団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

川棚のクスの森

2008-05-31 18:57:43 | 
                川棚のクスの森

                         2008年5月31日(土)作成

 目の前に開けた巨大なクスノキに圧倒された。
 「川棚のクスの森」という。一株であるにもかかわらず、遠めには「森」のごとく見えるその姿からこの名は付けられたそうだ。

 山口県の川棚温泉の近くの立石山に生息している。
 樹齢およそ千歳余!
 日本三大樹の一つ
 樹幹の周囲 約11メートル
 樹の高さ 約21メートル 
 樹枝の最長 約27メートル

 山頭火が詠んだ歌の石碑が建っていた。
 大楠の
 枝から枝へ
 青あらし

 もう一人、
 ひと木にて森をなしたる
 大楠を仰ぎつつ来て
 その蔭に入る
  中西輝麿(私はこの人は知りません。)

 このクスノキを仰ぎ見て、つくづく人間の存在の小ささを感じた。

 車に帰ると、ベートーベンの「ミサソレムニス」がかかっていた。この曲はミサ曲にしては力強い曲で、木と音楽という全く違ったものでも、先ほどのクスノキの枝ぶりの力強さと合い通じるものがあった。
 しかし、このクスノキとミサソレムニスで、最も両者に合い通じるものは、「敬虔な気持ち」にさせられるということだった。

 土曜日にもかかわらず、誰もいなかったので、妻と手をつないで、クスノキの周りを歩こうかと思ったが、「敬虔な場所」として相応しくないと、思いとどまった。

(写真)川棚のクスの森。2008年5月31日撮影しました。全景では幹が見えにくいので、近づいて写しました。根尾谷淡墨桜(2008年4月19日ブログ参照)にも圧倒されましたが、このクスノキの方がより存在感がありました。

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