なんだかここ数日blogのアクセスがグイグイ上がっててちょっとビックリしています。
要因を探ってみると、3年前に書いた「社交ダンスの先生は健康運動指導士より健康を実現する運動指導者かもしれない」という記事に行き着きました。
この記事、当時も「いいね」を800件以上いただいてあまりの反響にびっくりさせられた記事なんですが、
今またグイグイ見られて現在「いいね」1800件…
何があった⁉
でも、今また読んでいただいて同意もいただけたようで、書いて良かった。
こちらの記事の内容は高齢期の「健康余命の延長=寝たきりの予防」にはソシアルダンスに素晴らしい効果があるだろうというお話です。
こうした意見は、もう記事を書く10年ぐらい前から口に出し続けておりましたが、当時はなかなか共感を得るに至らず…
だったのですが、今回のふた山目がきた辺り、そろそろ共通認識になったりして…
ようやく時代が私に追い付いてきたかな?なんつって…(;^ω^)
いえいえ、まじめな話、現場の方々はもうずっとそれ以前から
ソシアルダンスというスポーツのなかで実践してきていらっしゃること。
プロのダンサーだけでなく、一般の愛好家の方々にもその認識が広がり共有していただけてありがたい限りです。
さて、今現在は高齢期を迎える前の健康対策としてウエイトトレーニングもお勧めしている私ですが、
先の「ソシアルダンス」との共通項は「身体の操作性の維持・強化」です。
少なくとも関節を健康に保ち続けるためには、身体の「構造としての強さ」と「神経系統によるコントロールの巧みさ」をバランスよく持ち続けることが重要です。
つまり、関節の健康は正しい運動学習から始まるのです。
もちろん運動は消化器系・循環器系・中枢神経系・内分泌系すべてに好影響をもたらしますから、
「関節の健康は正しい運動学習から」と書きましたが本音は「健康は正しい運動学習から」です。
それはともかく、
効果を最大限に得るためには、その時々の身体の条件に応じた運動課題を与えるのが一番です。
カラダは生れ落ちてから年を重ねるごとに変化してゆきます。
つまりは成長し、老いてゆくわけですからね。
その変わりゆくカラダを絶えず効率的にコントロールし続ける能力を更新し続けるのに
自立した運動が可能な間においては「強い負荷の中での身体操作」という課題が有益となるでしょう。
どういうことか、かいつまんで説明しますと…
「強い負荷の中での身体操作」という課題をクリアしようという試行錯誤は、
負荷の強い状況下でも円滑な運動ができる運動プログラムを紡ぎ出す過程にほかなりません。
つまり、ウエイトを付加した条件下での運動学習は結果として関節構造に則ったエネルギー効率のよい運動プログラムの獲得につながるということなんです。
そうした意味で私個人の意見としては、神経系の発達が大きい小学生の内から「身体の正しい使い方」を学んでもらうために
是非ウエイトトレーニングやウエイトリフティング(重量挙げのことです)を体験してもらいたいと考えています。
小学生にウエイトトレーニングを、というと突飛に思われるかもしれませんが、
ヨーロッパあたりでは小学校の授業にウエイトリフティングがあるそうですし、決して荒唐無稽な話をしているわけではありません。
きつい言葉を使うと私たち日本人が遅れているだけの事なんです。
多くの方は「ウエイトトレーニングは高校生から」という常識を疑うことなく信じてきたと思います。
この思考停止は「筋肉の成長は高校生辺りから高まる」という「スキャモンの成長曲線」の話から出ていると思います。
でもね、
スキャモンは成長曲線の話の中で「神経系の発達は小学生の内に終わる。小学5・6年生が身体操作の巧みさを培う黄金期である。」と言っているんです。
その点を考慮に入れると「身体操作の最適化」つまり、神経系による筋骨格系のコントロールの精度を高めるという観点から観れば小学生からウエイトトレーニングを行うことにメリットこそあれデメリットはないということを知っていただきたいのです。
※写真は小中学生を対象としたNTC(味の素ナショナルトレーニングセンター)スポーツイベントでのウエイトリフティング体験会の様子
高校生まではウエイトNGって時代はもう遅い。
ついでに高齢者だからウエイトNGというのも間違いです。
2017年現在の私は成長期や熟年期に起こりがちな関節の故障を防ぐためにも、正しいフォームでウエイトを学ぶという選択肢があるということをもっと多くの方々に知ってもらえたらなって考えているのです。
その辺は以下の記事で書きましたので、もしよかったらご覧になってみてください。
こっちの考え方も広がってくれるといいなァ(*´Д`)
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