団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団広島演奏会

2011-10-16 13:17:10 | 音楽
                  ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団広島演奏会

                                                   2011年10月16日(日)

 コンサートマスターのライナー・キュッヘルさんが出てきた時のことです。妻が「あの人、友達」と言いました。「魚!」(さかな君風に)
 瞬間戸惑いましたが、妻の弁解では、「奥さんが日本人」だということを言いたかったのだそうです。それがなぜ「友達」になるのか? こりゃもう、脳軟化が始まっている、いや既になっているとしか言いようがりません。

 かく言う私も、既にその気があります。
 本日の公演は、マーラーの「巨人」だとばかり思っていたのです。
 改めてプログラムでブルックナーだと知り、ショックでした。(わざわざスタッフに曲目が変更になったのか聞きに行ったのです。(恥))最近エッシェンバッハ:パリ管で同曲がBSで放送され、それを何度も聴いて予習してきたのですから・・。

 
 ラン・ランは、最も見せて魅せるピアニストです。派手なアクションを期待していたのですが、それがありませんでした。後席の淑女の話が漏れ聞こえたのですが、「ウィーン・フィルだから(派手なアクションが)なかったのかしら。」。
 ピアノ(静かな音)がとても美しい演奏でした。
 アンコールのリストのコンソレーションでは、私の魂が身体から抜け出し、異次元世界へ引き込まれるようでした。



 ブルックナーは、7、8、9を主に聞きます。「ロマンティック」もポピューラーではありますが、私にはあまり馴染みがありません。(因みに、この曲の初演はウィーン・フィルということです。)
 そのせいかどうか、「身体の血が煮えたぎるような興奮」を期待していたのですが、いまいち集中できませんでした。

 もちろん、出だしのホルンの見事さや、煌びやかながら厚みのある金管群の圧倒的な迫力、バシッと音が締まりハッと息を飲むような瞬間を感じることなど、世界最高水準のオーケストラだということな認めざるを得ないのですが・・。


 弦のピアニッシモで始まる序奏で、アンコールの「美しき青きドナウ」だということが直ぐに分かりました。
 粋な人もいるものです。主題部に入った時に、拍手するのです。ニューイヤーコンサートは、何時もこうですからね。
 故郷の温かさを感じさせるような曲です。



 アンコールがあるなんて思ってもいませんでした。終演予定は20:00とあり、ブルックナーが終わったのは20時過ぎていたのですから。

 そういえば、おかしいと思っていたのです。休憩時間にハープが運ばれたのですが、ブルックナーではハープ奏者が座っていません。楽章間に出てくるのかと思っていたのですが(そういう場合がありますので)、最後までハープが奏でられることはありませんでした。私は、頓珍漢なものですから、体調でも崩して出れなくなったのかなと思っていたのです。(恥)

 アンコールのために用意していたのですね。

 アンコールのアンコールとして、ラデツキー行進曲を演奏して欲しかったものです。この曲は、奏者と聴衆が一体感に包まれ。アンコールとしては最高の曲だと思います。


 

・リスト      ピアノ協奏曲第1番変ホ長調S124
             ピアノ:ラン・ラン
・ブルックナー   交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」WAB104
 指揮:クリストフ・エッシェンバッハ
 管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団


・2011年10月15日、広島市中区「広島市文化交流会館」。





 18列の18番というチケットが入手できて、ご機嫌です。私は「8」という数字が「異常に」好きなんです!



 ソウルドアウトで当日券はありませんでした。



 10月18日には、東日本大震災復興支援チャリティコンサートもあります。







 終演(予定)は20:00とあります。



 CD売場も何時もより、多い人だかり。






 人だかりでどんなCDを売っているか分からなく、残念な思いをしました。
 ラン・ラン、ゲルギエフ、ウィーン・フィルのリスト1番があったのです。



 この日の席は、2階席の軒下から僅かにステージ寄りでした。
 音響特性ですが、こだまのようにはね返る音響ではありません。静かに消え入るように響きます。




 私が座った席です。
 楽団員の配置が多くのオーケシトラと違っています。
 第一バイオリン以外は、左右逆というイメージです。
 コントラバスが6人というのが気になりました。(手抜き?)




 最後は総立ちで拍手を送っていました。
 こんな経験はしたことがありません。





 プログラムを見ると、ウィーン・フィルはこれで20回目の来日公演となっています。
 私は、聴いたのが1回か2回がどうしても思いだせません。

 どうして「なんか」知りませんけど、脳軟化が進行しているようです!

 
コメント
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