団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

広辞苑

2008-05-25 00:15:43 | Weblog
                  広辞苑

                         2008年5月24日(土)作成

 5月23日、広辞苑第六版を買った。1月に出版されることが分かった時から、買うつもりでいた。
 定価は8,400円だが、完成記念特別定価で7,875円。
 私はまず、図書カードを買いに行った。プレミアム3%である。私が買った書店では更にポイントが付くから、「相当安く」買えたことになる。(小さな幸せ)

 私が広辞苑を買ったのは、2版が始めてで、今までずっと持っていた。奥付のところに鉛筆で「1969.8/2」と購入年月日をメモしている。定価は3,200円だ。
 この当時、買いたくてもなかなか買うことができなかったという記憶がある。
 39年前の3,200円は、貧乏学生の私にとっては、今の10倍にもそれ以上にも感じられた。しかし、結果的には「安い」買物だ。3,200÷39≒82。何と1年82円!

 ところで、広辞苑のポスターに8人の人物が登場している。
 吉田美和、桑田真澄、太田光、手塚治虫、黒柳徹子、美輪明宏、高見のっぽ、椎名林檎の各氏である。(恥ずかしながら私は、吉田美和、高見のっぽ、椎名林檎の3氏は、名前は見たことがある程度でよく知りません。)
 
 おもしろいことは、新聞各紙に広辞苑のPRが全面で掲載されたが、新聞によってそれぞれキャラクターを変えていたことだ。
 それぞれ誰であったかは覚えていないが、朝日新聞は手塚治虫であった。

 岩波書店としては、各新聞の購読者を分析し、誰を宣伝キャラクターとして使うのが最も効果があるかを考慮して、このような方法を採ったと思われる。
 もしそうなら、私の場合「ぴったり」である。
 私は、朝日新聞の購読者で、手塚治虫の信奉者であるからだ。先の8人のうち、既に死んでいるのは手塚治虫だけということも興味深い。岩波書店としては、そこまでしても、手塚治虫を外したくなかったのだろうか。

 それはともかく、私はこの広辞苑第六判を棺まで持っていく考えだ。
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定年退職

2008-05-24 16:47:29 | Weblog
                 定年退職

                         2008年5月24日(土)作成

 2008年3月31日をもって、60歳で定年退職した。

 定年退職は、多くの人が通る「みち」であり、特に深い感慨はなかった。それでも、3月中旬あたりから、これで「最後か」という思いがし出し、しんみりした心境にもなった。ただ、最後の日は、思いのほかあっけなかった。(まあ、外界世界は、私の内心とは違って、変わらないのですから。)

 退職までの間で、一番の思い出といえば、途中3回退職を考えたことだ。原因はいずれも、人事に対する、組織と私との考えが違うということにあった。ただ、結果的には退職しなかった。初回は義父に止められた。2回目は、昇進という転機があった。終回は、私として「退職せざるを得ない理由」を述べ、退職願いを出したが、上司のアドバイスを受け留まることになった。その「退職せざるを得ない理由」について、その後の経緯を見ると、組織の考えが誤っていたことが明確になった。その上司が、私の「理由」に道理があると判断し、組織を変えたのだろう。
 
 最後の日の30日、日常業務はいつもと同じであったが、17時に、職場の皆さんが「セレモニー」をしてくれた。送別の辞と花束を頂いた。私は、昨年病気で休むなど、申し訳ない気持ちを述べた。

 身辺の荷物と花束で、「大荷物」となったので、この日ばかりはタクシーで帰った。

 妻は、退職のことは当然知っているが、そのことについては触れず、「こんなにたくさんの花をもらって!」と、持て余し気味のことを言った。
 これは、ひょっとして、私の退職という「おお荷物」を感じて言ったのではなかろうか。

 定年退職は、何時か決まっているし、他者が決めるものだ。
 次の、人生の定年は、何時か決まっていないし、自らが決めるものだ。


 2008年3月31日、定年退職しました。
 私の人生時計、17時ジャスト。 チン


(写真)私がいた職場に咲く「しだれ桜」。2008年4月1日撮影。
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酔撮

2008-05-21 17:44:23 | Weblog
                   酔撮

                         2008年5月21日(水)作成

 5月17日は、瀬戸内海にある広島県の江田島に行った。従弟会があったのである。

 写真を400枚程度撮ったが、後で見て、半分くらいは心当たりがないものだった。
 つまり、酔っ払って、忘れているのだ。

 しかし、その中に、私にとっては注目すべき一枚があった。

 撮影時     20:15:44
 焦点距離    35mm
 F値       4.2
 露出時間    2.5秒
 ISO速度    1600

 以上の撮影条件で、江田島から広島市の夜景を写したものだ。
 夜景はもちろん綺麗だが、釣りをしている人がアクセントになっていて、それがこの写真に生命を与えているかのようだ。自画自賛。(苦笑)

 しかし、何よりも、驚いたのは、露出時間2.5秒で「ブレ」ていないことだ。相当酔っていたことを考慮すると、私自身、信じられない。

 ジャッキー・チェンの「酔拳」という映画があった。酔えば酔うほど強くなるというものだが、それにちなんで、酔えば酔うほど写真が上手く撮れるという意味で、「酔撮」とこの写真を名付けた。(ばほ)

 注 「ばほ」とは、「ばか」と「あほ」を足して割ったようなイメージです。


 しかし、真面目な話、今度よく酔っ払って写真を撮ってみようと思う。
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この男の子をさがしてください

2008-05-18 10:49:07 | Weblog
            この男の子をさがしてください

                          2008年5月18(日)作成

 昨日17日のことである。30歳くらいの女性が私を追っかけてきて、声をかけた。その女性は私に興味があったのではなく、私のカメラに関心があったのだ。もっとも、私は移動の際は大抵カメラを持っているので、分身のようなものではあるが。

 「6日の日に、写真を撮られませんでしたか?」と尋ねられた。

 話を聞くと、5月6日の午後3時すぎ、(広島県)江田島町切串の人工干潟で潮干狩り中に行方不明になった子ども(木村洸希君 6歳)をさがしているのだという。お母さんだったのだろうか。

 木村洸希君が行方不明になっていることは、新聞や、電車内の掲示で知っていた。広島港から瀬戸内海の江田島に渡るフェリーの中でもつい先ほど見たばかりだ。

 行方不明になってから、もう既に、10日以上経っているが、このお母さんとしては、必死の思いなのだろう。
 たまたま偶然に、行方不明になった場所近辺を歩いているカメラを持っている人に声をかけ、手がかりを探ろうとしているのだから。
 注 私は、何か良い被写体がないかと、うろついていただけです。

 親の子どもを思う熱い気持ちに打たれた。
 しかし、私としてできる有効な手立てはない。せめて、ネットに載せるくらいだ。

 木村洸希君 6歳
 (身長)115cm位、(体重)19kg位、(特徴)短髪。
 (当時の服装)迷彩柄のカウボーイハット、青のTシャツ、黒の半ズボン、銀縁のめがね。
 連絡先:江田島警察署 0823-42-0110
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ツリーハウス

2008-05-11 09:21:00 | Weblog
                 ツリーハウス

                         2008年5月11日(日)作成

 今は広島県廿日市市に合併しているが、旧吉和村へはよく行った。
 吉和へ向かう186号線の渓流沿いのワインディングは、特に紅葉の季節は、オートバイで駆け抜けるのに、かっこうの場所だった。

 その吉和に、「魅惑の里」というリゾート施設がある。4月29日に行き少し散策した。

 「ツリーハウス」という見慣れない標識が目についた。
 行ってみると、「小屋」が10棟くらい建っている。
 ちょうど、「小屋」を建てていたご夫婦がいたので、聞くと、廿日市市から100㎡の土地を年3万円で借り、建築確認の要らない10㎡未満の「小屋」を建てているのだという。

 トイレと炊事場所は、廿日市市が設置しており、共同で使用する。電気は、炊事場所からケーブルを引っ張って使用している。本当はいけないのだが、廿日市市も黙認している。

 「小屋」を建てていたご夫婦は、私たちと同じ世代だ。私たち夫婦と話をしながら、木を切っていたご主人が、「アッ、切りすぎた!」と言った。話に「気」をとられたのか?でも、木を短く切ったことを気にする風もなかった。大らかなお人柄なのだろう。

 近くには、渓流のせせらぎが聞こえ、山鳥との合奏は、ベートーベンの「田園」を思わせる。


 子どものころ、夏休みに田舎に行き、裏山の木の枝や葉っぱで、「小屋」を作っていた。2人も入れば、精一杯の広さであるが、一人寝転んでいると、不思議と気持ちが落ち着いたものだ。

 「小屋」を作るのは、何時になっても、男のロマンだ。
 しかし、妻は、ツリーハウスは嫌だと言っていた。


(写真)広島県廿日市市吉和の「魅惑の里」にある「ツリーハウス」。2008年4月29日撮影。
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さくら絨毯

2008-04-29 18:38:09 | Weblog
                  さくら絨毯

                         2008年4月27日(日)作成

 今年私が見た桜は、4月13日の彦根城の桜が圧巻だった。(4月20日のブログに写真を載せています。)
 「そめいよしの」だと思うが、桜の花びらが「びっしり」付いており、石垣を背景にした、その「コントラスト」が絶妙であった。
 昨年の吉野山の「ひとめ1,000本」も雄大だったが、桜の見事さということでは、私の人生では、初めての経験だった。

 12日、13日は広島には居なかったので、今年は広島での花見はできなかった。そういう訳で19日(土)、広島県北部の三次市の「尾関山」の桜を見に行った。

 「特大」のざるそばを出す「くれ竹」という店の帰り道だ。店の人が、(桜は)「まだ大丈夫でしょう。」というから期待して行ったが、見事に散っていた。

 しかし、新しい発見があった。それは「さくら絨毯」である。

 つい一週間前は、花見客で賑わっていたと思われるが、現金なもので、人影はまばらだ。おかげで、「さくら絨毯」を妻と二人でじっくりと、踏みしめることができた。

 今年の新聞に、1本の桜に付いている花びらの面積を推計する記事が出ていたが、予想以上に広い面積であった。(具体的には覚えていないので、情けないです。)
 桜の花びらの散っているのを、じっくり見た記憶はないが、びっしりと敷き占められていると、見事な美しさだ。

 桜の楽しみは、咲いている時だけでなく。散った後もあるということが分かった。いや一番は、散っていく際の「桜吹雪」だろう。
 人間も、「散り際」が大事と言うではないか。

(写真)この写真は「さくら絨毯」と言えるほどではありません。他の場所で、それはそれは「さくら絨毯」と言える所があったのですが、うまく撮れませんせんでした。花びらが「びっしり」というイメージで見てください。これを「人間画像補正」と言います。
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私の退職金

2008-04-23 22:16:23 | Weblog
                  私の退職金

                         2008年4月23日(水)作成

 私には、20年間大切に保存していたものがある。
 それは、1988年1月10日の朝日新聞に、元都銀支店長(65歳)が「私の退職金」と題して書いたコラムである。

 実に、哀しい内容であった。私自身が退職するとき、改めて読んでみようと、保存していたものである。次のとおりである。


 旧制の商業学校をおえ、銀行に就職したのは、あの大戦が始まる直前だった。そして大学専門部の夜学で法律を学び、やがて兵役。その後まさに時の流れに身を任せて、陸軍予備士官学校を卒業したのは終戦の三カ月前であった。
 復員後、銀行に復職。私には今様の青春など全くなかった。本店、支店を転々。学歴の劣等感も、取引先への悩みも、人事考課の悔しさも、何もかも今は茫々たる思いでのかなたに消えた。
 旧制中卒同期で支店長職にたどり着いたのは、一割にも満たない五人であった。五十歳で従業員百人余の中小企業に出向した。出向先の役員を務めているうちに五十五歳で定年。特別の感慨はなかった。が、私は運がよかったと思うことに決めた。兵隊も、銀行もである。
 出向先でさらに五年、待遇もまずまずで六十歳となった。突然、女房が、がんの宣告を受けて入院。私は迷わず会社を辞めた。痛哭というほかない思いで二年間、毎日病院へ通った。女房はしかし逝った。その日からまた二年の歳月がたった。蟄居し、無為の日々である。
 退職金を含め、コツコツ蓄えた預金がいま三千万円。銀行からの年金と厚生年金とで月に約四十万円となる。家は自宅とはいえ、全くのウサギ小屋だが、独り住まいの私には十分。
 これが私の能力では精いっぱいの人生であった、といまは思うことにしている。全くの自由、退屈もせず、ウツにもならず・・・。
 この分では到底長生きは望めないが、もう何もかもたくさんである。何も欲しくない。
 
 退職金の使途と運用(単位万円)

 手取り退職金        2000
 (別に60歳以降の終身年金 年120)
 
 個人年金への振り替え     500
 銀行定期預金          900
 国債                300
 郵便局定額預金         300


 私は、今年の3月末退職した。そして、読んだ。やはり、何時読んでも、哀しい。

 「もう何もかもたくさんである。何も欲しくない。」
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「熱い北風」-オーストリアF1グランプリ-(日記)

2008-03-17 12:17:31 | Weblog
       「熱い北風」-オーストリアF1グランプリ-(日記)

                         2008年3月17日(月)作成

 結果をみると、ルイス・ハミルトンの圧勝だった。フリー走行でも最速タイムをたたき出し、PPも取り、本番も全く不安がなく終始一位走行(注 ピットインを考慮して実質的に)だったのだから、圧勝・完勝だろう。
 今年のグランプリは間違いなく、ハミルトンを中心に進行すると思わされた。

 昨年の覇者キミ・ライコネンにとっては、屈辱のレースだったろう。今年からレギュレーションが変更になり、トラクションの電子制御が禁止された。この影響をもろに受けたのか、後方位置からのスタートで焦ったのか、2回もコーナーでスピンし、最後尾になった。しかし、最後までアグレッシブな走りを見せ、今年も優勝候補であることには間違いない。

 05、06年連続覇者のフェルナンド・アロンソは、優勝した時の古巣ルノーに移ってのレースで、なんとか面目を保つ4位を確保した。最終盤に、去年のマシンのマクラーレンに追い抜かれ、直に抜き返したのは、昨年のチームに対する意地というものだろう。
 今年も、優勝候補であることに違いないが、マシンがフェラーリやマクラーレンに較べると、今一歩という感じがする。

 トヨタは、ヤルノ・トゥルーリが早々とマシントラブルでリタイアし、もう一人のティモ・グロックは、マシンが芝に跳ねてスピンしながらクラッシュ。マシンは文字通り「木っ端微塵」になった。しかし、グロックは怪我をしなかった。あのクラッシュで怪我をしないとは、F1マシンは間違いなく最も安全カーだ。
 トヨタは、今年の道のりも険しいようだ。

 日本人ドライバーの中嶋一貴は、父親がF1ドライバーだった中嶋悟なので「ジュニァ」ということになる。フル参戦の初戦で6位入賞という好スタートを切った。
 このレースは、22台のマシン中、最後までコースを走っていたのは7台という厳しいレースだったので、最後まで完走できたという幸運もあったのかもしれない。しかし、「運も実力」のうちだ。
 レース後のインタビューでの素顔は、実に「穏やかで初々しい」。いっぺんにファンになった。
 マシンもウィリアムズ・トヨタで、パナソニック・トヨタよりは「マシ」だ。「ン」。

 3月16日に行われた、今年のF1グランプリ初戦、オーストリアのメルボルン、アルバートパーク・サーキットは、気温31℃、路面温度51℃。
 「熱い北風」が吹いていたという。
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おんまく(日記)

2008-03-16 17:59:14 | Weblog
                おんまく(日記)

                         2008年3月16日(日)作成

 何なんでしょうねぇ。昨日15日、2月に開店したばかりの回転寿司の店「おんまく」(広島市南区宇品)に行ったんですけど、その「魚のあらの赤だし」なんですょ。
 汁は熱いのに、あらの身は「冷たい!」。
 まさか、意図してではないでしょうが。

 ははぁー、これは、汁とあらを別々に分けておき、出す前に一緒にするんですね。私は作る手順はよく分かりませんが、別々に分けておく方が、何がしらかのメリットがあるのでしょう。

 「メリット」と言えば決まっていますね、「コスト」ですよ、「コスト」。コスト削減が、ここまできたのかという感じですね。これも「市場原理」なのでしょうか。


 開店して日が経っていないからか、それとも人気があるのか、相当お客さんが並んでいて、「受付機」なるものを初めて操作しました。前の人がするのを「盗み見」して覚えました。(汗)

 肝心の味ですけど、ネタが全体的に水っぽい。反対に赤だしは強烈に塩辛い。
 ま、お腹に入れば、中和して丁度よくなるという、お店側の配慮かも。

 次の関心の値段ですけど、これは「安い」。二人で10皿(うち「ボタン海老2皿含む。)と赤だし1杯で、1,470円也。

 でも、私は、くどいようですけど、赤だしの魚のあらが「冷たい」のは、「や」ですね。

 「おんまく」とは、愛媛県の今治弁で「すごい・おもいっきり」の意味ということだそうです。

 確かに、「すごい」部分のある店でした。
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後期高齢者医療制度(話題)

2008-03-12 10:08:19 | Weblog
              後期高齢者医療制度(話題)

                         2008年3月12日(水)作成

 後期高齢者(75歳以上)に対する「差別」医療制度が、4月からスタートする。

 法律の名称を見て、びっくりした。「高齢者の医療の確保に関する法律」とあるではないか。
 私には、高齢者に対して、恩着せがましく「医療費を確保してあげる」という風に読める。

 これまで医療保険は、国民健康保険、健康保険、共済組合であったものが、75歳以上の高齢者のみを対象とする「医療保険」を新たに設けることにしたのだ。介護保険のイメージに近く、全員が被保険者になり、「被扶養者」という概念はなくなる。

 私は、この制度は、「保険」という意味で、非常に問題だと考えている。「保険」というのは「リスク分散」をねらいとしているもので、高齢者のみを対象とした「保険」は、加齢に伴い医療費が増加するので、むしろ「リスク集中」になる。こういうものは本来の「保険」とは言えない。

 医療の内容でいうと、診療報酬が別体系になり、「包括払い(定額制)」が導入され、例えば、どんなに検査や処置をしても、定額しか支払われず、そのため、必要な検査や回数が減らされる恐れがでてくる。

 また、「外来主治医」制度が導入され、原則、患者1人に1人の主治医とし、高齢者が複数の医療機関にかからないようにすることで、医療費を抑制する。
 75歳未満の患者は、自由に医療機関を選べるのに、75歳以上の患者はそれが「制限」される。これを「差別」と言わずしてなんと言うのか。

 広島県医師会の元トップが、「姥捨て山だ」と言ったのを、私は直接聞いた。

 私は、人類最大の叡智は、「社会のシステムとして、高齢者が生存できるようにしたこと」にあると思っている。このシステムが崩れ始めた。

 もう一つの人類最大の叡智は「H」。あっ、これは単なる語呂合わせですから、気にしないでください。(ばほ)

 「ばほ」とは、「ばか」と「あほ」を足したようなイメージです。

(写真)本文とは、関係ありません。
 2008年3月10日、広島市内福屋デパートの「草刈創作家具展」で撮影。
 妻が、この「花瓶」を狙っています。
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「ガリ版の灯りを守る会」(話題)

2008-03-11 20:24:37 | Weblog
           「ガリ版の灯りを守る会」(話題)

                         2008年3月11日(火)作成

 4日付けの毎日新聞の「みんなの広場」欄に、「ガリ版の灯りを守る会」の投稿があった。

 兵庫県明石市で印刷業をしておられる安藤信義さん(72歳)という方だ。
 安藤さんは、「ここ10年来、毎年8月に、平和への願いを込めて、ガリ版文集を発行して」おられ、「今年は、『ちちをかえせ ははをかえせ・・』で知られる原爆詩人・峠三吉の没後55年に当た」るので、「峠をしのぶ冊子の発行を企画」したということだ。

 「峠にまつわる作文や核兵器の恐ろしさを訴える文(200字以内)のほか、平和をテーマにした詩(2編以内)の寄稿をお願いします。」ということだ。

 私も、何か200字程度書くことができればと思っている。

 私は、峠三吉が主人公の戯曲「河」の台本を持っており、先日、吉永小百合さんに送った。(2008年3月7日「吉永小百合」参照)
 安藤さんにも、送ろうと思っている。この「河」の台本も「ガリ版」で、暖かみがあり味わい深いものだ。

 ところで、「ガリ版」は私も「きって」いた。(懐) 多分、「切る」だと思うが、本当に「切る」ような感じで、ス「キル」が要った。

・紹介
 〒673-0872 明石市大蔵町26の2  安藤 信義
  電話・ファックス 078-912-2733

(写真)「河」の台本からガリ版の文字。
 峠三吉の「八月六日」の一部。
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クラウン(日記)

2008-03-09 18:02:12 | Weblog
                クラウン

                            2008年3月9日(日)

 7日、新型クラウンに試乗しました。ただし、買う予定はありません。いや、正しくは「買える予定」はありません。

 なのに、なぜ試乗をしたかというと、「厚かましい好奇心」とでもいうんでしょうか。

 私は、クラウンという車はすごい車だと思っています。
 最も安いグレードで368万円。「バリューフォーマネー」という点で、安い!。
 競合車種のベンツEクラスやBMW5シリーズの約半額ですよ。
 女性のセールススタッフは、日産のフーガを「格下」と言ってのけました。フーガは同じ排気量で車体はむしろクラウンより大きいのですが・・。日産(怒)

 本格的なハイブリットを設定したのも、話題です。ただ、私は、エンジンを3.5ℓにしたのは疑問で、2.5ℓにすべきだと思います。ハイブリットというのは、燃費向上を目的としているのですから。トヨタの見識を疑いますね。
 ただ、えせ環境団体の官公庁が、ハイブリットをこぞって買いそうです。私は、プリウスで十分だと思いますけど。
 
 トヨタは、このクラウンを月5,500台売りたいといってます。平均販売価格を500万円とすると、年商3,300億円ですよ。これだけで会社が1社できます。

 クラウンの試乗を終え、私の車に戻ると、その歴然とした「格差」に、格差「車会」を感じました。もちろん、クラウンが「格上」です。

 妻は、後部座席にふんぞり返って乗っていました。妻は私より「格上」です。私はお抱え運転手のようなものです。何処へでも連れて行けと言われれば、「ハイ」と。(泣)

 格差社会 車にもある 格差車会(windy)

(写真)試乗者のクラウンアスリート3.5ℓです。ほぼフル装備で600万円を超えるそうです。
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岳父の胆嚢摘出術(日記)

2008-03-08 18:01:14 | Weblog
               岳父の胆嚢摘出術(日記)

                          2008年3月8日(土)作成

 昨日7日、岳父(82歳)が広島市内C病院で胆嚢摘出術を受けました。13:00頃に手術室に入り、出てきたのが16:00頃。

 予定では、腹部に数か所穴を開ける方法でしたが、胆嚢が炎症を起しており、開腹術となったため、時間も30分程度延びました。

 執刀医に胆石を見せてもらいました。胆嚢をジョギジョギ切って出した「石」が、大(直径約1㎝)小(同約5mm)合わせて、何と18個も出てきたんです。
 妻は(見ることを)「いいです」と言いながら、私が見ていると後ろから見てしまっていました。げに、好奇心とは恐ろしいものです。「好奇心 恐ろしいものより もっと恐い(windy)」

 これだけ石があると、胆嚢としての機能は既になく、摘出しても問題がないということでした。

 奇遇というか、執刀医のF先生が、高校の同級生だということが分かりました。何年か前に、F君がC病院で医者をしているという話を聞いたことは覚えていました。主治医がF先生ということでしたので、もしやと尋ねるとそうでした。
 しかし、彼の方は覚えている様子はありませんでした。そうですよね、40年以上遭遇したこともないのですから。

 年月の経過により、彼も、既にC病院は定年退職になっていて、今は嘱託。この4月からは呉市の海上保安大学校で働く予定ということでした。医師の数が少ないですから、これからも働ける間は働いてもらいたいものです。

 ところで、手術中にバックグラウンドミュージックを流すということでした。岳父が選んだのが、ベルリオーズの「幻想交響曲」。
 「えっ、やばい」。だって、この曲は「精神の安定」をもたらすような曲ではなく、むしろその対極にあるようなものですから。第4楽章は「断頭台への行進」ですよ。この表題を見ただけでも、「相応しくない。」

 ただ、よく考えると、手術中は「麻酔で意識がない」はずですから、執刀医に聞かすのでしょうか?それなら、もっと「やばい」。
 私が執刀医なら、メスを指揮棒にして、体中滅多やたらに切りつけること請け合いです。

 幸い、F君は「幻想交響曲」に心動かされなかったのか、術後の経過は良好のようでした。
 岳父が意識下で聞いた「幻想交響曲」を「堪能」したかどうか、今度確認してみます。

(写真)C病院6階の病室から写した、日没間際の「太陽」です。手術後、岳父は、「いたいよう」と言っていました。
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吉永小百合(話題)

2008-03-07 08:24:51 | Weblog
              吉永小百合(話題)

                          2008年3月7日(金)作成

 4日、女優の吉永小百合さんへ手紙を書いた。というより、一方的に「資料」を送付した。

 吉永さんは、原爆詩を朗読することにより、核兵器廃絶の活動を行っており、かねてより、私は敬意を表していた。
 昨年12月30日放送のTVで、吉永さんの原爆詩の朗読の番組があった。その詩の中に、「ヒロシマの空」というのがあり、私の注目を引いた。それは、私が持っている戯曲「河」にその詩が載っていたからだ。
 そのことで、吉永さんに「資料」を送ることを思いついた。今後の朗読の参考になりはしないかと期待して・・。

①「河」の台本
 原爆詩人峠三吉を主人公とした戯曲です。作者の土屋清は、劇団「月曜会」を創設し、たびたび「河」を上演しました。(初演1963年)
②構成詩「未来を語りつづけて」のCD-R(LPからのコピー)
 原爆詩をメロディを付けて朗読したものです。
③「奇蹟の人」の記事(中国新聞)
 劇団月曜会は、土屋清死亡後も活動を行っており、今年創立50周年記念で「奇蹟の人」を上演します。

 ところで、吉永さんの連絡先を探すのに苦労した。当然「吉永小百合事務所」といったものがあると思い、ネットで調べたが見つからない。
 私の職場で、吉永小百合の色紙を持っている人が偶然いたため、その方から教えてもらった。

 いつまで たっても さゆりist
 このごろ なんでも わすれist(windy)

(写真)
「河」の台本です。絵は四国五郎さん。この方のお兄さんとはちょっとした思い出があり、何時か書きたいです。
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ヤマトと郵便事業会社(日記)

2008-03-06 18:34:47 | Weblog
             ヤマトと郵便事業会社(日記)

                          2008年3月6日(木)作成

 4日付けの朝日新聞のコラム「ゆうちょ銀、ヤマトを利用」を読んで、笑っちゃいました。

 「日本郵政グループのゆうちょ銀行が2月に全国の郵便局向けに冊子を送った際、ライバルのヤマト運輸のメール便を使っていることがわかり、グループ内でやり玉に挙がっている。
 (ゆうちょ銀側は)事前に郵便(事業)会社に、あて名作成や配送の話を持ち込んだが、「繁雑な作業」と難色を示された。やむなく一般競争入札にかけるとヤマト運輸が落札した。このメールを受け取った局員から批判の声がわき上がり、日本郵政の西川善文社長は全郵便局長に「極めて遺憾」「動揺しないよう」などとする文書を配布した。」とある。

 「猫猿の仲」といわれるヤマトに取られたので、日本郵政が「動揺」したのでしょうが、「民営化」されたら、こういったことが起こり得るということを想像できなかった日本郵政の経営感覚はどうなっているんでしょうかね。もし、想像できていたら、「動揺ってどうよぅ」と「平静」でしょう。

 私は、改めて、何のために「民営化」したのか訳が分からなくなってきました。
 「市場において利益の最大化を図る」ということではないのですかね。なら、安いところに発注できて、喜ぶべきではないんでしょうか。
 「ケーレツ」を大事にするあのトヨタ自動車ですら、安くなければ、ケーレツ外に発注していますよ。

 ところで、私の妻がぶりぶり言ってました。
 妻は、毎年郵便局に年賀状のスタンプを押しに行ってたんですが、「民営化」後、スタンプが無くなったって。
 お年玉の当たり「切手」、それまでは100枚で3シート当たっていたのが、「2シート」に減らされたって。
 あの「どケチ商法」の西川社長らしいですね。

 西川社長の「グループ総合力を最大限活用しなければ他社と戦うための競争力などつくはずがない」(同コラム)というのは、つまり、利用者にはコスト削減のためサービスをカットして、グループ内では「談合」により高コスト体質を維持するってことなんだ。

 市場ではなくグループ内で発注し合うようなことをして、あの旧郵政省からさんざん叩かれて「苦労」した「クロウネコ」に勝てるとは思いませんね。

(写真)私の姉宅のネコです。2008年2月25日撮影。
 同類のクロウネコが郵便事業会社に勝って、称賛の雄叫びを「わぉぉ」とあげています。(想像)
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