青野慶久さん
2021年10月09日(土)
09月19日の赤旗です。
ソフトウェア開発会社「サイボウズ」社長 青野慶久さんの「共産党 ここに期待」
選択制夫婦別姓制度の実現にむけて、今度の衆議院選挙は本当に大事な選挙になると思います。
共産党と立憲民主党が選挙で協力し、政権をとったあかつきには、選択的夫婦別姓や同性婚を含めて多様性のある社会を実現すると表明していることは心強いですね。
選択的夫婦別姓のゴールが近づいてきていますが、ゴールのテープを切るまでは、野党が徹底的に押していただきたい。20年ほど前、高まった機運が押し戻されて停滞した経験があります。バックラッシュを絶対に起させないように、党派の枠を超えてがんばっていただきたいのです。共産党にもめちゃ期待しています。
「私は性を変えたくない」と妻に言われたことが、僕が選択的夫婦別姓で声をあげるきっかけになりました。訴訟をたたかい、各地で講演し、地元や出身地の地方議会への陳情もしました。結婚で改姓するのがつらいと思っている人は、我慢せずにパートナーに相談してほしい。一言声をあげていただくことで動く社会があります。
共産党の宣伝物に、「人類のゴールは『資本主義じゃない』と書いてありました。私は、資本主義のよさを理解して生かすことが大事だと思います。テレビで自分の主張を無理やり通したい人が。(共産党への)デマを流して、謝罪も不十分だった。それに対して、これまで企業だったら、見過ごしていましたが、今回は違いました。
「そんなデマをいうのは許せない」という国民の意見がインターネットでつながり、それが影響して、番組のスポンサーをしている企業が、CM放送を見合わせています。国民の意識の高まりがありますが、資本主義が機能しているよい例だと思います。私は、「企業が社会をリード」と発言しました。
企業戦略上も、企業を拡大していくためにも、企業は、社員の幸福度や福祉に向き合い、社員の多様性を認めていくことが大事です。
青野さんって、確か若手の有望な経営者ということで脚光を浴びている方だと思います。決して、共産党と主義主張が同じ方向ではありません。しかし、「選択的夫婦別姓」問題で、「共産党にもめちゃ期待しています」とは! 共産党は結党(1922年)時既に、男女の普通選挙権を掲げていました。日本で実現したのは、男性の普通選挙権は1925年、男女普通選挙権は戦後の1945年です。また、共産党は、女性議員比率がダントツで高いです。一番顕著に表われている2019年の道府県議員選挙で比較してみると、共産党の女性議員比率は51.5%で、自民党のそれは3.5%!です。共産党は、結党時から男女平等を掲げ、そしてそれを実践している訳です。青野さんは、そうした客観的事実に基づき、共産党への期待を表明しているのだと思います。誰がどう考えても、3.5%の自民党じゃ、ジェンダー平等なんて期待できませんですワ。