またまたNHK大河ドラマの太平記である。
殿様が実によく登場してくる。
これを見ていると、現代のリーダーシップというものが見えてくるのである。実におもしろいほどである。
北条高時を見ていると、若干虚無的に描かれてあって、そういう傾向を持っている方は殿様にむいていないようである。闘犬や田楽を愛好して、もしかしたら文学好みの人間であったのかもしれない。そういう人間は、あまりリーダーには適していないのだろうかと思わされてしまう。
足利高氏(後の尊氏)の父は、貞氏と言ったが、これまたいろいろな配慮の固まりのようなヒトである。そう描かれている。テレビでは。殿様の血筋に生まれたことを、悔いているのでもあろうか。困難な一生を送らざるを得なかったのであろうか。同情を感じてしまう。
楠木正成は、武田鉄矢さんが演じている。ひょうひょうとしたイメージである。周囲の意思を尊重しながら、最後は戦に立ってしまう。
新田義貞の描かれ方もみごとである。潔白で、いさぎよく最後まで突っ走るのであろう。(古典は読んだが、DVDは全部見ていなので・・)
婆娑羅大名の佐々木道誉も面白く描かれている。一種の役者だ。細かい性格的なクセも相当うまく描いている。たいしたものである。
高氏をどう描いていくかということ、それが楽しみである。若いころは、なかなかの人間味ある若殿として脚本家は設定をしている。
さ、ここまで書いてくると、まったく現代の政治家の先生方と名前が違っているだけで、ぴたり一致するではないか。具体的には書いちゃならんだろうから、書かないが。
あるいは、学校の校長さんも同じではないかと思うのである。
こういう古典を、DVDを見ながら、責任ある方々は、自分がどのようなお殿様であるかを、お考えあそばしたほうがよろしいのではございますまいか。
なんだか、比叡山の僧兵のような愚生が申し上げるせりふではないんでしょうけれど。
(^0^)/ウフフ