団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

内田樹さん

2021-10-08 07:49:26 | 選挙

内田樹さん

2021年10月08日(金)

 

 09月28日の赤旗です。

 

 神戸女学院大学名誉教授内田樹さんの「共産党 ここに期待」

 

 日本共産党に期待することはいくつかあります。せっかくだから他の人があまり言わないことを書きます。

 第一に「論理的であること」「知性的であること」にこだわり続ける政党であること。

 今の日本社会は底の抜けたような反知性主義のうちに頽落(たいらく)しています。いくら嘘をついても、デタラメを言っても、食言しても、政治家にとってまったくダメージにならないという時代がもう10年近く続いています。

 日本共産党だけはこの俗情に結託しないで欲しい。嘘をつくと顔が赤くなる。論理的でない言葉を言おうとすると舌がこわばる。そういう「かたくな」な政党であって欲しい。そういう政党が一つくらいは必要です。

 第二に世界史的な存在であること。

 離合集散を繰り返す諸政党を見ていると、いったい彼らがどういう綱領的課題を実現したくて政治家をしているのかがわからなくなります。

 日本共産党はこの100年、コミュニズムの激動の歴史のただ中にあって、日本の特殊な歴史的条件下で、おのれの立ち位置を決定し、言語化し、国民の支持を求めるという困難な事業を担ってきました。

 そのおかげもあって日本はマルクス主義研究と実践の蓄積においてアジア第一の「マルクス主義先進国」です。このことの世界史的重要性を忘れるべきではありません。歴史の風雪に耐え続けたこの政党が存在することは日本政治史を俯瞰するためにぜひとも必要だと私は思っています。

 とりあえず以上二点を期待します。

 

 

 内田さんは哲学者です。難しい言葉を使いますねぇ。「頽落」って言葉は見たこともありませんでした。なかなか変換しないので、広辞苑を引いてみたのですが、ありません。内田さんの「知性」が作り上げた言葉なのでしょうか・・。

「知性」とは、広辞苑によると、「頭脳の知的な働き。知覚をもととしてそれを認識にまで作りあげる心的機能」とあります。

 

 内田さんは、「日本はマルクス主義先進国」と言っています。今話題の「人新生の『資本論』」の著者斎藤幸平さんが誕生したのは、日本共産党があったから・・?(笑)

 8月26日に「人新生の『資本論』」の全面広告が朝日新聞に掲載されました。そこには次のようにありました。

 「SDGsに騙されるな。地球も、人も壊される。人類の経済活動が地球を壊す「人新生」の時代。未曾有の豪雨やスーパー台風、異常な熱波。未知の危険なウィルスも、自然の乱開発で広がった。気候変動もコロナ禍も、資本主義が犯人だ。企業のお飾り、SDGsじゃ、解決しない。資本主義のお祭り騒ぎで、滅びていいのか。脱成長で地球を守ろう。」

 斎藤さんの主張のキィーワードは「脱成長」ですが、岸田総理大臣は、「令和版所得倍増」なることを言って、「経済成長」にまっしぐらです。環境活動家のグレタ・トゥンベリさんに言わすと、岸田氏は「おとぎ話」を語っていることになります。おこがましくも、グレタと同列で言わせていただくと、「令和版所得倍増」なるものは「幻想」です。信じたらいずれ裏切られることになりますです。

 

 

コメント
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