所詮ヒマだからねぇ・・・・ま、昼寝しているよりはいいか。ボケないだろうから。
全51巻という長編時代劇小説シリーズである「居眠り磐音江戸双紙」が最終の51巻に入っている。ずいぶん長い小説であった。老人大学在学中に、同級生にこんなおもしろい小説があるよ、どうせ読まないだろうけどと言われてチャレンジしてみたのである。読まないどころではなかった。こんなおもしろい小説はなかった。楽しんだ。十分楽しんだ。
借りたのではなかった。図書館にナカッタからである。県立図書館の方には。後で知ったことだが、市立図書館にはあったらしい。全巻、自分で買ってしまった。むろん、古本チェーンである。一冊108円。それでも51冊である。年金生活者にとっては、大金が吹っ飛んだという意識である(^_^)。
ま、いいか。自分の本だから書き込みもしたから。
ストーリーの展開も面白かったが、剣術家である坂崎磐音の生き方が実に楽しかったのである。そうなのである。ボキも柔道家を目指してひたすら努力していた時期があったからである。ただの柔道4段でしかないけど。
それもICUに入ってからは、ずいぶん変わった。変わり果ててしまった。痩せたからである。痩せたのはかえって良かったのかもしれないけど。あのまま、柔道愛好家として好きなだけ酒を飲んで、デタラメな生活をしていたら今頃はきっとあの世に行っていたなぁ~~~と思う。
であるからして、この剣術家には興味があるのだ。生き方がさわやかである。しかも王者の剣を目指している。ただの武道家ではない。勝負のみにこだわり、テクニックや技術だけではなかったから、のめり込んでしまったのである。
九州の一藩で生まれ育った坂崎磐音が、江戸で剣術の修行をして藩に帰る。友人達とである。共に修行していた仲間たちとである。彼らが帰ったのは藩政改革のためであった。しかし、藩を牛耳っている家老達の陰謀でもって友人達が全部死んでしまう。そこから始まるである。しかも親友の妹である奈緒という美貌の女性と明後日祝言をあげるという前に、彼女の兄を藩命で討たなくてはならなくなってしまった。
ここからスタートしていく長い長い物語である。ま、所詮作り話であるけれども。設定が実に上手い。引き込まれてしまった。
引き込まれついでに、この小説に出てくる江戸時代の舞台設定にも興味がわき出てきた。だから、実際に江戸時代の地名探訪にも出かけてしまった。主人公坂崎磐音の許嫁であった奈緒が、吉原に身売りして太夫にまでなったからである。吉原探訪も日帰りでツアーをやってくれた旅行会社があったからである。歩いて探訪するのである。専門ガイド付きである。ありがたいものである。
この小説、江戸幕府老中の田沼意次との戦いも伏線としてある。こちらも楽しかった。政治家と剣術家の戦いではない。政治を通した戦いである。武道としての戦いではない。
ま、所詮ヒマだから読んでいたのだ。
昨日も、今日も、明日もヒマである。
今日は朝から大雨が降っている。県立図書館にでも行ってくる。あ、その前にショッピングセンターで歩いてこようっと。なんもやることがないから。
わはっはははっはははっはあっは。
(^_^)ノ””””