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Pretenderの備忘録

芸術祭十月大歌舞伎

2005-10-10 17:24:07 | 歌舞伎
昼の部、行ってきました。
廓三番叟。芝雀の傾城。傾城の最高みたいな感じにはまだまだという気が。亀治郎の新造、ひょうきんさもうまくちりばめて、まあまあかと。翫雀の太鼓持ち、いったん座ってから立ち上がる場面があり、その場面が、所作をちゃんとやってこなかった付けが凝縮されて出ています。デブだからなのかデブなのになのか、体の線がぶれます。
加賀見山旧錦絵。先代萩の政岡と加賀見山の尾上は三姫、三女房に並ぶ重要な女形の芝居ですから楽しみにしていました。
玉三郎の尾上。こういう貫禄の役よりもやっぱり色気を感じる役の方があってるのでしょうか。一人芝居の部分も多いですが、さほど感動しませんでした。玉三郎の女形は、立ち役と一緒にいて映える部分と、舞踊のように彼の世界で見せる部分があり、どちらでもないんですよね、この芝居。この人、これからは意外に岩藤をやらせたら、芸域が拡がっていいかもしれません。ファンが許さないかな。
菊五郎の岩藤。20年前の団十郎の襲名では、この人の揚巻(歌右衛門バージョンと二つあった)も見ているはずですが、本当にやったのかなあと。そつなく、やってました。岩藤は勘三郎でみたいなあと思いました。
菊之助のお初。大げさで芝居がかりすぎというか。あまり感覚的にしっくりきませんでした。
この芝居は、今後も色々な配役で見てみたいですね。

コメント
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