団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

キャノン偽装疑

2008-02-22 23:22:05 | Weblog
              キャノン偽装疑(話題)

                        2008年2月22日(金)作成

 21日の中国新聞によると、
 「キャノンは20日、2008年中に国内のグループ企業19事業所の生産現場で働く派遣労働者や請負労働者の正社員化などを通じ、昨年策定した五千人の雇用計画を一年前倒しで達成したため、正社員化比率をさらに引き上げる。」
 とある。

 この背景には、2月8日、日本共産党委員長の志位和夫氏が衆議院予算委員会で行った質問があったことは明らかだろう。
 私は、たまたま自動車のラジオで聞いていたが、志位氏の派遣労働の実態を告発する質問は、圧倒的な迫力があった。

 2月18日の毎日新聞のコラム「風千草」で、専門編集委員の山田孝男氏が、この志位氏の国会質問を取り上げていた。山田氏は、「・・同僚が、今国会屈指の追及だったというので議事録を読み、インターネットで動画をチェックし、なるほど、と思った。」と感想を述べている。
 
 志位氏:
 「粉塵、アスベストが舞う職場で、正社員は防塵用マスクを支給されたが、派遣労働者はコンビニでマスクを買うよう勧められただけ」
 「倉庫作業と言われて行ったら冷凍倉庫だった。軍手しか持っておらず、半日働いて両手とも凍傷になった」

 この過酷な実態の追及に、首相は「研究会で検討する」と答えざるをえなかった。14日発足した厚労省の「有識者研究会」がそれである。

 このコラムでは取り上げられていなかったが、志位氏は、首相・厚労大臣から、さらに重要な答弁を引き出している。

志位氏:
 (5年間も同じ業務に派遣されながら、法律に触れないように班を変えられ、派遣が続いている実態を示し)班だけを変えて長期間劣悪な状態で働かせることが許されるのか。
厚労大臣:
 法律に違反しているなら指導し、是正させる。

志位氏:
 (キャノンのグループ企業で、ある製造ラインの24人が全員派遣労働者で、「まるでモノ扱い。自動機械のように働かされる」という声を紹介し)日本のものづくりを支える労働者がこんな働かされ方をして日本の将来があると思うか。
首相:
 実態は厚生労働省に確認させる。

 厚労省が、本気で実態調査を行えば、キャノンのグループ企業で、違法又はグレイな事象が数多く明らかになるだろう。
 なにせ、日本経団連会長でキャノン会長の御手洗冨士夫氏は、「偽装請負」で労働局から是正指導を受けたことに関して、「規制緩和がもっと必要だ。」と言った人だ。
 守るべき法を守らずに、法が悪いと平気で「うそぶく」人物なのである。違法なことをしていても、何ら不思議はない。

 「御手洗氏危うし!」である。場合によっては、国会に参考人招致される可能性もある。

 冒頭の「正社員化」の動きは、このピンチを逃れるためであることは、「見え見え」だ。キャノンは、今、大わらわで「偽装」を行っているのではなかろうか。

 「キャノン ノン!」

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