ガパオ地雷回避リンク集やりますよ

バンタイ3

こんばんは。

最近タイ料理熱が知り合いの間で高まっています。
その中でもバジル炒めご飯の、ホーリーバジルの有無についての論争がとりわけ高まっております。
まずは被害者の会の皆様の声をお聞きください。

ガパオが入ってないって、言語道断!!
それはうな丼と言って、実は穴子だったというようなモンだぞ。
ちょっと違うかも知れないが、この際どうでもいい。
オレは、怒ってるんだ!!(ガパ男さん


つまり、僕の頼んだものはこのような公式で説明出来ます。
”僕の頼んだガパオ - ガパオ = 鶏肉の野菜炒め”。
誤解しないでいただきたいのですが、コレはコレでおいしいですよ。
ただ、コレはガパオじゃねぇ。

あのな、確認しとくけど、これガパオなんだよな?
だったら、ガパオ入れろボケ。
いいか、これは要望じゃねえ、命令だ!!

ドエスさん


「豚肉のバジル炒めかけご飯」です。
メニューの写真にはバジルがたっぷり入っていましたが出てきた料理にはバジルが皆無です。
でも帰り際に店員さんに聞いてみると「ガパオ入ってたよ。ガパオ入ってないとガパオじゃない!」と言われました。
見えないくらいにみじん切りしてあったのでしょうか?
ドエロさん


このような、被害者の会の声が多数あがっています。
そもそも「ガパオって何なのさ?」と思ってググってみました。
すると、エスニカンさんの記事がヒットしました。
非常~に詳しく紹介されていますので、ぜひご一読を。

その上で、なぜ「バジル炒めご飯」なのにバジルを入れないお店が多いのだろうか?と思いました。
とりあえず考えられる理由は以下の6点です。

1.ホーリーバジルは価格が高いから
2.ホーリーバジルは日本での入手が難しいから
3.ホーリーバジルは日持ちせず、管理が大変だから
4.日本でホーリーバジルを入れてバジル炒めご飯を作ったら、葉っぱを残されてしまったので、それ以来使わなくなった
5.日本のお客さんをナメてる(ぉぃ)
6.ホーリーバジル自体の存在を知らない


まず1つめの疑問ですが、ホーリーバジルは価格は高いのでしょうか。
確認する為に、早速ゲウチャイ新宿店に訪問してきました。
店頭の冷蔵ショーケースにはパクチーやスイートバジルのフレッシュリーフが並んでいます。
タイ料理店でタイの食材を販売してくれるのは嬉しいです。
さすが自社が輸入会社(ピーケーサイアム)なだけの事はありますね。
ホーリーバジルですが、この日は切らしていましたがパクチーなどのリーフと同価格(1束300円)でした。
これならたっぷり使っても1皿あたり30~50円程度でしょう。

次に入手困難なのでしょうか。
これもゲウチャイの店員さんに聞いてみましたが、それほど難しくないようです。
ピーケーサイアムは他店に卸すのもあるそうなので、ゲウチャイだけ入手が容易という事ではなさそうです。

次は、日持ちせず、管理が大変でしょうか?
同じリーフなのでパクチーと同程度だと思うのですが…。
ハーブは生命力が強めですし、この線はあまりなさそうですね。

日本人の口に合わず残されたから、という線はどうでしょうか。
確認する為に、今度はタイ料理店の知り合いに聞いてみました。
お店でバジル炒めご飯を注文するお客さんの中で、バジルを残す方は1割未満だそうで、口に合わないという線もなさそうです。

さすがに最後のホーリーバジル自体の存在を知らない、という線はタイ料理店ではあってはならないと思います。
※一部アジアン屋台村アリババなどのアレな店舗は例外です。

基本的に私はお店を悪く言う事は避けています。
ですが、上記のように「なんちゃってガパオ」でがっかりするお客さんもいる訳です。
さらに輪をかけて問題なのは、タイ政府商務省認定レストラン(2008年5月現在、国内に61店舗)に入ってる一部のお店ですら、このような「なんちゃってガパオ」を出しているという事実です。
※認定レストランについて、再度紹介させてもらいますがエスニカンさんの記事を参照ください。
以下に引用させてもらいます。
--------------------
「タイからの食材を最低60%使っている~」「タイ人コックが従事している」などさまざまな項目をクリアし、さらに実際にタイ政府関係者がお忍びで店に出かけ、全体の雰囲気や「なんちゃってタイ料理でないか~」などをチェックし、初めて認証を受ける。
--------------------

認証を受けているお店へ、お客さんがその権威を信用して訪問する事もあるでしょう。
それで「なんちゃってガパオ」など出された日には、タイ政府商務省認定レストランの権威すら失墜してしまいます。
本来なら国内61店舗の認定レストランというプライドを持って、お客さんにタイの食文化を伝える義務があるはずですが、これでは何を信じてどのお店に行けば良いのかが分かりません。

という訳で、お店の事を悪く言う事は避けたいですが、誤った認識をお客さんに与えるのも良くないと思います。
バジル炒めで地雷を踏む事は結構多く、それをお客さんには避けていただきたいので、知り合いのブログの皆様の記事などからもリンクしてガパオ地雷回避リンク集を設けたいと思います。
誤解しないでいただきたいのですが、これはあくまでバジル炒めご飯に限っての話であって、お店そのものを中傷している訳ではありません。
リンク先のお店では「別のお料理を注文するに留めておいた方が良いですよ」というメッセージだと思っていただければ、自腹で地雷を踏んだ知り合いも多少は報われるかと思います。

ちなみに、一番上の画像は新宿・歌舞伎町のタイ国料理バンタイ(認定レストランです)のガパオムウサッブラーカウ(豚挽肉のバジル炒めご飯:850円)です。
現時点で私の中ではNo.1のバジル炒めご飯だと思います。
認定レストランの中でもきちんとしたお店は当然ありますし、逆に認定レストランでなくても素晴らしいお店もあります。

今後、こういった事を少しでも伝えて行く事ができればと思いますので、趣旨に賛同してくださる方を広く募集します!
どうぞお力添えをm(_ _)m

※中には「バジルの有無くらいで口うるさく言わなくてもねぇ」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん日本でレストランを運営する以上、現地の食材・気候などの条件が100%同じになる訳がありません。
国が違えばその国の食文化に影響されつつ、変わっていくのも自然の流れだとは思います。

例えば肉は挽き肉でも良いし、叩いてたって良いです。
野菜類を一緒に炒めてたって良いでしょう。
それはお店独自の個性にもなる訳ですし。
タイ米よりも日本米の方が美味しい組み合わせだとお店の方が思うのなら、100歩譲って良い事にしましょう。
ですが、今回の場合は一番基本の大事な根っこの部分だと思います。

南インド料理店で、サンバルなどにカレーリーフが入っていないようなものです。
カレーリーフは冷凍だって、乾燥だって良い訳です。
それを使わないのはきちんとお店の料理を提供する事をしていなく、怠慢だと思います。

厳しいかもしれませんが、そんな気持ちでまとめてみました。
それでは、失礼します。
コメント ( 21 ) | Trackback ( )このエントリーを含むはてなブックマーク