はーるの おがわは さらさらゆくよ
今ではこんな小川も珍しくなりました。 こんな川岸が残されている所は少なくなりました。 草刈りや田んぼの水管理などが大変だからと、コンクリートで固めてしまったところがほとんどです。 以前はここに小さな魚が泳いでいたんですが、最近はあまり見かけません。
その草むらの中でこれを見つけたときは驚きました。
ヒメオドリコソウ。 明治時代に発見された帰化植物だそうですが、ここ数十年の間に広がりつつあるそうです。 分布は本州に多く、四国では見かけなかったのだそうですが、 やってきましたねえ、四国にも。
わたしが初めて見たのは去年の春です。 遠くに雲のように見える桜の花のありかを探して山へ行ったときのこと、かなりの山奥で道ばたに群生しているのを見つけました。 くすんだ紫色のグラデーションがなんとも幻想的で、これは平地では見られない山野草かと思ったものです。
それが帰化植物だったとは! でも、なぜあんな山奥にあったのでしょう。
わたしの中では珍しい植物に類するヒメオドリコソウが、実はわたしの住む地域にも生えていたということに驚いたわけです。 以前からあったのに気づかなかっただけかしら?
繁殖力はけっこう旺盛らしいですよ。 でも、草むらにひっそりと生えているからか、セイタカアワダチソウのように目の敵にされることはなさそうです。 それがこの草の策略だったりして・・・・ そのうちこの草もふるさとの風景として定着していくのでしょうね。
余談ですが・・・・
去年ヒメオドリコソウを見つけた日、もう一つおもしろいものを見ました。 それは、
おじさんと犬が散歩をしていたんですね。 そこへ通りかかったわたしの車。 赤信号で止まりました。 なぜかその犬はこちらが気になるらしく、ずっと振り向いて歩いていたのです。 そして、
が~ん 犬は信号機の下の機械ボックスに思いっきりぶつかってしまいました。
あいたっ
思わずわたしが言ってあげました。 ワンちゃん、相当痛かったと思いますが、わたしはおかしさがこみ上げてきて父と二人で大笑いしてしまいました。
「犬も歩けば棒に当たる」ではなく「犬も歩けば箱に当たる」
よそ見しながら歩く犬なんて初めてでした。