを得た。
このところテレワークをされる方から大腿外側や膝の外側の痛みを寄せられるケースが意外とおおい。
みなさん外側広筋や腸脛靭帯の故障を心配されるが、調べてみると小殿筋由来であるケースが多い。
これは座りっぱなしであることが原因だろう。
股関節の運動が安定するには骨盤部への腹部筋群と大殿筋の機能が保たれることが重要なのだが
座位ではどちらも機能低下に陥りやすい。
主たる支えを欠いた身体は補助装置である股関節の外転筋や内転筋を代用する。
しかし、所詮は補助装置。
じきに過労に陥りAさんの小殿筋のように「痛み」という悲鳴を上げることになる。
こうした例に出くわすと、通勤という運動がもたらしてきた福音の大きさを実感する。
転じて、テレワークでは意識的に身体を大きく使う時間を設けることを推奨したい。
ラジオ体操でもいい。
チェアスクワットでもいい。
股関節をしっかり曲げ伸ばしする動作を含んだ運動をチョイスすることで、
テレワークによる健康被害は大幅に減じるだろう。
海外のサッカーチームに留学中のハヤ君を襲った反復性捻挫。
繰り返す捻挫のループを止めるには、正常なモビリティ(可動性)とスタビリティ(安定性)、そして激しいコンタクトに耐えうるストレングス(強度)の獲得が必要です。
ケガで失った能力を再び手に入れる、それすなわちリハビリなのです。
反復性捻挫のアスリートリハビリ第2弾、とくとご覧あれ!!
癖になったねんざの治しかた その2|足首から腰・股関節・膝に効く!距腿関節へのアプローチ
昨年末から現在、テレワークが続いている方からの急性腰痛の相談がコンスタントに多い状況。
でも、その中身が晩夏から秋ごろに見たケースとはちょっと変わってきています。
以前は筋由来の腰痛が多かったのですが、最近は関節由来の腰痛が増えています。※
※と書きましたが、患者さんから10月あたりにも椎間板由来の腰痛について「増えている」と言っていた(書いていた)と聞きました。
たしかに書いてる…となると年末からの波は第2波ということになるのかもしれません。(2/3加筆)
タイトルに書いた通り「椎間板」を痛めているケースがいつもよりやけに多いんです。
その中には「椎間板ヘルニア※1」のケースもあるし、前段階の「椎間板症※2」のケースもありますが、総じて椎間板が傷ついてしまっての腰痛が多い。
※1椎間板の中にある髄核が椎間板の外壁を破って脊髄が収まる脊柱管にはみ出た状態。はみ出た髄核が「異物」として認識され、周囲に非常に強い炎症を起こしてしまう
※2髄核を覆う繊維輪という椎間板の外壁事態がひび割れた状態。ひび割れとして露出した繊維輪の断面が「異物」として認識され、周囲に非常に強い炎症を起こしてしまう
原因はハムストリングスの短縮です。
これ、明らかにテレワークの影響なんです。
座っているとハムはめいっぱい縮んだ位置で働かされます。
これが長くなるとよろしくない。
筋肉って縮んだ位置で働かせると緊張が強くなってしまうんです。
緊張したまま縮んだ状態が定着すると、今度は徐々に筋肉自体の長さも短くリセットされてゆきます。
そうなると元の長さを取り戻すのも一苦労。
失ったハムの長さを取り戻すために数週間から数か月かけてストレッチを習慣化する必要が出てきます。
話がそれましたね。
話を椎間板由来の腰痛のメカニズムに戻しましょう。
縮んだハムは座った姿勢では骨盤を後ろに引き倒し、腰椎を丸めます。
椎間板の繊維輪って後ろ側が薄くなっていて弱いんです。
そのか弱い部分が腰椎を丸めた姿勢では絶えず引き延ばされつづけるわけです。
長い時間引き延ばされ続けた繊維輪は徐々に傷つきもろくなってゆき、不意な動作でパキッと裂けたりします。
裂け目から髄核が飛び出せば「椎間板ヘルニア」、髄核が出るほどでないか年齢的に髄核が枯れていれば「椎間板症」となるわけです。
こうなると椎間板の傷が治るまでは腰椎部を中立位(曲げもそらせもしていない関節がリラックスできる位置)でなるべく安静にしなくてはなりませんが
ハムの短縮があると腰椎が動くたびに不安定に振り回されますから、安静が保てなくなり回復が大幅に遅れてしまいます。
でるので、予防のためにも回復促進にもハムストリングスの長さを取り戻さなくてはなりません。
さてどうやって?
その手法については後日動画にまとめようと思います。
こうご期待!
このところ椎間板ヘルニア(中高年の方は椎間板症=椎間板のひび割れが主なのですが分かりやすく「椎間板ヘルニア」と書いてます)からの坐骨神経痛の相談が増えてます。
みなさん在宅勤務が続いている方ばかり。
座った姿勢は椎間板への負荷が高いので、椎間板の故障を起こしやすい状況です。
また、座ったままという環境はハムストリングスをはじめ股関節内外転筋の短縮も生まれやすくなります。
股関節外転筋のなかでも中殿筋の故障では筋膜性の腰痛がおこりやすく、
ハムストリングスの短縮は腰椎の不安定性を強めることで腰部脊柱由来の腰痛が起こりやすくなるので、
最近の腰痛流行り(うちの治療院だけかな?)は座業によるものと考えるのが妥当でしょう。
でも、デスクワークはコロナ前からずっとやってきたはずです。
きっとテレワークであるが故の理由が潜んでいるはず。
それは何か?
おそらく、ですが、私は「通勤」の有無が関係していると考えています。
みなさん、満員電車での通勤は結構な運動負荷だと思いませんか?
家から駅まで早歩き。
足ばやに階段を上り駅のホームでは立って電車を待っている。
車内に移れば移ったで、座れればいいけど立てば電車の揺れとの格闘です。
揺れに対して耐える、これは立位保持に関する立派なスタビライゼーション(姿勢保持のための)トレーニングです。
これを朝夕二回、週に5日こなしていたわけです。
ドアツードアで通勤時間を30分としたら、毎日1時間トレーニングしてたわけですよ。
これがなくなって、座りっぱなしになって半年。
腰痛を引き起こすのに十分な機能低下が起こってしまってもおかしくはないでしょう。
困ったことに今回の流行(腰痛の)は関節由来位の故障がメインになっているケースが多い。
筋肉痛と捻挫を比べたら捻挫の方が治りが遅いというのは容易に想像できるでしょう?
関節由来の腰痛って回復に時間がかかるんです。
さらに、関節の炎症が近くの神経に波及しているケースが多い。
つまり、坐骨神経痛を起こしている人が多いんです。
神経は骨と並んで回復に時間のかかる組織なんです。
なので、壊す前に何とか手を打ちたいところ。
きっとテレワーク腰痛予備軍の方はまだまだたくさんいると思います。
いまのうちにしっかりと対策を打っておきませんか?
明確な関節の損傷に発展する前に、周囲の筋の緊張を解き、
腰椎・骨盤・股関節の連動性を取り戻すエクササイズを実施することで
テレワーク腰痛のリスクを大幅に低減させることは決して難しいことではありません。
もしよかったら、下の5つの動画を日替わりで順に実施してみてください。
1から5まで行う間にあらかたの治療要素が揃うよう作っています。
腰痛予防、慢性腰痛のセルフケアにおススメのエクササイズたちですので
ぜひお役立てください。
※痛みが強い、もしくは実施中に痛む場合は無理せず治療に来てください。
そして、ここまで書いておいて申し訳ないのですが、
エクササイズの実施は自己責任でお願いいたします。
ぎっくり腰といえば「大腰筋」!! テレワーク腰痛のセルフケア DAY1 #伸展型腰痛 の対処法
貼りつくようなしつこい痛みは「中殿筋」!! テレワーク腰痛のセルフケアDAY2 #屈曲回旋型腰痛 の対処法
仙腸関節痛といえば「腰方形筋」!!テレワーク腰痛DAY3 側屈型腰痛 の対処法
おじぎで痛む「起立筋」!!テレワーク腰痛DAY4 #屈曲型腰痛 の対処法
「ゆがみ」を正して根本治療!!テレワーク腰痛DAY5 脊柱・骨盤の運動療法
このところ「今日診てほしい」という連絡が後を絶たちません。
そのほとんどが「ぎっくり腰」の相談。
雨上がりから1~3日後がとくに多い。
なんでそんなことが起こるのでしょう?
今日はその理由についてお話しいたします。
ただ、あくまで私的見解ですのでそのつもりでお付き合いください。
まず知っておいてほしいのが関節の安定性の仕組みです。
関節はそれを包む関節包や周囲の靭帯、関節を取り巻く筋肉によって支えられていますが、
関節内外の気圧の差も関節の安定性に関与しているんです。
関節の中は通常、外の気圧より低くなっています。
外気より気圧が低いことで関節する骨同士を気圧(陰圧)で引きつけ合うように安定させているんです。
そういう仕組みが働いてるもんですから低気圧が近ずくと内外の圧力の差を維持できず不安定になるんです。
そこに来て私含め中高年の下位腰椎は椎間板がしぼんで元から不安定。
そうした不安定な腰椎は代わりに周辺の筋肉で安定させることになります。
つまり、そこそこの年齢にある人の腰は大なり小なり慢性的な緊張状態にあるわけです。
そこに雨降り前の気圧の低下があると筋肉は普段以上に強固に関節を支えなくてはならず、よりいっそう緊張を高めて関節を守りに入ります。
そうして雨降りの間、関節をぐらつきから守るわけです。
問題は雨が上がったあと。
気圧が今度は高くなるわけです。
すると、関節は再び気圧による安定性が取り戻されるわけです。
関節する骨同士がしっかりと引き付けあう。
するとどうなる?
関節の隙間は狭くなる。
すると、周辺の緊張した筋肉はさらに短く縮まざるを得なくなる。
目いっぱい縮んだ筋肉って、不意に引き伸ばされるようなシチュエーションで筋痙攣をおこしやすいんです。
もうわかりましたよね。
雨上がりからの数日がぎっくり腰にはリスクの高い期間であることが。
例年よりもこうしたぎっくり腰が多いのは、きっと在宅勤務の普及も原因していると思います。
通勤がない分、日常生活から歩き回るということが極端に減ってしまいますよね。
そうなると座業で癖がついた身体がリセットされなくなります。
座った姿勢では椎間板の負荷も高くなるし、ぎっくり腰の原因になりやすい腸腰筋の短縮も生じやすくなります。
このところのぎっくり腰の相談の急増は天気とコロナ下での新生活様式のダブルパンチが原因でしょう。
そうかんがえると通勤ってけっこういい運動になってたんですね。
となると…
テレワークが定着したコロナ禍での日常では通勤に変わる運動をした方がいいということになるのでしょうね。
では何をしたらいい?
ミニマムな答えとしては一つ前の記事で紹介した動画のエクササイズをお勧めします。
その上で、お散歩やジョギング、リフティング(?)などをすればなおよしです。
コロナだからと言って籠りきりにはならないように気を付けたいところですね。
急に腿の外側に痺れが出たとご来院のAさん(70代太目男性)。
なんでも二週間前に座り仕事を数時間した後から足がしびれて歩くこともままならなくなったのだとか。
きっと大腿外側皮神経痛に違いないといいます。
(ちなみに、大腿外側皮神経は知覚神経なので運動麻痺は起こしません。歩行障害があったなら、何か別の問題があったということになります。)
しかし、そういうAさんの足取りはしっかりと地面を捉えていて院内の移動もじつにスムーズです。
見た限り歩行に問題はなさそうです。
脊柱の動きを見て若干の問題はあるも放散痛など神経の故障を疑わせる症状はありません。
足踏みやしゃがみ立ちの動作もしっかりしている。
皮膚の知覚を検査しても問題ないといいます。
件の症状に近い「偽物のシビレ症状」を起こす筋肉も調べましたがそれらしき問題は見つからず。
ひょっとして…
「いまは症状もだいぶ落ち着いてらっしゃいますか?(^_^;)」
と質問すると、
「今はしびれていない(-_-;)」
とAさん。
「でも、痺れた当初は大変だったんだよ(; ・`д・´)」
とおっしゃる。
症状はなくなったものの、また症状が出たらどうしよう?と不安でいたたまれなくなってご来院されたのでしょう。
でも、もう治ってしまったものは治しようもありません。
「安心してください。確認した限りでは神経にも筋肉にも問題はなさそうです。治っていると考えていいでしょう。」
と伝えるとちょっと不満そうなAさん。
「せっかくなので全体を整えましょう。それが終わったら再発予防の体操をご紹介します。」
ということで施術開始。
治療をしていて気が付いたのは、Aさんが履くズボンもパンツもAさんの体形に対してとてもタイトだということ。
このサイズが普段使いだとしたら、数時間の座り仕事の間に大腿外側皮神経の一過性の麻痺を起こしてもおかしくはないかもしれません。
施術を終えて、Aさんには「もう少しゆったりとしたズボンと下着を使うこと」をおススメし、下の二つの体操をお伝えしました。
骨盤を境に脊柱と股関節の筋バランスを正常化する効果を持つおススメの体操です。
脊柱管狭窄症やヘルニアなどの脊柱の故障のリハビリにはもってこいの方法で、かつ安全性も高い方法です。
腰下肢の故障予防に広くお役立ていただける方法なので、続けていただければ今回のような不意な故障にあう機会も減らしてくれることでしょう。
「寝る前に布団の中で2セットずつやってみてください」
とお伝えし、治療を終えました。
私の治療ではお馴染みの体操なのですが、
腰椎・股関節・膝関節に生じた変形性関節症のケアにも役立つ優れものですので、
もしよろしければみなさんもお試しになってみてください。
【腰・膝・股関節】故障予防と回復のための運動処方 No.1【ペルビックティルト】
【腰・膝・股関節】故障予防と回復のための運動処方 No.2【ヒップスラスト】