お盆カレーその2:ケララの風
こんばんは。
今日もお盆休みのカレー行脚です。
略して盆カ(略)
なかなか普段遠出はしない私ですが、この日は思い立って出掛けました。
向かう先は初めて降りる、京浜東北線大森駅です。
大森駅西口を出て左折し、線路沿いに進んで行きます。
5分ほど歩いていくと、商店街に出ます。
そのまま商店街を進んでいくと周囲のお店とは違った雰囲気の、真新しい白い外装のお店が現れます。
それが今回訪問するケララの風です。
店主の沼尻匡彦さん(別名「あやしいおぢさん」)は今ほど南インド料理が浸透していない頃から、日本に南インド料理を普及させようと地道に全国を回って料理教室を開かれました。
その数、実に250回!
改めてその熱意には脱帽です。
私も昨年三軒茶屋の200人ミールスに参加させてもらいましたが、非常に美味しかったのを覚えています。
そして沼尻さんは、念願のお店を2008年7月20日に開店しました。
この辺りははぴいさんの記事と、最後に紹介しているたあぼうさんの記事をご覧ください。
店頭の黒板には紙がとめられていて「ご自由にお取りください」と書かれています。
1部いただいて入店しました。
店内はカウンター5席くらい、テーブル席16席くらいでしょうか。
席に着くと、注文は聞かれずにお皿とカトリの数々が並べられていきます。
そう、ランチタイムはミールスセット(南インドの定食:1000円)だけという潔さです。
ペナン旅行でリトル・インディアを巡った時もそうでしたが、現地スタイルのミールスは昼だけでした。
しかもこちらのお店は、ご飯もサンバルもラッサムも、その他のおかずも全てお替わり自由という破格のコストパフォーマンスです!
いくつかの南インド料理店でミールスをいただきましたが、間違いなく最強のミールスです。
お料理が全て揃いました!
それでは、いただきます!( ゜∀゜)ノィィョ
店頭にあった紙ですが、これはその日のメニューでした。
これがすごく細かく書かれています。
これなら初めての方でも、どんなお料理なのかを見ながらいただく事ができます。
ミールスもメニューは日替わりという、驚きの陣容です!
まずは右下がサンバルです。
南インドを代表する野菜のカレーです。
ひと口にサンバルといっても、南インド料理店によっていろいろ違いがありますが、ケララの風のサンバルは非常にサラサラでした。
この日は冬瓜、ナス、トマトなどが使われていました。
フレッシュカレーリーフの存在が大きいですね。
右上はラッサムです。
こちらも南インドを代表する胡椒の効いたスープ状カレーです。
他の南インド料理店では、かなり辛かったり酸っぱかったり、トマトスープみたいにドロドロのものもありますが、こちらはサンバル同様にとてもサラサラです。
南インド料理に慣れない方だとラッサムって抵抗がありますが(私も最初はそうでした)、酸味や辛さがあまり強くなくて飲みやすかったです。
その左隣はパイナップルのカーランという、スパイシーなヨーグルトカレーです。
初めていただく味です。
ヨーグルトの酸味とパイナップルの甘みが両極端な味でしたが、これは他のおかずと混ぜていただくのに向いていました。
その左隣はヴァンダッカ・ティーヤルというもので、揚げたオクラを焦がしココナッツのマサラで味付けしたものだそうです。
これが激ウマです!
揚げたオクラって非常に良い味が出るんですね。
これだけ延々食べてても良いくらいの味でした。
その左隣はキャベツのトーレンというもので、キャベツをスパイス・ハーブ・生ココナッツで味付けしたものだそうです。
クゥトゥとは全然違う味になっていました。
ここまでいただいていて、生のココナッツの味ってとても独特なんだなぁと思いました。
一番左はパヴァッキャ・キチャディというもので、揚げたゴーヤの辛子風味ヨーグルト和えです。
ペナンですっかり揚げゴーヤにハマリましたが、このヨーグルト和えもとても美味しいです。
ご飯の上に乗っているのはパパダムです。
砕いてご飯やカレーに混ぜていただくのも良いですね。
そしてご飯は長粒種を湯取法で炊いているそうです。
非常に食感が軽くて、いくらでもいただけるのはこの調理法のおかげでしょうね。
ご飯の上にかかっているのはパリップ(またはダール)です。
とても優しい味の豆のカレーです。
以上です。ふぅ…m(_ _;)m
私も知らない名前ばかりですが、非常に勉強になりました。
ま、当然手でいただきます。
え?
まずいわけがないじゃないですかこんなの(ノ∀`)タハー(bysamuraiさん)
見ればお客さんのほとんどは手でいただいています。
いやー、すごい光景です。
これが違和感なく、普通に行われている事に感動しました。
接客もとてもよく、ミールスをいただいていると店員さんがバケツでどんどんお替わりを持って来てくれます。
まさに現地仕様です。
沼尻さん自らがバケツを持ってお替わりを聞きに来てくださって「どうせなら全部いっちゃいますか」とニコニコしながらフルセット盛りつけてくださいました。
これだけでもお店への好感度はグッと上がります。
(撮影ならびに掲載の許可をいただきました)
すっかりお腹パンパンです。
食後にはコーヒーか紅茶がいただけます。
これで1000円て。ありえないですよホント。
しかも、今までの料理教室ではバナナの葉を使っていましたが、それは南インドが大好きな方が対象の話です。
その延長上のスタイルでお店をやったとしたら、南インド料理が好きなマニアな方は来店するでしょう。
しかし、誰が来るか分からないのがお店です。
ミールスがバナナの葉をあしらったお皿で提供される事や、内装が白と焦げ茶色でシックに統一されている事、そして店内スペースにきちんと手洗所がある事といい、全てにおいてパーフェクトなバランス感覚だと思いました。
「日本で現地の味を!」という心意気だけでなく、内装や居心地に加えて「思い切り手でお召し上がりください」というお店側の気遣いが感じられます。
こちらのお店ですが、NOBLEさんが訪問したら間違いなくSsになっていたと思います。
現地スタイルでのミールスの提供、接客の雰囲気、手洗い場が店内にあり清潔感がある、南インドの料理を分かりやすく伝えようというメニュー書き、おしぼりは袋に入った状態で出される←ここ最重要(ぉぃ)
バナナの葉っぱじゃないのは残念がるかもしれませんが、南インド料理を広めようというお店のスタイルとしては文句は言わないでしょう。
NOBLEさんにも訪問していただきたかったです。
あの時の三軒茶屋の200人ミールスの時に感じた心地よさが、このお店でも感じられたのがとても嬉しかったです。
それはひとえに沼尻さんの人柄と、お客さんとの温かい関係によるものだと思いました。
数年後、日本の南インド料理店の勢力図が塗りかわっているかもしれません。
今後に大いに期待したいと思います。
それでは、失礼します。
※はぴいさんの記事はコチラ(2008.07.22)とコチラ(2008.08.05)です。
夜も昼も召し上がってて羨ましいぞ~!ヽ(`Д´)ノウワァァァン
※たあぼうさんの記事はコチラ(2008.07.24)です。
※たいめいさんの記事はコチラ(2008.08.09)です。
【店鋪情報】
南インド料理レストラン ケララの風
※大変に残念ですが、2011年5月末で閉店しました
住 所:東京都大田区山王3-1-10
周辺地図はコチラ
電話番号:03-3771-1600
営業時間:ランチ11:30~14:30、ディナー18:00~21:30
休 日:火曜日
今日もお盆休みのカレー行脚です。
略して盆カ(略)
なかなか普段遠出はしない私ですが、この日は思い立って出掛けました。
向かう先は初めて降りる、京浜東北線大森駅です。
大森駅西口を出て左折し、線路沿いに進んで行きます。
5分ほど歩いていくと、商店街に出ます。
そのまま商店街を進んでいくと周囲のお店とは違った雰囲気の、真新しい白い外装のお店が現れます。
それが今回訪問するケララの風です。
店主の沼尻匡彦さん(別名「あやしいおぢさん」)は今ほど南インド料理が浸透していない頃から、日本に南インド料理を普及させようと地道に全国を回って料理教室を開かれました。
その数、実に250回!
改めてその熱意には脱帽です。
私も昨年三軒茶屋の200人ミールスに参加させてもらいましたが、非常に美味しかったのを覚えています。
そして沼尻さんは、念願のお店を2008年7月20日に開店しました。
この辺りははぴいさんの記事と、最後に紹介しているたあぼうさんの記事をご覧ください。
店頭の黒板には紙がとめられていて「ご自由にお取りください」と書かれています。
1部いただいて入店しました。
店内はカウンター5席くらい、テーブル席16席くらいでしょうか。
席に着くと、注文は聞かれずにお皿とカトリの数々が並べられていきます。
そう、ランチタイムはミールスセット(南インドの定食:1000円)だけという潔さです。
ペナン旅行でリトル・インディアを巡った時もそうでしたが、現地スタイルのミールスは昼だけでした。
しかもこちらのお店は、ご飯もサンバルもラッサムも、その他のおかずも全てお替わり自由という破格のコストパフォーマンスです!
いくつかの南インド料理店でミールスをいただきましたが、間違いなく最強のミールスです。
お料理が全て揃いました!
それでは、いただきます!( ゜∀゜)ノィィョ
店頭にあった紙ですが、これはその日のメニューでした。
これがすごく細かく書かれています。
これなら初めての方でも、どんなお料理なのかを見ながらいただく事ができます。
ミールスもメニューは日替わりという、驚きの陣容です!
まずは右下がサンバルです。
南インドを代表する野菜のカレーです。
ひと口にサンバルといっても、南インド料理店によっていろいろ違いがありますが、ケララの風のサンバルは非常にサラサラでした。
この日は冬瓜、ナス、トマトなどが使われていました。
フレッシュカレーリーフの存在が大きいですね。
右上はラッサムです。
こちらも南インドを代表する胡椒の効いたスープ状カレーです。
他の南インド料理店では、かなり辛かったり酸っぱかったり、トマトスープみたいにドロドロのものもありますが、こちらはサンバル同様にとてもサラサラです。
南インド料理に慣れない方だとラッサムって抵抗がありますが(私も最初はそうでした)、酸味や辛さがあまり強くなくて飲みやすかったです。
その左隣はパイナップルのカーランという、スパイシーなヨーグルトカレーです。
初めていただく味です。
ヨーグルトの酸味とパイナップルの甘みが両極端な味でしたが、これは他のおかずと混ぜていただくのに向いていました。
その左隣はヴァンダッカ・ティーヤルというもので、揚げたオクラを焦がしココナッツのマサラで味付けしたものだそうです。
これが激ウマです!
揚げたオクラって非常に良い味が出るんですね。
これだけ延々食べてても良いくらいの味でした。
その左隣はキャベツのトーレンというもので、キャベツをスパイス・ハーブ・生ココナッツで味付けしたものだそうです。
クゥトゥとは全然違う味になっていました。
ここまでいただいていて、生のココナッツの味ってとても独特なんだなぁと思いました。
一番左はパヴァッキャ・キチャディというもので、揚げたゴーヤの辛子風味ヨーグルト和えです。
ペナンですっかり揚げゴーヤにハマリましたが、このヨーグルト和えもとても美味しいです。
ご飯の上に乗っているのはパパダムです。
砕いてご飯やカレーに混ぜていただくのも良いですね。
そしてご飯は長粒種を湯取法で炊いているそうです。
非常に食感が軽くて、いくらでもいただけるのはこの調理法のおかげでしょうね。
ご飯の上にかかっているのはパリップ(またはダール)です。
とても優しい味の豆のカレーです。
以上です。ふぅ…m(_ _;)m
私も知らない名前ばかりですが、非常に勉強になりました。
ま、当然手でいただきます。
え?
まずいわけがないじゃないですかこんなの(ノ∀`)タハー(bysamuraiさん)
見ればお客さんのほとんどは手でいただいています。
いやー、すごい光景です。
これが違和感なく、普通に行われている事に感動しました。
接客もとてもよく、ミールスをいただいていると店員さんがバケツでどんどんお替わりを持って来てくれます。
まさに現地仕様です。
沼尻さん自らがバケツを持ってお替わりを聞きに来てくださって「どうせなら全部いっちゃいますか」とニコニコしながらフルセット盛りつけてくださいました。
これだけでもお店への好感度はグッと上がります。
(撮影ならびに掲載の許可をいただきました)
すっかりお腹パンパンです。
食後にはコーヒーか紅茶がいただけます。
これで1000円て。ありえないですよホント。
しかも、今までの料理教室ではバナナの葉を使っていましたが、それは南インドが大好きな方が対象の話です。
その延長上のスタイルでお店をやったとしたら、南インド料理が好きなマニアな方は来店するでしょう。
しかし、誰が来るか分からないのがお店です。
ミールスがバナナの葉をあしらったお皿で提供される事や、内装が白と焦げ茶色でシックに統一されている事、そして店内スペースにきちんと手洗所がある事といい、全てにおいてパーフェクトなバランス感覚だと思いました。
「日本で現地の味を!」という心意気だけでなく、内装や居心地に加えて「思い切り手でお召し上がりください」というお店側の気遣いが感じられます。
こちらのお店ですが、NOBLEさんが訪問したら間違いなくSsになっていたと思います。
現地スタイルでのミールスの提供、接客の雰囲気、手洗い場が店内にあり清潔感がある、南インドの料理を分かりやすく伝えようというメニュー書き、おしぼりは袋に入った状態で出される←ここ最重要(ぉぃ)
バナナの葉っぱじゃないのは残念がるかもしれませんが、南インド料理を広めようというお店のスタイルとしては文句は言わないでしょう。
NOBLEさんにも訪問していただきたかったです。
あの時の三軒茶屋の200人ミールスの時に感じた心地よさが、このお店でも感じられたのがとても嬉しかったです。
それはひとえに沼尻さんの人柄と、お客さんとの温かい関係によるものだと思いました。
数年後、日本の南インド料理店の勢力図が塗りかわっているかもしれません。
今後に大いに期待したいと思います。
それでは、失礼します。
※はぴいさんの記事はコチラ(2008.07.22)とコチラ(2008.08.05)です。
夜も昼も召し上がってて羨ましいぞ~!ヽ(`Д´)ノウワァァァン
※たあぼうさんの記事はコチラ(2008.07.24)です。
※たいめいさんの記事はコチラ(2008.08.09)です。
【店鋪情報】
南インド料理レストラン ケララの風
※大変に残念ですが、2011年5月末で閉店しました
住 所:東京都大田区山王3-1-10
周辺地図はコチラ
電話番号:03-3771-1600
営業時間:ランチ11:30~14:30、ディナー18:00~21:30
休 日:火曜日
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