立方骨と寛骨と側頭骨

2012年08月31日 | 治療の話

ちょっとつぶやきます。

 

 このところ、側頭骨に注目してたりします。

多分、寛骨と立方骨とリンクして動くのだとにらんでいます。

 

なぜにあらば、

開背足でニーイン(膝が内に入っていること)してしまう変形性膝関節症のAさん。

踊り過ぎ!?でふくらはぎの痛むB選手。

寛骨が後ろに回らず、大臀筋に度々筋膜炎を起こすCさん。

 

皆さん、同じ側の側頭骨を後方に回して深呼吸させたところ、

なんと痛みなく動けるようになりました。

こうした症状を持つ皆さんが、みんながみんなそう言った反応ではないのですが、

関連が見られるケースが続いています。

 

ほんと、ヒトの身体って面白いですよね。


傷付くことを恐れずに

2012年08月29日 | よもやま話

先週の月曜、息子と息子の友達を連れて西武園のプールに行ってきました。

内心、このところ睡眠不足が続いており、昼まで寝太郎を決め込みたかったのですが、

息子は夏休み真っただ中。

ここはお父ちゃんとしてやるべきこともあるのでは?

と思案すること数十秒。

不意に『逃げてるな、俺…』と、自分の中の何かに怒りにも似た感情が湧きおこり、

自分の弱さにゴングを鳴らす37歳(笑)

 

「眠い」「また次の機会がある」と囁くもう一人の自分に

『なにぬかす!男の子の夏休みは毎年一回ぽっきりじゃ!』

と啖呵を切り、『何で急に!?』と驚く奥さんを家に残し

いざ、西武園へ。

 

園につき、休憩場所&集合場所を確保したら、早速「大きなプールでの遊びの作法」を伝授!

初っ端からプールサイドでのんびりビール♪

なんて温い事は致しません(涙)

 

以下、古川家「大きいプールの愉しみ方」ルール

 

・流れるプールでは流れを生み出している排水孔(注水孔か!?)を見逃さず、的確に流されるべし!

・ウォータースライダーは厳しいコースを重点的に制覇すべし!

※この時、「前向き滑り」「後ろ向き滑り」両方をこなすとなおよし

 ・波のプールで大人と一緒の時はすすんで「投げっぱなしジャーマン」の餌食となるべし!

(大人は子供が小学生のうちは、果敢に投げるべし!)

 

とにかく、前半の2時間で力の限り「こんな感じで遊ぶと楽しいよ」とレクチャーし、

あとは子供たちの自由時間。

「腹減ったら帰ってこいよ~」と解放。

で、お父ちゃんは遠巻きに監視。

 

3時間ほどノンストップで遊んだ子供たちに後半のエネルギー(ラーメンと唐揚げ)を注入したら

仕上げはお父ちゃんも参戦。

もう波のプールで投げる投げる。

終盤、オジサンなんだかテンションおかしくなってましたからね(笑)

で、自分でも何でそんなこと言ったのか分らないんですけど、

波のプールで逃げまどう子供らを「投げっぱなしジャーマン」に捉えつつ、

「いいか~!

負けることを怖がっちゃだめだぞ~!」

「勝つために勝負しろよ~!」

などと吠える37歳…

思い返すと恥ずかしい…

飲んでもいないのに、何を偉そうに吠えてんだか(^_^;)

 

きっと、自分自身に言い聞かせてたんだと思います。

 

いや、最近、子供たちを見ていると、

なんかかんか理由をつけて、自分を試すことを避ける子たちが多いと感じます。

なんだか傷つくのが怖いようです。

 

でもね、  

私はこう思うんです。

 

成功を納めるために、めいっぱいの努力を積み上げて、

それで負けても、いいんじゃないかと。

それはそれで自分の自力を育てるいい肥やしになってくれますしね。

でも、正直へこみもします。

自分の全力が通じなかった虚しさや悲しさ、

辛くないわけがない。

でも、そもそも挑戦しなくては得るものなど何もないじゃないですか。

渇望する結果に向けて、挑戦するから良い結果を手にするチャンスが手に入るわけで…

 

ま、平たく言えば

「宝くじ、買わなきゃ当たることもなし」です。

はい。←ちょっとちがうか(笑)

 

息子には、成功を勝ち取るための努力が積める積極性と、

負けてもへこたれない心の強さをもってもらいたいなぁと、

そう思います。

通じたかな…。

 

★(西武園ゆうえんちプール)http://www.seibuen-yuuenchi.jp/pool/index.html

 


頚の痛みと筋連鎖-前頚部深層筋と大腰筋とのリンク

2012年08月24日 | マニュアルメディシンの話

筋膜という組織は、全体が一枚のシートとして繋がりを持つと言われています。

治療の最中に出会う多くの現象からも、確かにそのように思います。

頸の故障に対する例を挙げると、

右の大腰筋という筋肉の緊張が頸の動きを縛り付けてしまうケースがよく見られます。

こうした状況は頚に悪さするばかりではなく、

斜角筋という筋肉に緊張が生じると、運の悪い事に腕へと続く神経と血管(動脈)を圧迫してしまい、

手の痺れにつながることもあります。

私の治療では、そうした繋がり合いを読み解きながら治療を組み立てることを大切にしています。

例に挙げました「大腰筋と前頚部深層筋の緊張の繋がり」についての実例が

講義風景の動画にありましたので、載せさせていただきました。

ご参考までにどうぞ。



頸の痛みと仙骨の操作

2012年08月20日 | マニュアルメディシンの話

身体は各パーツが一つのユニットとして機能しているのだと思います。

手であれ足であれ、互いに影響を与え合って「ひとつ」の働きを実現していると、

日々の臨床を通じて、そう実感しています。

 

ですので、私の治療では頸の痛みといえども、全体を評価します。

 

この動画、頸椎症の講義の模様なのですが、

頸部の動きを改善するのに仙骨(骨盤)に働きかけているんです。

面白いと思いませんか?

 

ケースバイケースではありますが、仙骨に不具合があっての頸部の不具合であった場合は

やっぱり仙骨に手が入らないと頸は動いてくれません。

そうした経験が積み重なった今、やはり身体は全体で一つの装置なのだなと思えてならないんです。

 

専門家向けの内容ですが、私の治療の一端をお見せできると思いますので、

もしよろしければご覧になってみてください。

 

あ、そうそう。

たまに「骨盤の矯正はできますか?」と問い合わせがありますが、

できなきゃウソですよ(笑)

必要であれば必ず手を入れていますので、ご安心ください。

 

でも、

痩身目的の「骨盤矯正」はできません。。

期待に添えず申し訳ない…

 


スイッチバックテクニック

2012年08月19日 | マニュアルメディシンの話

オリジナルのテクニック「スイッチバック」

大分手数も増えてきましたので、YOUTUBEにアップさせていただきました。

せっかくなので、ブログのネタにも…

では、ご覧下さい。

<!-- スイッチバックテクニック -->

 


頚椎症のセミナー風景

2012年08月18日 | セミナー/講習会

お休み中、今までに開催したセミナー風景の動画の編集を頑張ってみました。

動画の中の自分に、ハッとさせられることもあり(注:以外に腹が出ていたこととか、脚が短く頭がでかかったことではありません)、

頑張ってみて良かったと、そう思います。

今日上げる動画は「頚椎症」の治療法を講義している模様です。

2分43秒からの「総復習」のパート、6分からの部分。

ここは同業の先生に共感して頂けたら嬉しい部分です。

私が臨床(日々の治療)で一番大切にしていることを訴えています。

患者さんにはちょっとガッカリさせてしまうかもしれませんが、

それでも、ウソも飾りもない事実だと、そう信じています。

もしご興味をお持ちいただけたら、一般の方にもご覧いただければと思います。

では、どうぞ。

<!-- 頚椎症の徒手的臨床 -->


明日から診療再開いたします。

2012年08月16日 | Weblog

12日から診療をお休みさせていただいておりましたが、

明日からまた診療再開いたします。

11日の夜から12日の昼まで行った徹夜のセミナーも無事に(!?)終えることができ

続く13日よりしっかりと家族サービスに打ち込み、

英気を養い、明日に向かった気合十分です。

残りの8月、かなりタイトな予約状況ですが、集中して治療に当たりたいと考えております。

休み明けからも、どうぞよろしくお願いいたします。

 


地獄の二丁目に足を踏み入れたのは…

2012年08月12日 | セミナー/講習会

只今、練習の成果を測るべく、テストの真っ最中です。

ここにきて、一対一の実技テスト。

睡魔との闘い。

地獄の二丁目に足を踏み入れているのはむしろ僕かもしれません(爆)

頑張ります。


筋々膜性腰痛の講義風景

2012年08月11日 | セミナー/講習会

おはようございます!

『早く寝なくちゃ!』と焦り気味の37歳です。

講義風景の動画を編集していたらこんな時間に(*_*;

サイエンスの中に笑いあり涙あり、人情を散りばめながらの講義風景

セルフケアについても紹介してありますので、

どなた様も是非一度、ご覧になってみて下さいm(__)m

 

<!-- 筋々膜性腰痛の徒手的臨床 講義風景 -->


のびやかに動く

2012年08月08日 | コンディショニングの話

最近、息子とミット打ちを始めました。

なんでそんな事を始めたのかというと、

息子はゲーム、勉強、スイミングの繰り返しの毎日を送っておりますが、

中でも運動の比率が明らかに足りないようで、

私と同じようなお腹をしているため、なのです。

う~ん(-_-;)

で、ダイエット&ストレス解消を

「お父さんができることの中でやってみよう!」

という訳で動き出したという訳です。

さて、いつまで続くか(笑)

 

で、ミット打ち。

メニューといたしましては、

軽いジョグから股関節の動的ストレッチ(←この辺はプロっぽいでしょ!?)

続けて「前蹴あげ」からサッカーボールキック、

そして中段蹴りへと進みます。

身体があったまったらミットの登場です。

 

めちゃくちゃなフォームでパンチやキックをミットに叩きこむ息子。

始めてまだ3回なのですが、当然ながら、動きが固い。

なんとか上達させたいとアドバイスするのですが、

困ったことに、細かな点を指摘すると、更に固くなる(笑)

そこで、アドバイスをむしろ抽象的にするようにしてみました。

1、膝は30~40度程外に挙げる

2、膝を返しながらのばすと同時に軸足を返す

なんて言わないで、

「まねしてごらん」

と、蹴りとパンチを見せるわけです。

 

更に、子供なりに理解できる言葉に落とし込むとかえって考え込んでしまうので、

言葉もあえて抽象的にしてみました。

たとえば「のびやかに!」

 

私「もっとのびやかに蹴ってごらん。」

息子「のびやかってなに?」

私「こんな感じ(大きなフォームで蹴って見せる)」

ってな塩梅です。

すると面白いもので、「あ、こんな感じか!」って

結構通じるんです。

「学ぶ」という言葉は「真似する」から来ているそうです。

真似るという作業はよく観察することから始まります。

眼から得られる情報は言語情報をはるかに凌駕しますから

見たままを自分の身体で再現することにたいして試行錯誤を繰り返すことが、

結果的には最も多くの情報をインプットすることに繋がる

と考えての試みです。

なので、最初は頭で理解してなくとも、真似することを一生懸命してくれればいいと思うんです。

 

 

ところで、

 

 

「のびやか」な動作を具体的に考えると、どういった運動になりましょうか?

 

その特徴としては、

関節を支点に曲げ伸ばしする運動ではなく

関節する骨同士が引き延ばされる方向へと運動する

ということになろうかと思います。

こういった振り出した手足が分銅のように飛び出して、

各関節が引き延ばされる運動(それに体幹が追従してゆくといった運動)は

関節を支点に回転運動を起こすような運動に比べ、

関節する骨同士が「ずれる運動:せん断運動」が生じにくく、

結果として、怪我のリスクが少なく、またカラダの柔軟性も高めやすいと考えられます。

 

動きのイメージ

これは技能の上達には欠かせないですし、

それが理にかなっていれば、怪我も少なく済むでしょう。

 

いろいろと故障の相談を受けていて、

時に、この「動きのイメージ」を変える必要性にぶつかることがあります。

そんな時、何を基準に現行の運動の是非を見るのか?

それは、関節の構造上無理がないか?ということです。

つまり「理にかなった運動」は、関節に備わった構造に殉じた運動となるでしょう!?

 

イメージした動きが理にかなっていなければ、

力んで動きが小さくなったり、故障につながったりします。

理にかなっていれば故障も少なく、

動ける範囲も目的とするその運動が必要とする範囲まで広がって行きます。

 

これは私の尺度ですが、それらの運動のキーワードの一つが

「のびやかなイメージ」

と、いうことです。

 

ま、他にもあるけど…

それはまた今度紹介するとして。

 

今回のまとめ

「動きのイメージ」がカラダの有り様にも影響していると思われます。

怪我なくスキルアップするために、「のびやか」に動いてみましょう。

 

ん~、なんだかまとまったような、まとまらないようなですかね(笑)

 


股関節と仙骨

2012年08月01日 | よもやま話

今日は治療家としてのつぶやきですので、

一般の方はスルーしてください。

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仙骨に付着する筋肉は梨状筋と大臀筋と…

あとは骨盤底筋やら多裂筋やらですね。

でも、個人的には上下双子筋・内外閉鎖筋・大腿方形筋も

骨盤底筋を介して仙骨をコントロールしていると思うんです。

(あ、場合によっては大腰筋も付くケースもあるように聞いたことがありますが、

それはほんのちょびっとだったと思います…

物の本を読むと、大臀筋と梨状筋が斜軸を定める動力と言われていますが

それより蝶形後頭関節での巻き上げが斜軸の上極を固定しているケースによく出会います。

それはそれとして…)

 

最近、股関節は仙骨と仲がいいのだと、つくづくそう思うのです。

骨盤底筋は外旋六筋と手をつなぎ、股関節と仙骨をコントロールしているように思えてなりません。

私のイメージ的には、両側の大転子からハンモックのように外旋六筋と骨盤底筋が手をつなぎ

船の帆のように仙骨がその真ん中に立っている。

で、外旋六筋から骨盤底筋全体が相互緊張膜として、伸長固定と短縮固定を入れ替えながら

仙骨はそれにより揺れ動いてゆく、そんな感じです。

なので、臨床での変化から察するに、股関節の動的安定性を確保することで

仙骨を中心としたアウターユニットの拮抗バランスは結構簡単に整うのだと思うのです。

(そう思える結果が出ているよと、そういう意見です。)

 

このへんのアイデアは北村選手の調整で、半ば確信に近いものがあります。

今日も、本態性震顫の患者さんにその考えを応用した機能訓練を施したところ、

震え、めっさ小さくなりましたよ。

こうした発見も、キネシスが切っ掛けです。

いや、大枚叩いて買った甲斐がありました。

 

こうした発見、同業種間でシェアできたら、きっと多くの患者さんに喜んでもらえると思うのですが…

 

その前に、僕自身の信用を積まんと、話も聞いてもらえませんね(笑)

 

がんばろ。


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